【(陰)・地・国】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」さま
1.陽に対して「陰」。日に対して「月」。
『あめゆつるひは あのさきり くにゆつるつき はのさきり』ミ6 『おとめにと ななねにあたる くにいつね とめはみつねの あいぬなり』ミ10 『しゐたらさやわ めはくにの つきとみやひお あみやわせ ゐみちあらはす』ミ10 |
2.「天」に対して「地」。人の住む物質世界。世。地球。大地。土地。風土。
『いまににきねの さきみたま くにとこたちの わさみたま あらはるいつと』ホ序 『つふていかつち くにゆすり たみおゆすりて せめよする』ホ8 『うつしくに やめるおいやし とりけもの ほおむしはらひ ふゆおなす』ホ9 『きみはあまてる つきひなり くにかみはその くにのてり たみもつきひそ』ホ13 『あめのかたちは いわをやま ひつきもくにも はらこもり とはやゑにきて』ホ14 |
●(中央に対して) 地方。 地元。ホームランド。故郷。自国。母国。
『あひみやお くにかけとなす』ホ1 『あわうたに をさむはらみの みやにゐて すてにやしまの くにうみて』ホ3 『もろともに くにくにめくり たみおたし』ホ4 『ちものものまも そのくにの しむにあつけて もろかえりけり』ホ8 『いさおしならは くにつかみ これそさのをの みことなり』ホ8 |
●行政区画としての国。 1国=80県。
『ををんたからの ゐもやすく やすくにみやと たたゑます』ホ序 『よろこひかえす きしゐくに あひのまゑみや たまつみや つくれはやすむ』ホ1 『かれたるいねの わかかえる わかのうたより わかのくに』ホ1 『こしくにの ひなるのたけの かんみやに きのみおもちて あれませは』ホ2 『そさくににうむ そさのをは つねにおたけひ なきいさち くにたみくしく』ホ3 |
●国家。連邦。地の連合。中央集権を敷く連合。またその政治。
『やもやくたりの みこうみて みなそのくにお をさめしむ』ホ2 『これくにきみの はしめなり』ホ2 『くにさつち さきりのみちお うけされは さつちにをさむ やみこかみ』ホ2 『ふたかみの うきはしにたち このしたに くになからんと』ホ18 『かくそみこころ つくしもて たみもゐやすく なすくにお おのころしまと』ホ18 |
『たまきねの をしゑのおひは みみのはに しなわきまえて くにをさむ』ホ16 |
「くぬ(朽ぬ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。陽陰の精製過程で重く沈んで凝った「陰・地」を表す。すなわち「天・陽」に対して「地・陰」、また「都
(中央)」に対して「国 (地方)」を表す。
変態:「くぬ(地)」「くん(地)」「こぬ(地)」「この(地)」
類語:「はに(埴)」「つち(土)」「わ・は
(陰・地)」「こ(地)」「そこ(底)」「すな(砂)」
派生語:「くにとことち(国常立)」「くにきみ(地君)」「くにさつち(国狭槌)」「くにたみ(国民)」「くにゑ(地絵)」「くにかけ(国懸)」「くにつかみ(地つ守)」「くにかみ(国守)」
10/06/18
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