やそ  ヤソ  yaso

  

【八十・(和・安/弥)】
1.80。 巡幸する君に連れ添う臣の数を表す場合が多い。

『ゆふのはは たていとやもり をさよもは やそりひとよみ やりひとて』ホ23
やそへのくにに つうちおき もののへたてお をしゑしむ』ホ23
『やふさみくるま つきこやね かこむまやその もののへら』ホ24
『とものやそかみ おそるれは みまこうすめに みことのり』ホ24
『おおはたぬしと やそともに ゐそすすはらの くさからせ』ホ36

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2.「八十伴八十守」の略。臣の別称。

『このときに みなつまいれて やそつつき もろたみもみな つまさたむ』ホ2
『うなつきむかふ やそつつき さほこのみやの あさひかみ』ホ9
『ささけもの おのおのまくわ ひとかこと やそよろこひて』ホ24
『おおたたねこお ちぬすえに ありとつくれは きみやそと ちぬにみゆきし』ホ33

3.和して栄えるさま。

『めつきはつひに いきしこを やそひらかなし これをもて』ホ33

4.数量・分量の多いさま。

『おとなしかわに みそきして やそまかつひの かみうみて』ホ5
やそよろかみお つかさとり みまこおまもり たてまつれ』ホ10
『かふへのみこふ まつのきみ せいひたけゐた やそちから いさみはけしく』ホ34

 
や(八)」+「そ(十)
また「やす(和す・安す/弥す)」の名詞化。

類語:「ふそ(二十)」「もも(百)」「ゐも(五百)」「やも(八百)」「ももち(百千)」「ちち(千々)」「やち(八千)」「やよろ(八万)」「やもよろ(八百万)

  

10/03/01

  

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