うつほ  ウツホ  utuho

  

【空】
何もないさま。空いているさま。
 ●虚無。陽陰が分離する前の原初の宇宙空間。

『ひかしのほりて にしくたり うつほにめくり』ホ14
『あめみをや あておむすひて ふくうつほ きわなくめくり』ホ18
『みつにあふらの うかむさま めくるうつほの そのなかに』ミ6

 ●空間。空気。気体。天空。そら。

『をのうつほ かせうむかせも ほおうみて をはみつとなり めはふたつ』ホ14
うつほかせほと みつはにの ゐつましわりて ひととなる』ホ14
『をのうつほ かせうみかせも ほとわかれ うをせのむねは ひのわなる』ホ15
『はにうつほ うけてははいし すかはたま』ホ15
『やまにうつほの とほりなる あらかねのあわ すすなまり』ホ15

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 ●人の住む地上の空間。

うつほにすめと そらとはす はにふみおれは こたえしる』ホ17

 ●(覆い切れずに残る)空白。間隙。
 ●実態のないさま。虚無なさま。目的や意味のないさま。

『はははうつほね またたたは はるのそらねお はにあみて』ホ16

 
うつ(空・虚)」+「ほ(放・掘・洞)
「ほ」は「ほる(放る・掘る)」の名詞形の略。

変態:「うつろ(空・洞・虚)」「うつを
類語:「あほ(空洞)」「あわ(泡)」「そら(空)

  

10/06/15

  

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