きり  キリ  kiri

  

【切り・限・(際)】
分離。区別。限り。 放ち。発射。

『すのゐさは きりそめのきお なかはしら かみはかしきの ゆう にゐさめて』フすゐさ

 ●区分・区画。あかた(県)。またその主。

『しはすそみかに ゆきりのめ たけのひめうむ ゆむすみの いみなこもつみ』ホ32

 
きる(切る・限る)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる/離す・分れる/分ける・放つ・発す」などの意。

変態:「きわ(極・際)」「く り(栗)」「こり(郡)
類語:「へ(端・辺)」「うと(鵜戸)」 「きし(岸)」「はま(浜)」 「うら(浦)

 
 

【桐・(限・極・鑽り)】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
 ●<その物実> 桐。

『ふたかみおはお たたゑます きくきりひめも あなかしこかな』ホ4
『それはきはきに きりはしろ ひのきはきあか くりはくろ』ホ15
『やさかたかより ここなきり うえてたのしむ ここりみや』ホ38
『しりてきりひの むかひひに ひみつのはらひ みたひのる』ホ39

 
きる(極る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。「ぴん からきり」の「きり」に同じ。

変態:「きり(際・極・桐)」「きわ(際・極・究)きみ(君)」「きも(肝)
類語:「きく(菊)」「はて(果て)

 
 

【霧】
覆うもの。紛らすもの。埋もれさすもの。

『みをやかみ みてくらそむる はるあきの いきはくたよ り さきりなす』ミ6

 ● さきり(精霧) の略。

『ゑにゆつるきり ひおまねき ふゆひをか えす』ミ6
『みなかぬし あ きりにのりて やもにゆき ひつきのみちお ゆつりはに』ミ6

 
きる(交る)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・交ぜる・紛らす」などの意。

類語:「おほろ(朧)」「か すみ(霞)」「もや(靄)」

  

10/03/10

  

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