【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
カシマタチツリタイノアヤ かしまたちつりたいのあや カシマ直ち 釣り鯛の文 [連り尊]
フソヰスス コソミヱトシノ ふそゐすす こそみゑとしの 二十五鈴 九十三枝 年の サアヱナツ カクヱシホミテ さあゑなつ かくゑしほみて サアヱ夏 香枝しぼみて (37穂) フトマニノ シチリハヤモリ ふとまにの しちりはやもり フトマニの "シチリ" は家漏り ハケシクテ ツネスミノクニ はけしくて つねすみのくに 激しくて 西北隅の国 (イヅモ) ミセシムル みせしむる 見せしむる
ヨコヘカエリテ よこへかえりて ヨコベ帰りて モフサクハ イツモヤヱカキ もふさくは いつもやゑかき 申さくは 「イツモ八重垣 オホナムチ ミツレハカクル おほなむち みつれはかくる オホナムチ 満つれば欠くる (陽陰の道) コトハリカ ヌカオタマカキ ことはりか ぬかおたまかき 理か 額を "玉垣 ウチミヤト コレココノヱニ うちみやと これここのゑに 内宮" と これ九重に クラフナリ くらふなり 比ぶなり」
サキニミコモリ さきにみこもり 先に皇子守 オモイカネ シナノイナホラ おもいかね しなのいなほら オモイカネ シナの辞洞 (タカキネの子) 信濃の辞洞に入り アチノカミ あちのかみ アチの神 <となる>
ヨリテナナヨノ よりてななよの よりて七代の (七代タカミムスビ) ウナメコト タカキネヤスノ うなめこと たかきねやすの 大嘗事 タカキネ ヤスの (大政) イマミヤニ タカワカミヤノ いまみやに たかわかみやの 今宮に タガ若宮の カフノトノ かふのとの 代の殿
タカミムスヒノ たかみむすひの タカミムスビの (タカキネ) カミハカリ イツモタタスハ かみはかり いつもたたすは 守議り 「イヅモ 正すは タレヨケン ホヒノミコトト たれよけん ほひのみことと 誰 良けん」 「ホヒの尊」 と (=良からん) ミナイエハ ホヒノミコトニ みないえは ほひのみことに 皆 言えば ホヒの尊に ムケシムル むけしむる 平けしむる
シカレトホヒハ しかれとほひは 然れどホヒは クニカミニ ヘツライコヒテ くにかみに へつらいこひて 国守に へつらい媚びて (オホナムチ) ミトセマテ カエコトアラテ みとせまて かえことあらて 三年まで 返言あらで オオセイイ ミクマノヤレト おおせいい みくまのやれと オオセイイ ミクマノ遣れど [ハ] チチカママ カエラネハマタ ちちかまま かえらねはまた 父がまま 帰らねばまた (ホヒ) カミハカリ かみはかり 守議り
ツカハスヒトハ つかはすひとは 遣す人は アマクニノ アメワカヒコト あまくにの あめわかひこと アマ国の アメワカヒコと 美濃国の キワマリテ タカミムスヒカ きわまりて たかみむすひか 極まりて タカミムスビが カコユミト ハハヤタマヒテ かこゆみと ははやたまひて カゴ弓と ハハ矢賜ひて ムケシムル むけしむる 平けしむる
コノカミモマタ このかみもまた この守もまた マメナラス タカテルヒメオ まめならす たかてるひめお 忠 成らず タカテル姫を (タカコ) メトリツツ アシハラクニオ めとりつつ あしはらくにお 娶りつつ アシハラ国を ノラントテ ヤトセフルマテ のらんとて やとせふるまて 乗らんとて 八年経る迄 カエラネハ ナナシノキキス かえらねは ななしのききす 帰らねば 名無しの雉子 トイクタス といくたす 訪い下す
アメワカヒコカ あめわかひこか アメワカヒコが カトノマエ カツラノスエニ かとのまえ かつらのすえに 門の前 桂の末に シワサミテ ホロロホロロト しわさみて ほろろほろろと 仕業見て ホロロホロロと ナクオキキ サクメカツケニ なくおきき さくめかつけに 鳴くを聞き 下侍が告げに ナモナクテ アメオナクヤト なもなくて あめおなくやと 「名も無くて 天を嘆くや」 と (天の使) ワカヒコカ ハハヤオイレハ わかひこか ははやおいれは ワカヒコが ハハ矢を射れば ムネトホリ トヒテタカミノ むねとほり とひてたかみの 胸通り 飛びてタカミの (タカミムスビ) マヘニオチ ケンケンモナク まへにおち けんけんもなく 前に落ち ケンケンも無く チノハハヤ ちのははや 血のハハ矢
タカミムスヒハ たかみむすひは タカミムスビは コレオミテ トカムカエシヤ これおみて とかむかえしや これを見て 咎む返し矢 ワカヒコカ ムネニアタリテ わかひこか むねにあたりて ワカヒコが 胸に当りて ウセニシオ カエシヤオソル うせにしお かえしやおそる 失せにしを 返し矢恐る モトオリヤ もとおりや 基や
タカテルヒメノ たかてるひめの タカテル姫の ナクコエノ アメニキコエテ なくこえの あめにきこえて 泣く声の 天に聞えて (朝原国) タラチネノ ハヤチニカハネ たらちねの はやちにかはね 父母の 早ちに屍 <美濃の> ヒキトリテ モヤオツクリテ ひきとりて もやおつくりて 引き取りて 喪屋を造りて カリモカリ かりもかり 仮殯
オクルカワカリ おくるかわかり 送る川雁 キサリモチ ニワトリハキシ きさりもち にわとりはきし キサリ持ち 庭鳥 掃き仕 ススメイヰ ハトハモノマサ すすめいゐ はとはものまさ 雀 飯 鳩は物申 ササキミソ トヒユフマツリ ささきみそ とひゆふまつり 鷦鷯 御衣 鳶 木綿奉り カラスツカ ヤヒヤヨイタミ からすつか やひやよいたみ 烏 塚 八日八夜悼み モオツトム もおつとむ 喪を務む
タカテルノアニ たかてるのあに タカテルの兄 タカヒコネ アメニノホリテ たかひこね あめにのほりて タカヒコネ 天に上りて (中央側) モオトエハ コノカミスカタ もおとえは このかみすかた 喪を訪えば この尊 姿 <美濃の> フタアレ尊 ワカヒコニ ウルリワケヱス わかひこに うるりわけゑす ワカヒコに 瓜分け得ず シムノモノ キミハイケルト しむのもの きみはいけると シムの者 「君は生ける」 と [リ] ヨチカカリ ヤホタマユラト よちかかり やほたまゆらと 寄ちかかり 「八年たまゆら」 と 8年ぶりの巡り会い マトフトキ イカルアチスキ まとふとき いかるあちすき 惑ふ時 怒るアチスキ タカヒコネ たかひこね タカヒコネ
トモナレハコソ ともなれはこそ 「友なればこそ オチニトフ ワレオナキミニ おちにとふ われおなきみに 遠方に訪ふ 我を亡き身に アヤマツハ アラケカラシヤ あやまつは あらけからしや 誤つは あら穢らしや ハラタチト モヤキリフセル はらたちと もやきりふせる 腹立ち」 と 喪屋 斬り伏せる (「伏す」の連体形) アオハカリ サケテカントオ あおはかり さけてかんとお アオハカリ 放けて神戸を 曝けて サラントス さらんとす 去らんとす
ムカシナカヤマ むかしなかやま 昔 中山 <に> ミチヒラク カナヤマヒコノ みちひらく かなやまひこの 道開く カナヤマヒコの マコムスメ シタテルオクラ まこむすめ したてるおくら 孫娘 シタテル-オクラ タカヒコノ イカリトカント たかひこの いかりとかんと タカヒコの 怒り融かんと ミチカウタ ヨミテサトセリ みちかうた よみてさとせり 短歌 詠みて諭せり
アメナルヤ オトタナハタノ あめなるや おとたなはたの 『あめなるや 復棚機の 麗しや 果てなき天の川が ウナカセル タマノミスマル うなかせる たまのみすまる 促せる 珠のミスマル 見せつける 珠の集まり=星の集まり ミスマルノ アナタマハヤミ みすまるの あなたまはやみ ミスマルの 穴珠はやみ あなたのミスマルの 珠は怒りで沸き踊る わたしのミスマルの 珠は心ときめいて沸き踊る タニフタワ タラスアチスキ たにふたわ たらすあちすき 誰に二輪 垂らすアチスキ 誰に「あいあい御統」を垂らす タカヒコネソヤ たかひこねそや タカヒコネぞや』
コノウタニ ツツキモシレリ このうたに つつきもしれり この歌に 続きも知れり タカヒコモ イカリユルメテ たかひこも いかりゆるめて タカヒコも 怒り緩めて タチオサメ ミトノミヤヒオ たちおさめ みとのみやひお 太刀収め ミトのミヤビを 結び付き サトサント コタエノウタニ さとさんと こたえのうたに 諭さんと 応えの歌に
アマサカル ヒナツメノイハ あまさかる ひなつめのいは 『天下がる ひなつめの意は 都から遠く下る 鄙詰めの意は 鄙つ女の意は タタセトヒ シカハカタフチ たたせとひ しかはかたふち ただ背訪ひ しかはかたふち ただ友を弔うこと 自分(=汝)は不公平 ただ男に迫ること カタフチニ アミハリワタシ かたふちに あみはりわたし 片淵に 網張り渡し 魚が集中して通る片淵に メロヨシニ ヨシヨリコネイ めろよしに よしよりこねい めろ寄しに 寄し 選り好い 集め寄せに 寄せて選り好み シカハカタフチ しかはかたふち しかはかたふち』 自分(=汝)は不公平
コノウタハ ノチノヱニシノ このうたは のちのゑにしの この歌は 後の縁の アフウスノ カモイトムスフ あふうすの かもいとむすふ 合ふ/失すの かも糸結ぶ (=付離)
ヒナフリハコレ ひなふりはこれ "ひなぶり" はこれ
コノタヒハ タカミムスヒノ このたひは たかみむすひの この度は タカミムスビの トミカレオ ノソクカトテノ とみかれお のそくかとての 臣枯れを 除く門出の 開運の カシマタチ ハニスキマツル かしまたち はにすきまつる カシマ直ち '埴 直き纏る 地を直し治める カミハカリ かみはかり 守議り'
フツヌシヨシト ふつぬしよしと 「フツヌシ良し」 と ミナイエハ タケミカツチカ みないえは たけみかつちか 皆 言えば タケミカツチが ススミイテ アニタタヒトリ すすみいて あにたたひとり 進み出で 「あに唯一人 フツヌシカ マサリテワレハ ふつぬしか まさりてわれは フツヌシが 優りて我は マサランヤ タカキイサミノ まさらんや たかきいさみの 優らんや」 タカギ 「勇みの (ぬ) ミカツチヤ フツヌシソエテ みかつちや ふつぬしそえて ミカツチや」 フツヌシ副えて カシマタチ かしまたち カシマ直ち
イツモキツキニ いつもきつきに イヅモキツキに カフツチノ ツルキオウエテ かふつちの つるきおうえて 曲治の 剣を植えて ウツクマリ ナチリトフナリ うつくまり なちりとふなり うづくまり 詰り問ふなり ミホコリテ アサムクミチオ みほこりて あさむくみちお 「みほこりて 欺く道を 曲げた治めの道を ナラサント ワレラツカフソ ならさんと われらつかふそ 平さんと 我ら仕ふぞ ソノココロ ママヤイナヤヤ そのこころ ままやいなやや その心 随や否やや」
オホナムチ コタヱトワント おほなむち こたゑとわんと オホナムチ 応え問わんと 対応を相談しようと ミホサキノ ツリエキキスノ みほさきの つりえききすの ミホサキの 連へ雉子の (=事代主) イナセハキ アメノコタエオ いなせはき あめのこたえお イナセハギ 天の応えを 御上への対応を トフトキニ コトシロヌシカ とふときに ことしろぬしか 問ふ時に コトシロヌシが (クシヒコ) ヱミスカホ ワレススカニテ ゑみすかほ われすすかにて 笑す顔 「我 清かにて」
タラチネニ ホロロナケトモ たらちねに ほろろなけとも 父母に 「ホロロ泣けども <臣たる我らは> チノタヰソ サカナトキルモ ちのたゐそ さかなときるも 鉤の鯛ぞ 肴と切るも
オロカナリ タカマハタミノ おろかなり たかまはたみの 愚かなり タカマは民の (御上) ヱミスタヰ イトカケマクソ ゑみすたゐ いとかけまくそ 笑す尊 いとかけまくぞ 甚だ畏しぞ ミコトノリ ワカチチサラハ みことのり わかちちさらは 御言宣 我が父退らば モロトモノ カエコトナセハ もろともの かえことなせは 諸共」 の 返言なせば
マタヒトリ アリトイフマニ またひとり ありといふまに 「まだ一人 あり」 と言う間に アラハルル タケミナカタソ あらはるる たけみなかたそ 現わるる タケミナカタぞ チヒキイワ ササケテタレカ ちひきいわ ささけてたれか 千引岩 捧げて 「誰か ワカクニオ シノヒシノヒニ わかくにお しのひしのひに 我が国を 忍び忍びに 裏でコソコソと オトサンヤ イテワカチカラ おとさんや いてわかちから 脅さんや 出で我が力 表に出て我が力と クラヘント くらへんと 比べん」 と
トルテモイワノ とるてもいわの 取る手も岩の <その千引岩を> 巨大な ミカツチカ トラヘテナクル みかつちか とらへてなくる ミカツチが 捕へて投ぐる アシカヒノ オソレテニクル あしかひの おそれてにくる 葦萱の 恐れて逃ぐる (シナにかかる) シナノウミ スワトイフトキ しなのうみ すわといふとき シナの海 「すわ」 と言ふ時 (諏訪湖) さあ カシコミテ ワレオタスケヨ かしこみて われおたすけよ 畏みて 「我を助けよ コノトコロ ホカエハユカシ このところ ほかえはゆかし この所 他へは行かじ ソムカシト イエハタスケテ そむかしと いえはたすけて 背かじ」 と 言えば助けて タチカエリ たちかえり 立ち帰り
トエハコトフル とえはことふる 問えば応ふる オホナムチ ソノコノママオ おほなむち そのこのままお オホナムチ その子のままを (タケミナカタ) フタカミエ ワカコサリニキ ふたかみえ わかこさりにき 二尊へ 「我が子去りにき (フツヌシ・ミカヅチ) 去りにければ ワレモサル イマワレサラハ われもさる いまわれさらは 我も去る いま我去らば タレカマタ アエテナレナン たれかまた あえてなれなん 誰かまた あえて平れなん (=平れざらん) モノアラシ ワカクサナキノ ものあらし わかくさなきの 者あらじ 我がクサナギの 者あるべからず コノホコニ ナラシタマエト このほこに ならしたまえと この矛に 平し給え」 と イヒテサル いひてさる 言ひて退る
サカフハキリツ さかふはきりつ 逆ふは斬りつ マツラフハ ホメテモロカミ まつらふは ほめてもろかみ 服ふは 褒めて 諸守 ヒキイツツ アメニカエレハ ひきいつつ あめにかえれは 率いつつ 天に返れば (御上) コフノトノ マツリオトリテ こふのとの まつりおとりて 代の殿 政を執りて (タカキネ) <君に代り> ミコトノリ みことのり 御言宣
ナンチフツヌシ なんちふつぬし 「汝フツヌシ アワウワノ トフルミチヒキ あわうわの とふるみちひき アワウワの 通る導き サカンナリ マタミカツチハ さかんなり またみかつちは 盛んなり またミカツチは みごとなり カシマタチ イツオアラハス かしまたち いつおあらはす カシマ 直ち '稜威を現す <を> 憤慨をあらわにする モノノヘノ ナンタヤワラニ もののへの なんたやわらに モノノベ' の 難 和らに モノヌシの部下の 高ぶりを モトスヨリ タマフカンヘハ もとすより たまふかんへは 戻すより 賜ふ尊部は 戻したことにより カシマカミ かしまかみ カシマ尊」
トキニマツラフ ときにまつらふ 時に服ふ オホナムチ モモヤソカミオ おほなむち ももやそかみお オホナムチ 百八十守を (タケミナカタを除いた子の数) ヒキヰキテ マメモヒカケノ ひきゐきて まめもひかけの 率い来て 忠も日陰の (出雲→ヤス) ナンタアリ なんたあり 難あり [涙]
タカミムスヒノ たかみむすひの タカミムスビの タタシヱタ コトワリアレハ たたしゑた ことわりあれは 立たし枝 理あれば ミコトノリ タマフアソヘノ みことのり たまふあそへの 御言宣 賜ふアソベの (オシホミミ) アカルミヤ あかるみや アカル宮
アフユオウクル あふゆおうくる 天振ゆを受くる オホナムチ アカルアソヘノ おほなむち あかるあそへの オホナムチ 散るアソベの ウモトミヤ ツクルチヒロノ うもとみや つくるちひろの ウモト宮 造る千尋の カケハシヤ モモヤソヌヰノ かけはしや ももやそぬゐの 掛橋や 百八十縫の シラタテニ ウツシクニタマ しらたてに うつしくにたま 標立に 現し地尊 オホナムチ ツカルウモトノ おほなむち つかるうもとの オホナムチ ツカルウモトの 津軽 カミトナル かみとなる 守となる
ホヒノミコトオ ほひのみことお ホヒの尊を モトマツリ もとまつり 元纏り (イヅモの司)
タカミムスヒノ たかみむすひの タカミムスビの オヲンコト ナンチモノヌシ おをんこと なんちものぬし 大御言 「汝モノヌシ クシヒコヨ クニツメトラハ くしひこよ くにつめとらは クシヒコよ 地つ女取らば ウトカラン ワカミホツヒメ うとからん わかみほつひめ 疎からん 我がミホツ姫 ツマトシテ ヤソヨロカミオ つまとして やそよろかみお 妻として 八十万守を ツカサトリ ミマコオマモリ つかさとり みまこおまもり 司り 御孫を守り (この時点ではテルヒコ) タテマツレ たてまつれ 奉れ」
タマフヨロキハ たまふよろきは 賜ふヨロギは ナメコトノ チクサヨロキノ なめことの ちくさよろきの 嘗事の 千草万木の (医薬事) ナオタタス コノミヤシレハ なおたたす このみやしれは 名を立たす この宮 領れば 名を起こす ヨヨノタメ ヤメルオイヤス よよのため やめるおいやす 万のため 病めるを癒やす ミチオワケ ヨツキハヒトリ みちおわけ よつきはひとり 道を分け 代嗣は一人
ヨロキマロ よろきまろ ヨロギマロ
ミホヒコノツマ みほひこのつま ミホヒコの妻 スヱツミカ イクタマヨリメ すゑつみか いくたまよりめ スヱツミが イクタマヨリ姫 ソヤコウム コシアチハセノ そやこうむ こしあちはせの 十八子生む 越アチハセの シラタマメ ソヤノヒメウム しらたまめ そやのひめうむ シラタマ姫 十八の姫生む ミソムタリ ユタネヒタセハ みそむたり ゆたねひたせは 三十六人 委ね養せば 配分して生み育てれば ミコトノリ タマフヲシテハ みことのり たまふをしては 御言宣 賜ふヲシテは コモリカミ こもりかみ コモリ尊
セミノオカワニ せみのおかわに 清みの小川に ミソキシテ チノワニタタス みそきして ちのわにたたす ミソギして 茅の輪に正す 身を濯いで ミナツキヤ タミナカラフル みなつきや たみなからふる 六月や 民 永らふる (穢月) (他動詞) ハライナリケリ はらいなりけり 祓なりけり (大祓)
ミヨモノヌシミコノナウタ みよものぬしみこのなうた --- 三代モノヌシ御子の名歌 --- コモリコノ アニハカンタチ こもりこの あにはかんたち コモリ子の 兄はカンタチ ツキツミハ ヨシノミコモリ つきつみは よしのみこもり 次ツミハ ヨシノミコモリ ヨツハヨテ ツキハチハヤヒ よつはよて つきはちはやひ 四つはヨテ 次はチハヤヒ コセツヒコ ナナハナラヒコ こせつひこ ななはならひこ コセツヒコ 七はナラヒコ ヤサカヒコ ココハタケフツ やさかひこ ここはたけふつ ヤサカヒコ 九はタケフツ ソハチシロ ソヒハミノシマ そはちしろ そひはみのしま 十はチシロ 十一はミノシマ ソフオオタ ツキハイワクラ そふおおた つきはいわくら 十二オオタ 次はイワクラ ウタミワケ ツキノミコモリ うたみわけ つきのみこもり ウタミワケ 次のミコモリ ソムサキス ツキハクワウチ そむさきす つきはくわうち 十六サキス 次はクワウチ オトマロソ おとまろそ オトマロぞ
ヒヒメハモトメ ひひめはもとめ 一姫はモト姫 タマネヒメ イソヨリヒメニ たまねひめ いそよりひめに タマネ姫 イソヨリ姫に ムレノヒメ ミハオリヒメヤ むれのひめ みはおりひめや ムレノ姫 ミハオリ姫や スセリヒメ ミタラシヒメニ すせりひめ みたらしひめに スセリ姫 ミタラシ姫に ヤヱコヒメ コユルキヒメニ やゑこひめ こゆるきひめに ヤヱコ姫 コユルキ姫に シモトヒメ ミチツルヒメヤ しもとひめ みちつるひめや シモト姫 ミチツル姫や ハモミヒメ ムメチルヒメニ はもみひめ むめちるひめに ハモミ姫 ムメチル姫に アサヒメヤ ハサクラヒメト あさひめや はさくらひめと アサ姫や ハサクラ姫と ワカネヒメ アワナリヒメト わかねひめ あわなりひめと ワカネ姫 アワナリ姫と トヨリヒメ スヘミソムカミ とよりひめ すへみそむかみ トヨリ姫 総三十六尊 コタカラソコレ こたからそこれ 子宝ぞこれ
カツテカミヨツキヱルウタ かつてかみ よつきゑるうた --- カツテ尊 代継ぎ得る歌 --- カツラキノ ヒトコトヌシカ かつらきの ひとことぬしか カツラキの ヒトコトヌシが スヱツミカ ヤスタマトウム すゑつみか やすたまとうむ スヱツミが ヤスタマと生む カツキマロ イミナヤスヒコ かつきまろ いみなやすひこ カツキマロ 斎名ヤスヒコ ミホヒコト ココトムスヒノ みほひこと こことむすひの ミホヒコと ココトムスビの ツタヱウケ ミウチニオレハ つたゑうけ みうちにおれは 伝え受け 御内に居れば ヲヲンカミ ヲシテタマワル ををんかみ をしてたまわる 大御神 ヲシテ賜わる カツテカミ コレモヨツキノ かつてかみ これもよつきの カツテ尊 これも代継ぎの ウタノミチカナ うたのみちかな ウタの道かな (連ね・綴り)
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