【父・(精・繁・騒・聳)】
正の方向に離れるさま。 陽。男。背。 大人。主。
『しかれとちちは すすよそほ はははみそひほ あめのふし』ホ3 『やとれはあたる ちちのをゑ をのこはははの くまとなる』ホ3 『はらむしらほね ちちのなみ ははのあかちと ちなみあひ』ホ14 『ちちみかと やふさくるまの みゆきなす かみもけかれの あるやらん』ホ15 『あわうたの あはあめとちち わはははそ やはわかみなり』ホ23 |
「ちつ(繁つ・聳つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。これは陽陰の精製過程で軽く上って天となった「陽」の属性を表す。
変態:「しし(父)」「しし(精・繁・騒・聳)」「てて(父)」「とと(父)」
類語:「かそ(父)」「ち(霊・血・乳)」
【乳】
正の方向に離すもの。生かし。活かし。活力・成長の素。
『ちちたてまつり ひたすれと ひとみおとちて つきひなや』ホ4 『ちちよきゆえに たみのこの やするにちちお たまわれは たちまちこゆる』ホ27 |
「ちつ(繁つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・至らす」などの意。
類語:「ち(霊・血・乳)」「おち(御乳)」「みち(御乳)」「いゐ(飯)」「みけ(食)」「うけ(食)」
【(散々)】【(散々・繁)・千千・千箇・数千】
1.散り散りなさま。それぞれ。
2.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
『ほのほものかれ ちわやふる かみのめくみと ちちをかむ』ホ8 『ちちのはるあき たみおなて このやさかにの まかるたま』ホ11 『おゐゑとふたゑ ひふみあり いまわれひとり うけさると ちちにそくやむ』ホ28 『きみかみとなる ちちくやみ いまわかみやに たてまつる』ホ39 『まちおれと よらてゆきます ちちくやみ いままたきます きみのかみ』ホ40 |
「ちつ(散つ/繁つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・分れる・散乱する」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「しじ(繁)」「さんざん(散散)」
類語:「ち(繁・千・散)」「やそ(八十)」「もも(百)」「ゐも(五百)」「やも(八百)」「ももち(百千)」「よろち(万千)」「やち(八千)」「やよろ(八万)」「やそよろ(八十万)」「やもよろ(八百万)」
10/03/05
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