こり  コリ  kori

  

【交り・凝り・濁り】
合わせ。混じり。濁り。凝集。固体化。具象。

『いまややわるる こりたまの をとろそそきて のちのをおおく』ホ17
『いもこけの おろちかこりの ひめかむお たつとかくしの はかみなるかな』フいこけ

 
こる(交る・和る・凝る)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・交じる・まとめる・収(治)める」などの意。

変態:「ころ(塊)」「こふ(瘤)」「かい(塊)」「くら(臓)」「かみ(守)」

 
 

【樵り】
離し。分け。切断。

『しかれとやまは かふろなり いまにきこりの いとまあき』ホ25


こる(樵る)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・分ける・切る」などの意。

変態:「きり(切り)

 
 

【凝り・梱・郡】
収まり。囲み。まとめ。括り。区分。区画。
 =あかた(県)
 ●区画の主。 =あかたぬし(県主)

『いさふたま つのこりのこそ いきしにほ おもいかねのこ』ホ20
たけちのこりと あうゑもろ やまとのそふに ふせかしむ』
ホ30
くにこりわけと くにちわけ つきみやちわけ とよとわけ』ホ38

こる(交る/樵る)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B: 離す・分ける・仕切る」などの意。

変態:「きり(切り・限)」「かり(ゐひかり)」「くろ(くろはや)」
類語:「こほり(氷・郡・梱)

 
 

【(曲)】
反り。それ。外れ。曲り。ねじけ。

『いまややわるる こりたまの をとろそそきて のちのをおおく』ホ17

 
こる(曲る)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲る」などの意。

 
 

【(回り・転り・駆り・恵り)】
巡り。回転。駆動。運転。分配。恵み。

『ゑさるかみあり きさらきや こりゑこころみ むままつり』ミ9

こる(回る・転る・駆る)」の名詞化。
ここでは「C: 回る/回す・行き来する/させる・配る・恵む」などの意。

 
 

【心・(転)】
還る所。回帰する所。ホーム。中心。源泉。核。精髄。本質。

こる(転る・回る)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・還る・回帰する」などの意。

 
 

【懲・転】
負の方向に離れること/もの。「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」こと・もの

こる(懲る・転る)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「かれ(枯)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くま(隈)」「くも(雲)」

  

09/12/18

  

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