【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
マーカー部は原文に記されているオシテ。
これらを誤写と見て、改修を施した上で解釈しています。
ミケヨロツナリソメノアヤ みけよろつなりそめのあや 食よろづ生り初めの文
アメツチモ ノトケキトキニ あめつちも のとけきときに 天地も 和けき時に アマテラス カミノミユキノ あまてらす かみのみゆきの 和照らす 神の御幸の フタミカタ ミシホオアヒテ ふたみかた みしほおあひて フタミ潟 潮を浴びて ミソキナス みそきなす ミソギなす
トモノクスヒカ とものくすひか 供のクスヒが (ヌカタダ) イフカサオ アメニモフサク いふかさお あめにもふさく 訝さを 陽陰に申さく (アマテル) チチミカト ヤフサクルマノ ちちみかと やふさくるまの 「父帝 八房車の ミユキナス カミモケカレノ みゆきなす かみもけかれの 御幸なす 神も穢れの アルヤラン トキニアマテル あるやらん ときにあまてる あるやらん」 時に和照る
ミコトノリ みことのり 御言宣
ナンチヌカタタ なんちぬかたた 汝ヌカタダ モロモキケ ワカウマレネニ もろもきけ わかうまれねに 諸も聞け 我が生れ根に 性根 アカモナク アヲウケウマレ あかもなく あをうけうまれ 垢もなく 太陽受け生まれ 陽の粋 ネハキヨク ウクメクタミニ ねはきよく うくめくたみに 根は清く 蠢く民に <も> メモケカレ アシキウタヱニ めもけかれ あしきうたゑに 目も穢れ 悪しき訴えに ミミケカレ みみけかれ 耳穢れ
陽は清く 軽く回りて 天と成り 陰は中に凝り <ホ14> 泡は清くて 宗陽神 泥は濁りて 鄙陰神 <ミ6>
ハナモチナラヌ はなもちならぬ 放持ちならぬ ヲシヱクサ ヲサメサトセル をしゑくさ をさめさとせる 教え種 治め諭せる (「諭す」の連体形) ココロハノ ムハシソソキテ こころはの むはしそそきて 心派の 六端濯ぎて ミオシラケ ヒヲネニカエル みおしらけ ひをねにかえる 身を白らげ 陽尾根に還る 陽の本質に戻る カンカタチ かんかたち 神形 神霊の具現=人の中子
ケノシシハメハ けのししはめは 穢の肉食めば シムケカレ ヨツナルシシハ しむけかれ よつなるししは シム穢れ 四つ生る獣は 4元素が生む獣は カホスキテ チチミケカレテ かほすきて ちちみけかれて 穢火過ぎて 縮み穢れて ミモカルル みもかるる 身も枯るる
タトエハニコル たとえはにこる 例えば濁る ミツカワク シシモニコレハ みつかわく ししもにこれは 水 乾く 肉も濁れば カワキツク かわきつく 乾き尽く
透明度が低い濁った水は 光熱を吸収しやすく蒸発が速い
キヨナオハメハ きよなおはめは 清菜を食めば チモキヨク ウシホノコトシ ちもきよく うしほのことし 血も清く 潮の如し =霊 ヨヨタモツ よよたもつ 万齢保つ
アメノウムタミ あめのうむたみ 陽陰の生む民 アメノミヲヤの生む民は コノコトク ナカイキミント このことく なかいきみんと 子の如く 長生き見んと 我が子に同じ その長生きを見ようと思う故 クイモノノ ヨシアシワクル くいものの よしあしわくる 食い物の 良し悪し分くる ナリソメオ モロタミキケヨ なりそめお もろたみきけよ 生り初めを 諸民 聞けよ 起源を
アメツチノ ヒラケルトキノ あめつちの ひらけるときの 天地の 開ける時の (「開く」の連体形) ヒトイキカ メヲトワカレテ ひといきか めをとわかれて 一息が 陰陽と分れて ヲハアメニ メハツチトナル をはあめに めはつちとなる 陽は天に 陰は地となる (空間・気) (物質)
ヲノウツホ カセウミカセモ をのうつほ かせうみかせも 陽の空 風生み 風も ホトワカレ ウヲセノムネハ ほとわかれ うをせのむねは 火と分かれ 背の宗は ヒノワナル イメノミナモト ひのわなる いめのみなもと 陽の環なる 妹の穢元 ツキトナル つきとなる 月となる
ツチハハニミツ つちははにみつ 地は埴・水 カツハニハ ヤマサトトナル かつはには やまさととなる かつ埴は 山・里となる
ハニウツホ ウケテハハイシ はにうつほ うけてははいし 埴 空 受けて 蝕は石 埴が空を受けて、濁り成った物は石となり スカハタマ すかはたま 清は珠 純粋に成った物は珠となる
ヤマニウツホノ やまにうつほの 山に空の トホリナル アラカネノアワ とほりなる あらかねのあわ 通り生る 粗金のアワ [ハ] 鉱石の亜鉛 ススナマリ スカハハキカネ すすなまり すかははきかね 錫・鉛 清は果黄金 清き埴は純金や シシロカネ ウヒニアカカネ ししろかね うひにあかかね 清白金 泥に赤金 純銀を含む鉱石を成し 濁った埴は銅や ハクロカネ はくろかね 果黒金 鉄を含む鉱石を成す
ソレハキハキニ それはきはきに それ榛は黄に キリハシロ ヒノキハキアカ きりはしろ ひのきはきあか 桐は白 檜は黄赤 クリハクロ くりはくろ 栗は黒
だからこうした木の生えている土には 金・銀・銅・鉄も出ると言ってるのかな?
テルアラカネオ てるあらかねお 出る粗金を タタラナシ フイコニネレヨ たたらなし ふいこにねれよ タタラなし フイゴに錬れよ
ハニウクル ウツホアマミツ はにうくる うつほあまみつ 埴受くる 空・雨水 ナルクサキ ウツホハタスク なるくさき うつほはたすく 生る草木 空は助く ミツヒヤス ハハケカレスル みつひやす ははけかれする 水 冷やす 埴は穢れ摩る ハナモミモ アメノママナリ はなもみも あめのままなり 花も実も 陽陰の随なり ミツハクフ フヨハクワヌソ みつはくふ ふよはくわぬそ 三つは食ふ 二・四は食わぬぞ 三つ名は食う 二つ・四つ名は食わぬ
イシタマノ フナルハツキス いしたまの ふなるはつきす 石・珠の 二なるは尽きず 二つ名なるは無尽蔵
アラカネノ ミツハホネリテ あらかねの みつはほねりて 粗金の 水・埴・火 錬りて 水・埴・火を加減して精錬すれば イロカワル いろかわる 色変る
クサキノムシノ くさきのむしの 草木の虫の 草木の虫は ミツノコヱ カセニコヱアリ みつのこゑ かせにこゑあり 三つの交 風に声あり 3元素の交わり 風を持つ虫は鳴き ウツホハネ ハニムシモコレ うつほはね はにむしもこれ 空 跳ね 埴虫もこれ 空を持つ虫は跳ねる 地中の虫も同様
ウツホカセ ホミツノヨツカ うつほかせ ほみつのよつか 空・風 火・水の四つが ナルトリノ ホカツハオヨク なるとりの ほかつはおよく 生る鳥の 火勝つは泳ぐ
ハニトミツ ホカセノヨツカ はにとみつ ほかせのよつか 埴と水 火・風の四つが ナルケモノ カセミツヨルオ なるけもの かせみつよるお 生る獣 風・水 優るを ナモミコヱ キツネタヌキソ なもみこゑ きつねたぬきそ 名も三声 狐・狸ぞ
ホトハニノ ヨルハフタコヱ ほとはにの よるはふたこゑ 火と埴の 優るは二声 ヰノマシソ ヨツナモコレソ ゐのましそ よつなもこれそ 猪・猿ぞ 四つ名もこれぞ
ツキノミツ クタセルツユハ つきのみつ くたせるつゆは 月の水 下せる露は (「下す」の連体形) <集まって> カハノミツ ウツホウクレハ かはのみつ うつほうくれは 川の水 空 受くれば <と成り> クモトナリ チアユミノホル くもとなり ちあゆみのほる 雲となり ちあゆみ昇る 沸き立ち ハニノイキ ノホルイカクリ はにのいき のほるいかくり 埴の息 昇る毬栗 <その様はまるで> イヰノナリ ソヤトメチツヱ いゐのなり そやとめちつゑ 飯の態 十八トメチつえ 18トメチ上空に達し
クモナカハ フレハメツヱニ くもなかは ふれはめつゑに 雲半ば 経れば 陰 終に 雲はある程度 時間が経つと陰は終に アヒモトメ アメトフルナリ あひもとめ あめとふるなり 合ひ求め 雨と降るなり 寄り集まり サムカセニ ユキトコホレト さむかせに ゆきとこほれと 寒風に 雪と凍れど ヲニトケル をにとける 陽に融ける (「融く」の連体形)
ヨルナミウケテ よるなみうけて 夜潤波受けて ナルウシホ ヤクシホスカノ なるうしほ やくしほすかの 生る潮 焼塩 清の ウツワモノ ハメハミノアカ うつわもの はめはみのあか 器物 食めば身の垢 マヌカルル まぬかるる 免かるる
ミツハニフクム みつはにふくむ 水・埴 含む ホナルカヰ ほなるかゐ 火 生る貝
ミツウクウツホ みつうくうつほ 水 受く空 ホナルウオ シハウロコヨシ ほなるうお しはうろこよし 火 生る魚 皺鱗 好し
ホハクサシ ほはくさし 火は臭し 火の元素を持つ物は臭い
ムカシナカクニ むかしなかくに 昔 中国 ウケモチノ カミカウケナオ うけもちの かみかうけなお ウケモチの 尊が食菜を アニコヱハ ヒヨウルタネオ あにこゑは ひようるたねお 天に乞えば 日・夜潤種を 天界 ワニクタス わにくたす 地に下す ア
ヒウルニハユル ひうるにはゆる 日潤に生ゆる ウルノソハ ウルタノソナヱ うるのそは うるたのそなゑ 潤の繁は 潤田の具え =種 ヨルナミニ ハユルナロナハ よるなみに はゆるなろなは 夜潤波に 生ゆる和菜は ハタノタネ はたのたね 畑の種
クニトコタチノ くにとこたちの クニトコタチの アメマツル ミケハコノミカ あめまつる みけはこのみか 陽陰祭る 御供は木の実か (アメミヲヤ)
クニサツチ ウムウケモチノ くにさつち うむうけもちの クニサツチ 生むウケモチの ヤヨノマコ イマノカタナリ やよのまこ いまのかたなり 八代の孫 今のカダなり 当代の
ウケモチカ ハツキハツヒニ うけもちか はつきはつひに ウケモチが 八月初日に (穂積=八朔) ナルハツホ トヨクンヌシニ なるはつほ とよくんぬしに 成る果つ穂 トヨクンヌシに (ウケモチの兄弟) タテマツル たてまつる 奉る
カミハカシキノ かみはかしきの 尊は赤白黄の (トヨクンヌシ) ユフニキテ アメナカヌシノ ゆふにきて あめなかぬしの 結和幣 天中主の フ <を供えて> カミマツル かみまつる 神祭る
ソロノホツミノ そろのほつみの ソロの果つ実の ミケモマタ ウスツキシラケ みけもまた うすつきしらけ 御供もまた 臼つき精げ ハツヒニハ カヰトシルトソ はつひには かゐとしるとそ 初日には 粥と汁とぞ
ウヒチニハ ツキコトマツル うひちには つきことまつる ウビチニは 月ごと奉る
オモタルノ スエニホホソト おもたるの すえにほほそと オモタルの 末に穂細と ナルユエニ ツキヨミヤリテ なるゆえに つきよみやりて なる故に ツキヨミ遣りて ウルソタネ ヱントイタレハ うるそたね ゑんといたれは 潤繁種 得んと到れば 山背に到れば マルヤニテ クニニムカエハ まるやにて くににむかえは 丸屋にて 地に迎えば 粗末な屋にて 当地に迎えた上 ツキオケノ クチヨリヨネノ つきおけの くちよりよねの 継ぎ桶の 口より米の <肥の> イヰカシク いゐかしく 飯炊ぐ
ソノニムカエハ そのにむかえは 園に迎えば 田畑に招けば コヱカクル テコニイレキテ こゑかくる てこにいれきて 肥掛くる 手籠に入れ来て 肥が付着する ススナシル モモタクハエテ すすなしる ももたくはえて スズ菜汁 百々たくわえて ミアエナス みあえなす 御饗なす
ツキヨミイカリ つきよみいかり ツキヨミ怒り イヤシキノ ツハハクケカレ いやしきの つははくけかれ 「卑しきの 唾吐く穢れ カワンヤト ツルキオヌキテ かわんやと つるきおぬきて 交わんや」 と 剣を抜きて <七代ウケモチを> ウチコロシ カエコトナセハ うちころし かえことなせは 打ち殺し 返言なせば
ヲヲンカミ ナンチサカナシ ををんかみ なんちさかなし 大御神 「汝 清汚無し アヒミスト マツリハナレテ あひみすと まつりはなれて 合ひ見ず」 と 政 離れて <ツキヨミは> ヨルキマス よるきます 揺るぎます
アメクマヤレハ あめくまやれは アメクマ遣れば ステニサリ カタカウルソノ すてにさり かたかうるその すでに更り カダが潤繁の 早くも世代を更新し タネササク クマトカエレハ たねささく くまとかえれは 種捧ぐ 配人帰れば ヲサカタニ ウユルソノアキ をさかたに うゆるそのあき 治県に 植ゆるその秋 ヤツカホノ ナレハクニトミ やつかほの なれはくにとみ 八束穂の 成れば国富み ココロヨク こころよく 快く
マタマユフクミ またまゆふくみ また繭ふくみ 茹でて イトヌキテ コカヰノミチモ いとぬきて こかゐのみちも 糸抜きて 籠交いの道も ヲシユレハ カタノミコトハ をしゆれは かたのみことは 教ゆれば カダの尊は =ウケモチ ヨヨノタミ マモリツカサソ よよのたみ まもりつかさそ 代々の民 守り司ぞ <の生活の>
モロタミモ ヨクキケツネノ もろたみも よくきけつねの 諸民も 良く聞け 常の クイモノハ ソロハサイワヒ くいものは そろはさいわひ 食物は ソロは幸ひ ウロコイオ ツキナリトリハ うろこいお つきなりとりは 鱗魚 次なり 鳥は <が> ホカカチテ ホトントマカル ほかかちて ほとんとまかる 火が勝ちて ほとんど罷る
トモシヒノ カキタテアフラ ともしひの かきたてあふら 灯し火の 掻き立て 油 ヘルコトク ホカチイノチノ へることく ほかちいのちの 減る如く 火勝ち命の アフラヘル あふらへる 油減る
アヤマリミテノ あやまりみての 誤り三手の 三押手の シシハメハ シシコリチチミ ししはめは ししこりちちみ 獣 食めば 肉 凝り縮み ソラコエテ ミノアフラヘリ そらこえて みのあふらへり 空肥えて 身の油減り ケモカレテ ヤカテマカルソ けもかれて やかてまかるそ 気も枯れて やがて罷るぞ フツキナカ ススシロクエヨ ふつきなか すすしろくえよ 二月半 スズシロ食えよ
フテシシハ クエハイキテモ ふてししは くえはいきても 二手獣は 食えば生きても 二押手の獣は クサリクサ カミトナカタヱ くさりくさ かみとなかたゑ 腐り臭 上と中絶え (棟上・穢上) イミコヤニ ミトセススシロ いみこやに みとせすすしろ 忌蹴に 三年スズシロ その穢の祓いには シラヒケモ ハシカミハミテ しらひけも はしかみはみて シラヒゲも ハジカミ食みて アカソソケ あかそそけ 垢濯げ
ヤヤヒトトナル ややひととなる やや人となる スワノカミ シナノハサムク すわのかみ しなのはさむく スワの守 「シナノは寒く (タケミナカタ) トリシシニ サムサシノクト とりししに さむさしのくと 鳥獣に 寒さ凌ぐ」 と コフユエニ ナオアラタメテ こふゆえに なおあらためて 乞ふ故に なお改めて
アイモノノ ウオハヨソアリ あいものの うおはよそあり 「合物の 魚は四十あり コレモミカ ススナニケセヨ これもみか すすなにけせよ これも三日 スズ菜に消せよ ミツトリオ クエハフソヒカ みつとりお くえはふそひか 水鳥を 食えば二十一日 ススナヱヨ ヨノトリケモノ すすなゑよ よのとりけもの スズ菜得よ 余の鳥獣 イマシメト アマネクフレシ いましめと あまねくふれし 戒め」 と あまねく触れし
アヤマラハ タトエイノチハ あやまらは たとえいのちは 誤らば たとえ命は オシマネト チケカレユエニ おしまねと ちけかれゆえに 惜しまねど 血穢れ ゆえに =霊 タマノヲモ ミタレテモトニ たまのをも みたれてもとに 霊の緒も 乱れて元に 陽元と陰元に カエラネハ タマシヰマヨヒ かえらねは たましゐまよひ 還らねば 魂・魄 迷ひ クルシミテ ケモノノタネオ くるしみて けもののたねお 苦しみて 獣の種を <人のではなく> アイモトム あいもとむ 合い求む 寄せ合わす (さすれば人に転生せず)
トリモケモノモ とりもけものも 鳥も獣も ツキヒナシ ソロハツキヒノ つきひなし そろはつきひの 月日無し ソロは月日の 月日の潤を宿さず ウルナミソ ユエニコタフル うるなみそ ゆえにこたふる 潤波ぞ ゆえに応ふる 故に共鳴する ヒトハモト ナカコココロハ ひとはもと なかここころは 人は元 中子・心派 人は元来 霊も霊の結も ヒツキナリ スクニマカレハ ひつきなり すくにまかれは 日月なり 直ぐに罷れば 日月(陽陰)の神霊なり 曲らずに罷れば アヒコタエ アメノミヤヰニ あひこたえ あめのみやゐに 相応え 陽陰の宮居に 中子・心派と 日月が共鳴して カエサント ケモノニナルオ かえさんと けものになるお 還さんと 獣になるを トトムナリ ととむなり 止むなり
ワカツネノミケ わかつねのみけ 我が常の食 チヨミクサ ヨノニカナヨリ ちよみくさ よのにかなより 千代見草 余の苦菜より モモニカシ ニカナノミケニ ももにかし にかなのみけに 百々苦し 苦菜の食に ナカラエテ タミユタカニト なからえて たみゆたかにと 永らえて 民 豊かにと クニヲサム くにをさむ 国治む
ワレミルススキ われみるすすき 我見る鈴木 チヱヨタヒ ワカミモコトシ ちゑよたひ わかみもことし 千枝四度 我が身も今年 (6万年×4) フソヨヨロ イマタサカリノ ふそよよろ いまたさかりの 二十四万(歳) いまだ盛りの カキツハタ ノチモモヨロオ かきつはた のちももよろお 杜若 後 百万(年)を フルモシル ふるもしる 経るも知る 永らふことも承知している
クスヒヨクキケ くすひよくきけ クスヒよく聞け ココリヒメ カタレルコトハ ここりひめ かたれることは ココリ姫 語れる如は (「語る」の連体形) トコタチノ ヤモオメクリテ とこたちの やもおめくりて トコタチの 八方を恵りて ニシノクニ クロソノツミテ にしのくに くろそのつみて 西の国 クロソノツミテ カニアタル ナモアカカタノ かにあたる なもあかかたの "カ" に当る 名も赤県の (夏) トヨクンヌ ヨヨヲサムレト とよくんぬ よよをさむれと トヨクンヌ 代々治むれど <以来> トシオヘテ ミチツキヌルオ としおへて みちつきぬるお 年を経て 道 尽きぬるを 和の道の尽きたるに
ウケステメ ネノクニニキテ うけすてめ ねのくににきて ウケステ姫 根の国に来て (西王母) タマキネニ ヨクツカフレハ たまきねに よくつかふれは タマキネに よく仕ふれば (東の君) ミニコタエ ココリノイモト みにこたえ ここりのいもと 実に応え ココリの妹と 心を打たれ ムスハセテ ヤマノミチノク むすはせて やまのみちのく 結ばせて 和の道奥 サツケマス さつけます 授けます
ヨロコヒカエル よろこひかえる 喜び帰る ウケステメ コロヒンキミト うけすてめ ころひんきみと ウケステ姫 コロヒン君と チナミアイ クロソノツモル ちなみあい くろそのつもる 因み合い クロソノツモル ミコウミテ ニシノハハカミ みこうみて にしのははかみ 御子生みて 西の母尊 マタキタリ またきたり また来たり
コロヤマモトハ ころやまもとは 「コロ山下は 崑崙山の麓は
オロカニテ シシアチタシミ おろかにて ししあちたしみ 愚かにて 肉味嗜み ハヤカレシ モモヤフモモソ はやかれし ももやふももそ 早枯れし 百や二百(歳)ぞ タマユラニ チヨロアレトモ たまゆらに ちよろあれとも たまゆらに 千・万(歳)あれども ヒヒノシシ シナキミイテテ ひひのしし しなきみいてて 日々の肉 シナ君 "出でて チヨミクサ タツヌトナケク ちよみくさ たつぬとなけく 千代見草 尋ぬ" と嘆く」
ワカミミモ ケカルルアカオ わかみみも けかるるあかお 我が耳も '穢るる垢を ミソキセシ ナカラフミチオ みそきせし なからふみちお 禊せし 永らふ道'を 祓うことに他ならぬ ヨロコヘハ カレオナケキテ よろこへは かれおなけきて 喜べば 枯れを嘆きて ミチサツク みちさつく 道授く
オモエイノチハ おもえいのちは 思え命は ミノタカラ コトワサモセナ みのたから ことわさもせな 実の宝 異業もせな <保つには>
ヨロキミモ ヒトリイノチノ よろきみも ひとりいのちの 万君も ひとり命の カワリナシ トキコヌカレハ かわりなし ときこぬかれは 変わりなし 時来ぬ枯れは 違いなし クルシミテ タマノヲミタレ くるしみて たまのをみたれ 苦しみて 霊の緒 乱れ アニカエス あにかえす 天に還えず
ヨアヒタモチテ よあひたもちて 齢 保ちて
アニアカル トキハタノシミ あにあかる ときはたのしみ 天にあがる 時は楽しみ マカルナリ まかるなり 罷るなり
コレココナシノ これここなしの これココナシの トキマチテ カルルニホヒモ ときまちて かるるにほひも 時 全ちて 枯るる匂ひも 齢を全うして <また全し> ヒトノミモ スカカテハミテ ひとのみも すかかてはみて 人の身も 清糧食みて ヨロホヱテ カルルニホイモ よろほゑて かるるにほいも 万穂得て 枯るる匂いも ココナシソ オモムロスクニ ここなしそ おもむろすくに ココナシぞ 骸すぐに カンカタチ かんかたち 神形
カシシハクサク かししはくさく 穢肉は臭く ヲモミタレ トクハアラヒミ をもみたれ とくはあらひみ 緒も乱れ 解くは洗身 霊の緒も乱れる <それを> ウルトナモ うるとなも 潤留菜も
ココナヒツキノ ここなひつきの ココナ 日月の ミタネユエ クエハメノタマ みたねゆえ くえはめのたま 霊胤ゆえ 食えば目の玉 見識 アキラカニ アヒモトムナリ あきらかに あひもとむなり 明らかに 合ひ求むなり <なる故> 合せ寄る アメノミチ ナスヒトカミニ あめのみち なすひとかみに 陽陰の道 なす人 神に <それを> アヒモトム ユエニココナシ あひもとむ ゆえにここなし 合ひ求む 故にココナシ 合せ寄る メツムコレカナ めつむこれかな めつむこれかな
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★印のついたものは他の文献・サイトからの引用。
■印のついたものは筆者の個人的な意見です。
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