【此の・斯の・(交の)】
1.交わるほどに近いさま+の。
『このゆえきみも とみたみも ゐおやすくぬる をんめくみ』ホ序 『むかつひめより このうたお みそめおまてに たたつませ』ホ1 『いまみそひとは このをしゑ あめのめくりの みむそゐゑ』ホ1 『このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたち』ホ10 『あすすこよみお もろうけて このよのわさお かんかみる こよみこれなり』ホ28 |
2.語調を整えるのに用いる。(「あの」「その」も同様)
『むかしこの くにとこたちの やくたりこ きくさおつとの ほつまくに』ホ4 『さいわひひしは むかしこの うつむろかこむ たけこけて』ホ27 |
「こ(交)」+「の(格助詞)」
「の」は「なる・ある」に同じ。
変態:「これなる」「これの」「こん(今)」
【(籠・繭・絹・蚕)】
1.収まるさま/もの。籠るさま/もの。覆う・包む・囲むもの。
2.分けるもの。限るもの。区切るもの。隠れるさま/もの。
『わかむすひ このこおくわに いとなせは ここりひめゑて みはささく』ホ24 |
「こぬ(交ぬ・籠ぬ/離ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収まる/
収める・囲む・籠る」、裏を返せば「B:
離れる・分ける・限る・隠れる」などの意。
変態:「きぬ(衣・絹)」
独り言:「けん(繭)」
【(和・交・好・恋・愛)・籠】
合わせ。重ね。親愛。調和。直り。
『あけほののあは このたから まつくらのあは かのうれひ』ホ21 『けむひせは たたみこおもえ くのやまの しらかしかゑお うすにさせこのこ』ホ38 |
「こぬ(和ぬ・交ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・親しむ・調和する」などの意。
類語:「に(和)」「にふ(和)」「にこ(和)」「やわし(和し・柔し)」
関連語:「まなゐ(真名井)」「かさぬひ(笠縫)」「よさ(与謝)」「にふ(和)」
派生語:「このじんじゃ(籠神社)」
『まなゐにちきる あさひみや おなしところと のたまえは』ホ28 |
【(熟・捏・肥)】
D:
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『そののちに きみこのやまに のほりみて なかこやすめり』ホ24 『このしろの たつのたつたの かみのこと このしろいけの みやことり』ホ24 |
「こぬ(熟ぬ・捏ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「きね(熟・貴)」「きに(熟)」「くの(熟)」「こな(熟)」「こね(捏)」
関連語:「こなれる(熟れる)」
11/03/09
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