【(陽陰・和)】
陽陰。天地。日月。縦横。 また陽陰の和合・調和。
『みふゆかみおき はつひもち あわのうやまひ』ホ1 『ことはおなおす あわうたお つねにをしゑて』ホ1 『あわのうた かたかきうちて ひきうたふ』ホ1 『なかつきはみめ しむそよへ こゑのよそやち あわのかみ』ホ14 『こころはあしき わさなせは みやひなかこに つくあわれ』ホ17 |
●非物質の世界の陽層と陰層。(「天界」という意味での「天」の原義)
『かれのんてんも あにきかす ひつきとわれは あわもてらすさ』ホ8 |
● あわのかみ(陽陰の神)・アワ歌の略。元明の48神。
『からすあふきは そふはなり ひあふきのはは みなはらふ あわのよそやそ』ホ1『ををんかみ かみことのりは あわのかす へてもおぬきて まつりきく』ホ26 『たけひのいわく うたのこと またとふかれは あわならす なにのうたそや』ホ39 『まをまゆみ ゐとおつむきて たくはたや あわのほきうた かちにおし』ミ9 |
「あ(陽・天)」+「わ(陰・地)」
「あ」は「うをせ(空火風)」、「わ」は「うひ(水埴)」の短縮形。
変態:「あう(陽陰)」「あめ(陽陰)」「あゐ(陽陰)」「をめ(男女)」「あや(綾)」「やわ(和)」
派生語:「あふ(合ふ・和ふ)」
【(合・和・央)】
合うさま。同じさま。
『しほれてもよや あかつまあわ あかつまあわや』ホ7 |
●和し。和合。集合。融合。調和。中。中央。
『たまのをととむ みやのなも をとたちはなの あわきみや』ホ5 『のちあわみやに みことのり みちひきのうた』ホ5 『あわきみよ わかれおしくと つまおくる をうとはゆかす ゆけははち』ホ5 『ひなまつり をしゑていたる かたのうら あわしまかみそ』ホ9 『なかのわもかな うつろゐか あわうみさらえ みおのわと ひとにないきて』ホ24 |
「あふ(合う)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・和す・和合する・調和する・釣合う」などの意。
変態:「やわ(和・柔)」「あや(合)」「あめ・あま(和)」「あひ(合・間)」
類語:「しか(志賀)」「やまと(和)」「みお(三尾・和)」「にお(鳰・和)」
【泡・淡】
実体のないさま。うつろなさま。空虚。気。
『うたひはらめと つきみてす ゑなやふれうむ ひよるこの あわとなかるる』ホ3 『あわうひの めくれるなかの みはしらに さけてめをなる』ホ14 『さるたひこ みそきにあわの むなさわき ふとまにみれは ゐむのみは』ホ28 『あわうひの あわはきよくて むねをかみ うひはにこりて みなめかみ』ミ6 |
「あふ(離ふ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・退く・空く」などの意。
変態:「あほ(空・泡・阿呆)」
独り言:「ほう(泡)」
【淡・(陽陰・和・央)】【阿波】【安房】 <地名>
1.<安房> 集まり。群がり。房。(房総半島の垂れ下がった乳房のような地形から)
『みなみはひたち かつさあわ みかさかしまに たまわりて』ホ39 |
2.<阿波> 正の方向に離れるさま。 =いよ(伊予)・いふき(気吹)・そあさ(聳栄)・とつくに(突国)
『みなみあわそさ きたはねの やまとほそほこ ちたるまて』ホ2 『いよあわふたな おきみつこ つくしきひのこ さとうしま』ホ3 『いよつひこ うたにことはお ならわせて ふたなおもとむ あわつひこ』ホ5 『やまたあかたお もちたかに たまえはあわの いふきかみ』ホ9 『おととひたちは わかきゆえ あはのことしろ はへるみや』ホ27 |
3.<淡・陽陰・和・央> 中央。また調和の国。 =なかくに(中国)
『とうたえは かせやみふねは こころよく あわにつくなり』ホ1 『やわしてあわお ゑなとして やまとあきつす あはちしま』ホ3 『たみのことはの ととのゑは なかくにのなも あわくにや』ホ5 『すくなひこなは あわしまの かたかきならひ ひなまつり』ホ9 『いせとあわちの なかのほら すすかのかみと はこねかみ』ホ13 |
「あふ(合う/熟ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・和合する・調和する」、またその結果として「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
【粟】
正の方向に離すもの。生かし。活かし。活力・成長の素。糧。食。
『いわくはくさや おのこくさ ゐねあわならす』ホ13 『きみうすめして そことくに つふたつあはの さくとこに ひきあけさしむ』ホ28 『をのそのは やけてあわたの とりえあり みつとりえねは そののもえくさ』フをその |
「あふ(煽ふ・栄ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・勢い付ける・栄す・活かす・熟れさす・優れさす・至らす」などの意。
変態:「いゐ(飯)」
【あわ】(金属の名)
不明。
亜鉛か。
『やまにうつほの とほりなる あらかねのあわ すすなまり』ホ15 |
10/02/10
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】