【(御往き/巡幸)・御幸・行幸】
1.君や神の巡り。
2.巡ってめぐらすこと。(日月のように巡って天が下を)和し恵むこと。巡幸。
『あるかたち つくるいさわの ををんかみ あまのまなゐに みゆきあと』ホ1 『みやつより はやきしとへは あまひかみ いそきまなゐに みゆきなる』ホ6 『あるひたかまの みゆきあと もちこはやこお うちにめす』ホ7 『みつほまなゐに のりみゆき しはしはまつり きこしめす』ホ192 『まつりみゆきの やすたれに かぬかわみみの みこうみて いみなやすきね』ホ31 |
[1]
「み(御・上・神)」+「ゆき(往き・行き・逝き)」
[2]
「みゆく」の名詞化。
「みゆく」は「みゆ(回ゆ・巡ゆ)」と同義語「ゆく(往く)」の合成。
ここでは「C:
回る/回す・めぐる/めぐらす・分配する」などの意。
『天が下 和して恵る 日月こそ 晴れて明るき 民の父母なり』7文 『また八重垣は 西(右)に預け 争み あらば 能く平けて 恵み和せと』11文 こうあるように「和つ日月の君が地を巡る」場合には、常に「天が下を和して恵む」という日・月の機能を伴う。 |
類語:「みめくり」「めくり」「みかり」「おのころ」「はこね(運廻)」
関連語:「やわしてめくる(和して恵る)」「のりめくる(和り恵る)」「おのこる(和恵る)」「あまてらす(和照らす)」
派生語:「みゆきこし(御幸輿)」
【(御往き・神逝)】
君や神の巡り。
『みゆきのみこし まなゐにて あまてるかみは うちつみや とよけはとみや』ホ28 『みゆきことなり そののちに みもすそとえは さるたひこ』ホ28 『たたねこいはふ さをしかと むらしかふとの みこたちお みゆきのそなえ』ホ40 『いわひさをしか とみそふり つきみゆきもり もろつかひ みなおくりゆく』ホ40 |
「み(御・上・神)」+「ゆき(往き・行き・逝き)」
類語:「みおくり(回送り)」「おくり(送り)」「かみあかり(神上がり)」「かみとなる(神となる)」「かみさる(神更る)」「かみゆく(神往く)」「あめにかえる(天に還る)」「あにかえる(天に還る)」「あにあかる(天に上る)」「もとにかえる(元に還る)」
【(氷雪・冷雪・雪)・み雪】
負の方向に離れるさま。冷たいさま/もの。 =ゆき(雪)
『こそよりつつき あめはれて むつきすえやか みゆきふり』ホ39 |
「みゆく」の名詞化。
「みゆく」は「みゆ(惨ゆ)」と同義語「ゆく(賤く)」の合成。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
「みゆき(御幸)」にかけて「吉祥の物実」としているようにも感じる。
変態:「ひゃっこい」
類語:「ゆき(雪)」「つらら(氷)」「ひ(氷)」「ひふ(雹)」「ひゆ(冷ゆ)」「ひや(冷)」「ひえ(冷)」
11/03/04
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