【(和す・寄す・結す・治す・養す・安す・易す・優す)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。纏る。和らぐ/和らげる。平る/平らす。釣合う。
『やまとやすみや ひきうつし あめやすかわの ひるこひめ』ホ6 |
変態:「ゆす(結す)」「よす(寄す)」「なす(生す・為す)」「ます(坐す・交ず)」
派生語:「みやす(見和す)」「やすら(安ら)」「やすらか(安らか)」「やすく(和すぐ)」「やそ(八十)」「やすむ(安む)」「やさし(優し)」「いやす(癒す)」「やしろ(社)」「やしなふ(養う)」「たかやす(耕す)」「やすふ(安ぶ)」「やすかた(結形・和形)」「やすかはら(和す河原)」
【(離す・発す・濯す・捩す・柔す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「ゆす(濯す)」「よす(止す)」「よつ(捩つ)」「なす(鳴す)」「はす(発す)」「ます(申す)」「わす(忘す)」
派生語:「たやすし(容易し)」
【(揺す・復す)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。
【(弥す・上す・養す・熟す・央す)】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」
『いつあさまみこ やますみの よかみうつして やすかわら』ホ32 |
変態:「あす(填す)」「なす(成す)」「はす(馳す)」「ます(増す・申す)」
派生語:「やさか(弥栄)」「やそ(八十)」「こやす(肥やす)」
【痩す・(失す・休す・卑す・賤す・穢す・否す・嫌す・厭す)】
負の方向に離れる/離す。「落とす・勢いを奪う・劣らす・縮小する・静める・果てさす」
『ひとおねためは ひにみたひ ほのほくらひて みもやする』ホ16 『いねやせて たみのちからも ややつきて よにくるしむそ』ホ23 『ちちよきゆえに たみのこの やするにちちお たまわれは たちまちこゆる』ホ27 |
変態:「あす(褪す)」「はつ(果つ・恥つ)」「まつ(拙つ・貧つ)」「わす(忘す)」
派生語:「ひやす(冷す)」「やすむ(休む)」「やすかた(安方)」
【和・治・養・安・康/弥・央】【安・野洲・夜須】
合う/合わすさま。和し。養い。治め。調和。中。
『しくやすくらの あふみなわ まちにゐきあけ こころみて』ホ191 『ははのちおもて ひたします こやすのかみそ』ホ24 『とりいしかやか かわかみに たけるのやから むれよりて やすくらなせは』ホ38 |
●治める者。
『やかれてまさに おわるまに うむつちのかみ はにやすと みつみつはめそ』ホ5 『かくつちかみと はにやすめ ちなみてよろの おころうむ』ホ22 |
●<地名> 調和。
釣合う位置。中。中心。
1.やすくに。 やすかわ。
『ををんたからの ゐもやすく やすくにみやと たたゑます』ホ序 『やすかわの したてるひめと あめはれて』ホ1 『おおやまと ひたかみやすの まつりこと きこせはたみも おたやかに』ホ28 『まつりみゆきの やすたれに かぬかわみみの みこうみて いみなやすきね』ホ31 『やまとうらやす こゑねくに やまとひたかみ そこちたる しわかみほつま』ホ31 |
2.筑前國夜須郡 (福岡県朝倉郡三輪町)。
『かんたちは そをのふなつの ふとみみお やすにめとりて ふきねうむ』ホ27 『やすにおさめて まつるのち つくしをしかの みことのり』ホ27 |
「やす(和す)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・治まる/治める・和し調う」、またその結果「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「やそ(八十)」
派生語:「やすくに(安国)」「やすかわ(安河)」「やすやす」
【(卑・穢・谷)・安】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」さま
『そとかはま いとうやすかた かみのみけ はむうとうあり』ホ28 『ときにそさのを これおきり みおやすかたと まつるゆえ』ホ28 |
「やす(卑す・穢す)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。
変態:「やつ・やち・やと・や (谷)」
10/07/19
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