【受け・請け・承け・槽】
合わせ。収め。領収。
『みくさゆつりみうけのあや』ホ11 『おおなめゑ みくさのうけお あにこたえ みやにをさむる』ホ24 『みくさのうけお あにこたえ あおひとくさお やすらかに』ホ26 |
●連歌の第2継句。
『やそありて はつはおこりと つきはうけ みつはうたたに よつあわせ』ホ39 |
「うく(受く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・得る」などの意。
類語:「みうけ(御受け)」
【食・(熟・活)】
D:
正の方向に離すもの。人を活かし進展させるもの。
『かくつちと はにやすかうむ わかむすひ くひはこくわに ほそはそろ これうけみたま』ホ5 『むかつひめより さをしかに うけものいのり よみかえす』ホ7 『ときにあまてる みことのり うけもちのまこ かたまろに くにみてかえれ』ホ8 『むかしなかくに うけもちの かみかうけなお あにこゑは』ホ15 『もちゐはゑしき うけかみに いはふほなかと ゆつりはの』ホ25 |
●正の方向に離れるさま。 成熟。実り。成果。収穫。
『ほつみはつひは うけまつり ふめたつかせに かやおふす』ミ7 |
「うく(熟く・活く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
変態:「みけ(御食)」「うか(食)」「いか(厳・怒)」「いけ(活け)」「うき(浮き)」「あけ(上げ)」
類語:「みけつ(御食つ)」
【(分・穿・宇賀)】
1.分かち。分け目。境界。端。果て。
2.<地名> 宇賀。 =うかち・うた
「うく(放く・分く・穿ぐ)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・隔てる・分ける・区切る」などの意。
変態:「うか(分・穿)」
【(穢汚)】
負の方向に離れるさま。「低まる・端にある・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま
●穢。陰。黄泉。月。水埴。
「うけ」は「うく(穢く・下く)」の名詞形。
「うく」は、ここでは負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に「離れる」で、「低まる・端にある・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。
変態:「おけ(穢汚)」「ゑけ(穢気)」「あか(垢)」
11/03/28
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