しか  シカ  sika

  

【(直・如)・確・然】
A: 合うさま。如きさま。相当するさま。そのまま。それ・曲がりのないさま。直ぐなさま。

『もろかんたちも しかときけ きみはいくよの みをやなり』ホ6
『つひにきかやも こかねさく いさこうみこも しかしかと』ホ11
『こおもたは しかときくへら あらたけの まつはねしけて わたかまる』ホ17
しかしまた つよきよはきも たねにより けいろにわかつ よしあしも』ホ192
『もののへら しかときけこれ わかままに たみおきるなよ』ホ23

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しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵・相当する」の意。

変態:ちか(近)しき(直)すか(清)すき(直ぎ・濯ぎ)」「すく(直)」「そく(即)」「たた(直)そこ(直)」「すこ(健)
派生語:「しかり(然り)」「しかれと(然れど)」「しかして(而して・然して)」「しかと(確と)」「しかしか(然然・確確)」
類語:「ことく(如く)」「か(如・然)」「け(如・然)」「まま(儘)」「しかし(然し)」「まさ(正・真)

 
 

【(如・使)】
合わせ。如き者。匹敵する者。代理者。

『たまつのをしか あちひこお みれはこかるる わかひめの わかのうたよみ』ホ1
『みはたより さおしかにめす かんさひと こくみははこと』ホ7
『のほるほつまの をはしりの さかにゆきあふ をしかとは』ホ11
しかにこたえて かえりきき ともにのほりて なかくにの』ホ16
『いなむとき きつのしかちと たらちねに つかえみてねと』ホ40

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しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵する・代理する」などの意。

派生語:「しかと(使人)しかち(使人)」「をしか(御使)」「をしかと(御使人)さをしか(差使)
類語:「をし(御使)」「つかひ(使い・遣い)

 
 

【(如)】
同じであるさま。同一。己。自分。

『あまさかる ひなつめのいは たたせとひ しかはかたふち』ホ10
『かたふちに あみはりわたし めろよしに よしよりこねい しかはかたふち』ホ10

 
しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵する」などの意。

変態:「ちか(近)
類語:「なんち(汝)

 
 

【(直・清)・志賀】
和合。中。調和。それ・偏り・曲りの無いさま。
 ●<地名> イサナキが禊ぎした所。

『またしかうみに しまつひこ つきおきつひこ しかのかみホ5
『おおわにお しかのうらより つなときて はやちにきたの つにつきて』ホ26
『つきすみの しかのみことか ゑとのかみ とよりののとの ゆえおとふ』ミ7

 ●<人名>「しかのかみ・しかのみこと」の略。

しかはちおもち たてまつる みやうかかひて わかちそと』ホ25
『たまおなくれは うみかわく しかおひゆきて ふねにのる』ホ25
しかまたなくる たまのみつ あふれてすてに しつむとき』ホ25
しかふねとえは わにかいふ おおかめならは つきこえん』ホ26
『まこのしか ほわになすなよ かなさきは おかめおつくる そのまこの』ホ27

 
しく(直ぐ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・調和する・治まる・直る」などの意。

変態:「さか(直)」「すか(直・清)」「すき(直)」「しき(直)
類語:
しきしま(敷島)」「やまと(和)」「あわ(陽陰・和)」「ほつま(和統)」「すのその(直の園)」「あつみ(安曇)」「むなかた(宗方)

 
 

【鹿】
突出。突起。つの(角)。角ある獣。

しかいぬちより ひとひとり たけみなかたの のりなりと』ホ32
『ゑそらあさむき ののしかか いききりたちて ふみしたく』ホ39
しかのちは ひるおかみぬり さかいきに あたらしものと かたりたまひき』ホ39

 
しく(頻く・繁ぐ・優ぐ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・突出する・優れる」などの意。

変態:「しき(鴫)しけ(繁・茂)」「さか(栄・祥)」「さき(咲き・幸)
類語:「か(鹿)

 
 

【(割)】
分け。分割。刻み。限り。区分。区画。

しく(離く・裂く)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・分ける・限る・区切る」などの意。
「それしかない」の「しか」。

変態:「さか(境)」「さき(裂き・割き)」「さく(柵)」「しき(仕切り)」

  

10/06/19

  

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