【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
オノコロトマシナフノアヤ おのころとましなふのあや オノコロと呪ふの文 アメハレテ ノトカニミユキ あめはれて のとかにみゆき 陽陰晴れて 和かに御幸 アソヒマス タカマハヨロノ あそひます たかまはよろの 遊びます 「タカマは万の クニカタチ コレオノコロト くにかたち これおのころと 国形 これオノコロ」 と ニコヱミテ ナカノイワホニ にこゑみて なかのいわほに にこ笑みて 中の巌に (中央) オワシマス おわします 御座します
ソハニトミアリ そはにとみあり 傍に臣あり アメミマコ ミマエニモフテ あめみまこ みまえにもふて 陽陰御孫 御前に詣で (ニニキネ) ツツシミテ ソノオノコロノ つつしみて そのおのころの 謹みて そのオノコロの ユエオコフ キミノヲシヱハ ゆえおこふ きみのをしゑは 謂を乞ふ 君の教えは
フタカミノ ウキハシニタチ ふたかみの うきはしにたち 二尊の うきはしに立ち コノシタニ クニナカラント このしたに くになからんと 「この下に 国 無からん」 と トホコモテ サクルミホコノ とほこもて さくるみほこの 経・矛以て さくる み祝の シタタリカ コリナルシマオ したたりか こりなるしまお 滴りが 凝り成る州を オノコロト おのころと オノコロと
クタリテトモニ くたりてともに 下りて共に <ヒタカミより> トツキシテ ミハシラマワリ とつきして みはしらまわり とつぎして 実柱回り アワウタオ ヨミテオノコロ あわうたお よみておのころ アワ歌を 詠みてオノコロ ヨロモノオ ウミシハムカシ よろものお うみしはむかし 万物を 生みしは 昔
<アメミヲヤが天地創造する過程を、地上で再現したものであった>
アメツチノ アホウヒイマタ あめつちの あほうひいまた 天地の 泡・泥いまだ <分かざるに> アメミヲヤ アテオムスヒテ あめみをや あておむすひて アメミヲヤ 'ア手'を結びて フクウツホ キワナクメクリ ふくうつほ きわなくめくり 吹く虚空 際なく回り (めぐる)
人の初音も アに開きて <ミ10>
ウヰトウヌ アウヌムスヒテ うゐとうぬ あうぬむすひて 'ウヰ'と'ウヌ' 'アウヌ'結びて アマツクリ あまつくり 天 創り (非物質界)
『アナニヱヤ ウマシオトメニ アイヌ』
ウヌの音は 基アが上る 押手より 三つに分れて 清きウと 軽く散りンと 半のヌと 共も火を生む 天音となり 継ぎ生む地を 結ぶ種 ウアの ワを生む <ミ10>
ウヌアマシリテ うぬあましりて 'ウヌア'交じりて ウハムスヒ ウヒオクニタマ うはむすひ うひおくにたま 'ウハ'結び 泥を地球 (水+埴)
『ワナニヤシ ウマシヲトコニ アヒキ』
カテムスヒ ムネホヱラミテ かてむすひ むねほゑらみて 'カ手'結び 棟穂選みて 明・上 ヒトマロメ アカミヤニスヱ ひとまろめ あかみやにすゑ 日と丸め 赤宮に据え
シテムスヒ ミナモトヱラミ してむすひ みなもとゑらみ 'シ手'結び 鄙元選み 白・下 ツキノワト シラミヤニスヱ つきのわと しらみやにすゑ 月の輪と 白宮に据え
ウンノテノ ウツロヰオムマ うんのての うつろゐおむま 'ウンの手'の ウツロヰを馬 埋/運 (空) イニノテノ シナトハクツハ いにのての しなとはくつは 'イニの手'の シナトは轡 往/活 (風) (19文では手綱) ヒカリムチ オテニクニタマ ひかりむち おてにくにたま 光 鞭 'オ手'に地球 (火) 治 ノリメクル オトハホオコホ のりめくる おとはほおこほ 和り恵る 音は "ホオコホ" [乗り巡る] ゴロゴロ
ウヒコニヱ ニアカルヤマソ うひこにゑ にあかるやまそ 泥塊煮え 煮上がる山ぞ
ノテムスヒ ノカセニカワク のてむすひ のかせにかわく 'ノ手'結び 野風に乾く 退/平 クコハニニ ヒツメノアトハ くこはにに ひつめのあとは 堅埴に 蹄の跡は ノラトミチ のらとみち 野良と道
シノタマヤマニ しのたまやまに 'シ'の霊 山に (月神霊) シタタリカ ナカレウミナル したたりか なかれうみなる 滴りが 流れ 海成る
カノミタマ コワニヨロコヒ かのみたま こわによろこひ 'カ'の神霊 堅地に喜び (日の神霊)
ウハノテオ ワトアニワケテ うはのてお わとあにわけて 'ウハ'の手を 'ワ'と'ア'に分けて 陰 陽
・継ぎ生む地を 結ぶ種 ウアの ワを生む <ミ10> ・アはイと破れ エと流れ ワウはオとなり <ミ10> アイウエオ ウツホカセホト あいうえお うつほかせほと アイウエオ 空・風・火と ミツハニノ マシワリナレル みつはにの ましわりなれる 水・埴の 交わり生れる (「生る」の連体形) ミナカヌシ ヤオモニウメル みなかぬし やおもにうめる ミナカヌシ 八面に生める (「生む」の連体形) ヒトハホシ ホシハタネナス ひとはほし ほしはたねなす 人は星 星は胤なす ミヲヤカミ みをやかみ 御祖神 →ミ6文
ヒトニウマレテ ひとにうまれて 人に生れて ウクメクニ トコヨノミチオ うくめくに とこよのみちお 蠢くに トコヨの道を ヲシユカミ クニトコタチモ をしゆかみ くにとこたちも 教ゆ尊 クニトコタチも ノリメクリ クコワニヤモオ のりめくり くこわにやもお 和り恵り 堅埴八方を 国土の八方を ナニカタト ウムクニスヘテ なにかたと うむくにすへて 何方と 生む国すべて オノコロソ おのころそ オノコロぞ
クニトコタチノ くにとこたちの クニトコタチの ヤクタリコ ナニクニサツチ やくたりこ なにくにさつち 八下り子 何クニサツチ ヤモヌシト ナリテトホカミ やもぬしと なりてとほかみ 八方主と なりてトホカミ ヱヒタメノ クニニウムコハ ゑひための くににうむこは ヱヒタメの 国に生む子は ミクタリノ キミトミタミソ みくたりの きみとみたみそ 三件の 君・臣・民ぞ
トヨクンヌ モモアマルコモ とよくんぬ ももあまるこも トヨクンヌ 百余る子も アメニユキ アナミノヤカミ あめにゆき あなみのやかみ 天に逝き 天並の八神 ミソフカミ みそふかみ 三十二神
ミコウヒチニハ みこうひちには 皇子ウヒチニは モモヒナニ サイアヒナシテ ももひなに さいあひなして モモヒナに 最愛なして マサカキオ ウヱテカソフル まさかきお うゑてかそふる 真榊を 植えて数ふる
ムソトシノ スハヱモムモニ むそとしの すはゑもむもに 六十年の 末枝も六百に ソヱタオエ ムヨトシチヱニ そゑたおえ むよとしちゑに 十枝生え 六万年千枝に ツキカルル つきかるる 尽き枯るる
ウエツキヰモノ うえつきゐもの 植継ぎ五百の ノチノハツ ヰモツキアマノ のちのはつ ゐもつきあまの 後の初 五百継ぎ天の マサカキオ キミノミワサト まさかきお きみのみわさと 真榊を 君の御業と
モロトモニ マサカキフソノ もろともに まさかきふその 諸共に 真榊二十の <植え継ぎゆくも> 20鈴 アマルコロ ワイタメアラス あまるころ わいためあらす 余る頃 弁別あらず (オモタル/カシコネの代)
フタカミノ ツキテアマネク ふたかみの つきてあまねく 二尊の 継ぎてあまねく ノリメクリ タミノヲシヱハ のりめくり たみのをしゑは 和り恵り 民の教えは スキクワヤ すきくわや 直・還や [鋤・鍬]
ツノアルナキノ つのあるなきの 角 有る無きの (才) ケタモノオ ノリムマケレハ けたものお のりむまけれは ケダモノを 乗り美ければ (=青人草) ムマトナシ ノリウシケレハ むまとなし のりうしけれは 馬となし 乗り憂しければ ウシトシテ タノアラスキヤ うしとして たのあらすきや 牛として 田の粗鋤きや ニモツモノ にもつもの 荷持つ者
才覚を持ってたり持たなかったりの青人草を 調教して向上した者は角成りの馬(将棋の話) として用い、そうでない者は下働きに用いた
屑を捨てなで 鈍・鋭を 均し用いん 和の心ぞ <17文>
カクソミココロ かくそみこころ かくぞ実心 ツクシモテ タミモヰヤスク つくしもて たみもゐやすく 尽し以て 民も気安く 心健やかに ナスクニオ オノコロシマト なすくにお おのころしまと 和す国を オノコロ州と 調えた国家を ナツクナリ なつくなり 名づくなり
トキニミマコノ ときにみまこの 時に御孫の モウサクハ ミヲヤノメクル もうさくは みをやのめくる 申さくは 「ミヲヤの巡幸る ホオコホオ イマオノコロト ほおこほお いまおのころと "ホオコホ" を 今 "オノコロ" と ゴロゴロ ナマルカヤ カミノコタエハ なまるかや かみのこたえは 訛るかや」 神の答えは
ホオコホハ マシルオトナリ ほおこほは ましるおとなり "ホオコホ" は 交じる音なり ヨクキケハ クルマハキイン よくきけは くるまはきいん よく聴けば 駆る馬は "キイン" ヒヒーン ナルカミハ ホオロホオロソ なるかみは ほおろほおろそ 鳴神は "ホオロホオロ" ぞ (雷)
コエノオハ コワニオサマル こえのおは こわにおさまる 声の'オ'は 'コワ'に収まる (堅地) ヲノヲシテ をのをして 'ヲ'のヲシテ (央/皇)
ノカセニノレル のかせにのれる ノカセに乗れる (風) (「乗る」の連体形) クツハミノ オトハコオコオ くつはみの おとはこおこお 轡の 音は "コオコオ" ゴオゴオ
フムアトノ ノニヒトウミテ ふむあとの のにひとうみて 踏む跡の 野に人生みて <蹄が> ノルハノテ のるはのて 和るは'ノ手' (和)
ネワニヨロコフ ねわによろこふ 練地に喜ぶ ネワハコテ ねわはこて 練地は'コ手' (肥)
ヒトナルミチハ ひとなるみちは 人成る道は トオモチヒ ソノモトハロテ とおもちひ そのもとはろて 'ト'を用ひ その基は'ロ手' (調)
オノコロノ ヨツハワニアヒ おのころの よつはわにあひ オ・ノ・コ・ロの 四つは地に合ひ (四神霊) クニヲサム くにをさむ 国治む
ワサトコノマテ わさとこのまて わざと好まで オノコロノ モシモウコカハ おのころの もしもうこかは オノコロの もしも動かば (地震) ヨナオリオ オノコオノコト よなおりお おのこおのこと よなおりを "オノコオノコ" と イノルヘシ いのるへし 祈るべし
ワランヘイネテ わらんへいねて 童 寝ねて オソワレハ オノコオノコト おそわれは おのこおのこと 魘われば "オノコオノコ" と タナコナテ たなこなて 掌 撫で (命令形)
ハタタカミナリ はたたかみなり ハタタ神 鳴り ヤマサラハ ホオコホサワソ やまさらは ほおこほさわそ 止まざらば "ホオコホ騒ぞ ゴロゴロうるさいぞ ヒナオリト イノリ ひなおりと いのり ひなおり" と 祈り
トトムル ととむる "留むる ヲノコリト ワラヘノヒタヒ をのこりと わらへのひたひ ヲノコリ" と 童の額 カニオセハ オソワレヌノリ かにおせは おそわれぬのり 上に押せば 魘われぬ法
オノコロアヤソ おのころあやそ オノコロ謂ぞ
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