【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
ヨツキノルノトコトノアヤ よつきのるのとことのあや 代嗣祈る宣言の文
アメツチモ ウチトモスカニ あめつちも うちともすかに 天地も 内外も清に トホルトキ ヤモヨロミチノ とほるとき やもよろみちの 通る時 八百万充ちの 極めて多数に集える ミコトヒコ ミウチニハヘリ みことひこ みうちにはへり 尊・彦 御内に侍り ミチオキク モロヨロタミモ みちおきく もろよろたみも 道を聞く 諸万民も ヲシラスニ ムレキクトキニ をしらすに むれきくときに 御領州に 群れ聞く時に
クシマトハ ヒノシマオモル くしまとは ひのしまおもる クシマドは 日の締を守る イワマトハ ツキノシマモル いわまとは つきのしまもる イワマドは 月の締守る イクシマト タルシマヨモノ いくしまと たるしまよもの イクシマと タルシマ四方の ミカキモリ イカスリウチノ みかきもり いかすりうちの 御垣守り イカスリ 内の イカスリの神は ヲニヤラヒ カカンノンテン をにやらひ かかんのんてん 鬼遣らひ カカンノンテン ソロフトキ そろふとき 揃ふ時 揃える時
ヒタリハタニノ ひたりはたにの 左は谷の サクラウチ ミヨノサクラノ さくらうち みよのさくらの サクラウチ 和の桜の (父) 和の栄えの ナラシウタ ミキハヲヲヤマ ならしうた みきはををやま 鳴らし歌 右はヲヲヤマ 伝え歌 カクツミノ トキシクカクノ かくつみの ときしくかくの カグツミの "研ぎ優ぐ芳ぐ" の (子) イワヒウタ いわひうた 祝歌
ココトムスヒカ こことむすひか ココトムスビが (父) カカンナス カスカワカヒコ かかんなす かすかわかひこ "カカン" なす カスガワカヒコ (子:カスガマロ) ミハシラオ ヨツキミクラニ みはしらお よつきみくらに 実柱を 節継ぎ神座に 天界に接続する神座として ミテムスヒ アメノミヲヤオ みてむすひ あめのみをやお 'ミ手' 結び アメノミヲヤを マネキコフ まねきこふ 招き交ふ
ヲヲモノヌシカ ををものぬしか ヲヲモノヌシが (父:クシヒコ) ノンナシテ ヨロキミホヒコ のんなして よろきみほひこ "ノン" なして ヨロギミホヒコ (子:ヨロギマロ) ユフハナニ ヤイロニキテノ ゆふはなに やいろにきての 斎餞に 八色和幣の カミススム かみすすむ 紙すすむ
ヒトコトヌシカ ひとことぬしか ヒトコトヌシが (父) テンナシテ カタキヤスヒコ てんなして かたきやすひこ "テン" なして 葛城ヤスヒコ (子:カツキマロ) ヌサクシテ ぬさくして 幣串垂
ヨソコノハナニ よそこのはなに 四十九の端に [木] コノミナル アクリオヱント このみなる あくりおゑんと 子の身生る 'あくり'を得んと [木の実] モロヲカム もろをかむ 諸 拝む
トキニアマテル ときにあまてる 時にアマテル ヲヲンカミ ヨツキノアヤオ ををんかみ よつきのあやお 大御神 代嗣の綾を ヲラントス をらんとす 織らんとす
ヨロノヨワヒノ よろのよわひの 「万の齢の ミコトヒコ ヤヤチヨタモツ みことひこ ややちよたもつ 尊・彦 やや千節保つ タミモミナ クニトコタチノ たみもみな くにとこたちの 民も皆 クニトコタチの コスエナリ ソノモトフツク こすえなり そのもとふつく 後末なり その本ふつく アメミヲヤ あめみをや アメミヲヤ
アメツチヒトモ あめつちひとも 天地人も ワカサルニ ウイノヒトイキ わかさるに ういのひといき 分かざるに 初の一息 ウコクトキ ヒカシノホリテ うこくとき ひかしのほりて 動く時 東上りて (左) ニシクタリ ウツホニメクリ にしくたり うつほにめくり 西下り 空に巡り (右) <が生じる> アワウヒノ メクレルナカノ あわうひの めくれるなかの 泡・泥の 巡れる中の (「巡る」の連体形) ミハシラニ サケテメヲナル みはしらに さけてめをなる 実柱に 割けて陰陽生る
ヲハキヨク カロクメクリテ をはきよく かろくめくりて 陽は清く 軽く巡りて 運動を止めることなく アマトナリ メハナカニコリ あまとなり めはなかにこり 天と成り 陰は中に凝り 非物質 凝縮して クニトナル くにとなる 地と成る 物質
ミツハニワカレ みつはにわかれ 水・埴 分かれ <陰より> ヲノウツホ カセウムカセモ をのうつほ かせうむかせも 陽の空 風生む 風も ホオウミテ ヲハミツトナリ ほおうみて をはみつとなり 火を生みて 陽は三つとなり メハフタツ めはふたつ 陰は二つ
ヲセノムナモト をせのむなもと 背のムナモト (陽核) ヒトマロメ ヰモノミナモト ひとまろめ ゐものみなもと 日と丸め 妹のミナモト (陰核) ツキトコリ つきとこり 月と凝り
ウツホカセホト うつほかせほと 空・風・火と ミツハニノ ヰツマシワリテ みつはにの ゐつましわりて 水・埴の 五つ交わりて ヒトトナル アメナカヌシノ ひととなる あめなかぬしの 人と生る アメナカヌシの カミハコレ かみはこれ 尊はこれ
ヤモヨロクニニ やもよろくにに 八方万国に ヨロコウミ ミナクハリオク よろこうみ みなくはりおく 万子生み 皆 配り置く (分け置く) ヒトノハツ アメニカエリテ ひとのはつ あめにかえりて 人の初 天に還りて アメミヲヤ あめみをや アメミヲヤ
アメノカタチハ あめのかたちは 天地の形は (大宇宙) イワヲヤマ ヒツキモクニモ いわをやま ひつきもくにも 巌山 日・月も地も ハラコモリ トハヤヱニキテ はらこもり とはやゑにきて 腹籠り 外は八重和幣
モトアケノ ヨソコノタネノ もとあけの よそこのたねの 元明の 四十九の種の (=四十九の端) ナカミクラ ミヲヤツケタス なかみくら みをやつけたす 中御座 ミヲヤ付け足す ケタスミニ ヤキミトホカミ けたすみに やきみとほかみ 方隅に 八君トホカミ (八方の隅) ヱヒタメソ ツキアイフヘモ ゑひためそ つきあいふへも ヱヒタメぞ 次アイフヘモ ヲスシカミ スエハミソフノ をすしかみ すえはみそふの ヲスシ神 末は三十二の [見添ふ] タミメヒコ モトナカスエノ たみめひこ もとなかすえの タミメヒコ 元・中・末の ミクラアリ みくらあり 三座あり
ソムヨロヤチノ そむよろやちの 十六万八千の モノソヒテ ヒトウマルトキ ものそひて ひとうまるとき モノ添ひて 人生まる時 モトツカミ ソノタエモリカ もとつかみ そのたえもりか 元つ神 そのタエ守が 元座の神が その人のタエ守の タネクタシ モノトタマシヰ たねくたし ものとたましゐ 種 下し モノと魂魄 ユヒヤワス ゆひやわす 結ひ和す
モノと魂と魄の結合をタマノヲ(霊の結)と呼び この結合によって人は地上での肉体生命を得る
アナレクラワタ あなれくらわた 天均 臓腑 (=天並) シムネコヱ ナリワミメカミ しむねこゑ なりわみめかみ 血・根隅 ナリワ 見目・髪 (骨肉) <三十二神の>
ワカカミハ ヒツキノウルオ わかかみは ひつきのうるお 我が上は 日・月の潤を (太陽・太陰) →ミ逸文 クタスユヱ ヨツキウマント くたすゆゑ よつきうまんと 下す故 代嗣生まんと オモフトキ メノアカソソキ おもふとき めのあかそそき 思ふ時 目の垢濯ぎ アサヒノリ メヨリツキヒノ あさひのり めよりつきひの 朝日祈り 目より月・日の ウルオヱテ トツケハヲセノ うるおゑて とつけはをせの 潤を得て とつげば背の (陽・日) ウルナミカ タマシマカワノ うるなみか たましまかわの 潤波が 玉島川の イモカチト ハラムシラホネ いもかちと はらむしらほね 妹が霊と 孕む精髄 (陰・月) (胚)
チチノナミ ハハノアカチト ちちのなみ ははのあかちと 父の波 母の和霊と チナミアヒ ヒルハチノホリ ちなみあひ ひるはちのほり 因み合ひ 昼は霊上り [霊・波] ヨハナミノ ノホル よはなみの のほる 夜は波の 上る
ヒツキノ ひつきの 日月の ヒトメクリ アスフタメクリ ひとめくり あすふためくり 一回り 翌日二回り ミメクリト ツキニミソワノ みめくりと つきにみそわの 三回りと 月に三十回の メクリマシ ヤヤムソヨカニ めくりまし ややむそよかに 回り増し やや六十四日に (3月4日) メクリミツ めくりみつ 回り満つ
スヘテチヤソニ すへてちやそに 総べて千八十に (計算上は2,080) メクリトケ ヤヤミトリコノ めくりとけ ややみとりこの 回り遂げ やや充り子の ナリソナフ なりそなふ 態 備ふ
チナミノアカハ ちなみのあかは 因みの明は <霊と波の> あがりは オノコロノ ヱナノカタチハ おのころの ゑなのかたちは オノコロの 胞衣の形は カワクルマ ホソノヲトナル かわくるま ほそのをとなる 河車 臍の緒となる これがまた臍の緒にもなる
ミハシラノ ホトヨクオモリ みはしらの ほとよくおもり 実柱の ほどよく重り (胎芽) メクリカケ ヒニヒトメクリ めくりかけ ひにひとめくり 回り欠け 日に一回り オクレヘリ ヤヨヰハミソコ おくれへり やよゐはみそこ 遅れ減り 三月は三十九 (三月末) ハナオソフ はなおそふ 端を添ふ
ウツキミツレハ うつきみつれは 四月満つれば ミトリツス みとりつす 充りつす
サツキサノコロ さつきさのころ 五月サの頃 ヒトメクリ サツサハラヲヒ ひとめくり さつさはらをひ 一回り サツサ孕帯 ヰワタナス ナカクタトホル ゐわたなす なかくたとほる 五腑生す 中菅通る アメノホト タラチネノホト あめのほと たらちねのほと 天の霊と タラチネの霊と (魂) (霊の緒) メオマネキ ミツノチナミノ めおまねき みつのちなみの 陰を招き 三つの因みの 原文:ム (魄) ツユアフレ つゆあふれ つゆあふれ (羊水の増加)
陽元に招く 荒神霊 月の和霊 タラの霊と 三つ交わりて 心意気 成りて瑞通ふ 露溢れ (ホ16文)
ミナツキカワキ みなつきかわき 六月 乾き ホソノヲエ チシルトホレハ ほそのをえ ちしるとほれは 臍の緒へ 霊汁通れば (血液) ミオヒタス チシルニラレテ みおひたす ちしるにられて 身を養す 霊汁煮られて ヰツイロノ ハニモテツクル ゐついろの はにもてつくる 五色の 埴もて付くる モリノカミ もりのかみ 守の神 →17文
フツキクラムラ ふつきくらむら 七月 臓・腎 ハツキワタ ナカツキハミメ はつきわた なかつきはみめ 八月 腑 九月は見目 シムソヨヘ コヱノヨソヤチ しむそよへ こゑのよそやち シム十四経 声の四十八手 アワノカミ あわのかみ アワの神
スヘコソムアヤ すへこそむあや 総九十六経緯 ソナワリテ ソフニヱナヌキ そなわりて そふにゑなぬき 備わりて 十二月に胞衣脱ぎ ウマルナリ うまるなり 生まるなり
タトエメアレト たとえめあれと たとえ女あれど ヨツキナク ヱントオモハハ よつきなく ゑんとおもはは 代嗣なく 得んと思はば アクリシレ あくりしれ あくり知れ
アサヒノウルオ あさひのうるお 朝日の潤を ミニウケテ コミヤニアレハ みにうけて こみやにあれは 身に受けて 子宮にあれば <それが> ヨルナミト トモニメクレト よるなみと ともにめくれと 夜潤波と 共に恵れど ヲハサキニ メオツツムユエ をはさきに めおつつむゆえ 陽は先に 陰を包むゆえ 抑える故 セハメラレ ツイニホスヱノ せはめられ ついにほすゑの 狭められ ついに穂末の <陰は> ハセイテテ ミトリシチナル はせいてて みとりしちなる 派せ出でて 充りシヂ成る [ハナクキトナル] [はなくきとなる] [放茎と成る] ヲノハシメ コレヲノコウム をのはしめ これをのこうむ 男の始め これ男の子生む アクリナリ あくりなり あくりなり
メノコハサキニ めのこはさきに 女の子は先に ツキヤトリ ノチヒオマネク つきやとり のちひおまねく 月宿り 後 日を招く (陰) (陽) メハハヤク ヲハツツマレテ めははやく をはつつまれて 陰は早く 陽は包まれて シチナラス タマシマカトニ しちならす たましまかとに シヂ成らず 玉島角に [ハナノコロ] [はなのころ] [端の頃] イヱリナス コレメノハシメ いゑりなす これめのはしめ 彫りなす これ女の始め メノコウム めのこうむ 女の子生む
ヲノコホシクハ をのこほしくは 男の子欲しくば アクリナセ ワカミオソヱテ あくりなせ わかみおそゑて あくりなせ 我が霊を添えて ヱサシメン アマテルクニハ ゑさしめん あまてるくには 得さしめん 陽陰連る国は 陽陰が和合するヤマトの国には ワカミタマ アリトシルヘシ わかみたま ありとしるへし 我が神霊 ありと知るべし
ワレムカシ ヒノワニアリテ われむかし ひのわにありて 我 昔 日輪にありて テラセトモ ヒトミオウケス てらせとも ひとみおうけす 照らせども 人身を受けず ミチヒカス みちひかす 導かず
フタカミタメニ ふたかみために 二尊 ために タラチネト ナリテマネケハ たらちねと なりてまねけは 父母と なりて招けば ヒトノミト ナリテハラメト ひとのみと なりてはらめと 人の身と なりて孕めど ナカヰシテ コソムツキマテ なかゐして こそむつきまて 長居して 九十六月まで クルシムル ヤヤウマルレト くるしむる ややうまるれと 苦しむる やや生るれど
ミヒタシニ ヒトヒモヤスキ みひたしに ひとひもやすき 見養しに 一日も安き ココロナシ こころなし 心なし
ワカミハキミト わかみはきみと 我が身は君と ナルトテモ ヲヤノメクミオ なるとても をやのめくみお なるとても 親の恵みを カエサント フシテヲモエハ かえさんと ふしてをもえは 還さんと 付して思えば コオサツク ミチハメクミオ こおさつく みちはめくみお 子を授く 道は恵みを カエスナリ かえすなり 還すなり →27文
ソノミナモトハ そのみなもとは その源は →4文 トヨケカミ カツラキヤマニ とよけかみ かつらきやまに トヨケ尊 桂来山に ミソキシテ サワルヨコカオ みそきして さわるよこかお 禊して 障る汚曲を ノソカント ヤチタヒイノル のそかんと やちたひいのる 除かんと 八千度祈る
ニマヌケテ アマカミヒルオ にまぬけて あまかみひるお 和ま貫けて 陽陰神 日霊を 和し通じて (アメミヲヤ) ワケクタシ ワカココロウル わけくたし わかこころうる 分け降し 我が心得る 我が神霊を骸に収める ミチナルハ アサヒノミヤニ みちなるは あさひのみやに 道成るば 朝日の宮に カミマツリ アメノミヲヤニ かみまつり あめのみをやに 神 纏り アメノミヲヤに (トヨケ) コタフナリ こたふなり 応ふなり」
ヨツキノハタオ よつきのはたお 代嗣の機を ヲラントテ ヒナクルカスノ をらんとて ひなくるかすの 織らんとて 杼投ぐる数の ヨツキコオ サツクルイセノ よつきこお さつくるいせの 代嗣子を 授くる妹背の アクリニハ アサヒオウケテ あくりには あさひおうけて あくりには 「朝日を受けて アタタマル トキニトツケハ あたたまる ときにとつけは 暖まる 時にとつげば コオハラミ イキスコエミメ こおはらみ いきすこえみめ 子を孕み イキス・声・見目 ソナエウム そなえうむ 備え生む」
ヨツキモカモニ よつきもかもに 代嗣もがもに 代嗣子を願って ミコトノリ みことのり 御言宣
ワカココロ マネケトホカミ わかこころ まねけとほかみ 『我が心 招け トホカミ ヱヒタメノ クニハミチノフ ゑひための くにはみちのふ ヱヒタメの 国は道展ぶ ウツハモノ マネカハウエニ うつはもの まねかはうえに 器物 招かば諾に <なるが故> アラハレテ ハタレヤフレハ あらはれて はたれやふれは 現れて ハタレ破れば サハリナシ ミノスカナレハ さはりなし みのすかなれは 障り無し 実の清 成れば <然して> (心) カミココロ メクミテハナニ かみこころ めくみてはなに 上心 恵みて木に ミオウルソ イセノヲシヱノ みおうるそ いせのをしゑの 実を得るぞ 妹背の教えの (果実) 陽陰の法である アメニコタヱテ あめにこたゑて 和に応えて』 調和に適えば
ノトハコレ モロニモフセト のとはこれ もろにもふせと 「宣はこれ 諸に申せ」 と ヲヲストキ カスカワカヒコ ををすとき かすかわかひこ 仰す時 カスガワカヒコ タチイテテ オカミツツシミ たちいてて おかみつつしみ 立ち出でて 拝み謹み アルココロ モフセルウタニ あるこころ もふせるうたに 在る心 申せる歌に (「申す」の連体形)
アマイノル コノテカシハユ あまいのる このてかしはゆ 『陽陰いのる この手柏ゆ 陽陰を結ぶ このタミメにて オトオスク ヤトルオナカノ おとおすく やとるおなかの 劣を直ぐ 宿る央中の ミコトナル コノコハマスク みことなる このこはますく みごと成る この子は真直ぐ 優れた状態が成る タラチネノ ナヱノヨツキノ たらちねの なゑのよつきの 父母の 嘗の代継ぎの ミコトナリケリ みことなりけり 御子となりけり』 子となるに相違ない
カクミタヒ ウタヒマスレハ かくみたひ うたひますれは かく三度 歌ひますれば ミホヒコモ タチウヤマヒテ みほひこも たちうやまひて ミホヒコも 立ち敬ひて オモフコト モフセルウタニ おもふこと もふせるうたに 思ふこと 申せる歌に
コオコフル イモヲセノカニ こおこふる いもをせのかに 『子を恋ふる 妹背の和に コモリクノ コモリソタテン こもりくの こもりそたてん 籠りくの 子守り育てん タラチネノカミ たらちねのかみ タラチネの神』
カクミタヒ ウタヒマスレハ かくみたひ うたひますれは かく三度 歌ひますれば ヤスヒコモ タチウヤマイテ やすひこも たちうやまひて ヤスヒコも 立ち敬ひて オモフコト モフセルウタニ おもふこと もふせるうたに 思ふこと 申せる歌に
ヤスヤスト サクラノハハノ やすやすと さくらのははの 『安々と 桜の母の ミトリコオ カツテニカケテ みとりこお かつてにかけて 充り子を 勝手に掛けて イテヤウマセン いてやうません いでや生ません』
カクミタヒ ウタヒマスレハ かくみたひ うたひますれは かく三度 歌ひますれば ミコトノリ みことのり 御言宣
ナンチワカヒコ なんちわかひこ 「汝ワカヒコ ヒトフルニ アマノコヤネト ひとふるに あまのこやねと 一振に アマノコヤネと ナニシアヱ タマフヲシテハ なにしあゑ たまふをしては 名にしあえ 賜ふヲシテは カスカカミ かすかかみ カスガ尊
マタミホヒコカ またみほひこか またミホヒコが ミソムコオ ヒタスココロハ みそむこお ひたすこころは 三十六子を 養す心は ミニコタエ タマフヲシテハ みにこたえ たまふをしては 実に応え 賜ふヲシテは コモリカミ こもりかみ コモリ尊
マタヤスヒコハ またやすひこは またヤスヒコは ヤスヤスト トリアクコトオ やすやすと とりあくことお 安々と 取りあく事を ワサトナセ タマフヲシテハ わさとなせ たまふをしては 業となせ 賜ふヲシテは カツテカミ かつてかみ カツテ尊」
マタモロカミニ またもろかみに また諸守に ミコトノリ みことのり 御言宣
ツキコイノラハ つきこいのらは 「嗣子祈らば ワカウタト コヤネトコモリ わかうたと こやねとこもり 我が歌と コヤネとコモリ カツテミナ アメニコタフル かつてみな あめにこたふる カツテみな 陽陰に応ふる (陽陰の道) ヲシヱナリ タミカナラスモ をしゑなり たみかならすも 教えなり 民 必らずも コレナワスレソ これなわすれそ これな忘れそ」
コノトキニ ヤモヨロカミモ このときに やもよろかみも この時に 八百万守も モロタミモ ヲシヱオキキテ もろたみも をしゑおききて 諸民も 教えを聞きて ヤチタヒニ コタネウルコト やちたひに こたねうること 八千度に 「子種得る言 サタマルト チタヒウヤマフ さたまると ちたひうやまふ 定まる」 と 千度敬まふ ノトコトソコレ のとことそこれ 宣言ぞこれ
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