しか  シカ  sika

  

【(直・如)・確・然】
A: 合うさま。如きさま。相当するさま。そのまま。それ・曲がりのないさま。直ぐなさま。

『もろかんたちも しかときけ きみはいくよの みをやなり』ホ6
『つひにきかやも こかねさく いさこうみこも しかしかと』ホ11
『こおもたは しかときくへら あらたけの まつはねしけて わたかまる』ホ17
しかしまた つよきよはきも たねにより けいろにわかつ よしあしも』ホ192
『もののへら しかときけこれ わかままに たみおきるなよ』ホ23
『しかれと まてのいきかれお しらすをしえん しかときけ』ホ23
『ゑとしかときけ くにたみお わかものにせな きみはその たみのきみなり』ホ24
『これはちににて はちならす しかときけ こおうむのちは』ホ26
『みをやあまきみ みことのり たけひとたねこ しかときけ』ホ27
『つとめとて みかさにかえり たらまつり なんちおしくも しかときけ』ホ28
『ことよきににて あたらすそ しかときくへし これとかん』ホ39

 
しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵・相当する」の意。

変態:「ちか(近)」「しき(直)」「すか(清)」「すき(直ぎ・濯ぎ)」「すく(直)」「そく(即)」「たた(直)」「そこ(直)」「すこ(健)
派生語:「しかり(然り)」「しかれと(然れど)」「しかして(而して・然して)」「しかと(確と)」「しかしか(然然・確確)」
類語:「ことく(如く)」「か(如・然)」「け(如・然)」「まま(儘)」「しかし(然し)」「まさ(正・真)

 
 

【(如・使)】
合わせ。如き者。匹敵する者。代理者。

さをしかやつの をんみみに きこしめさるる あさまつり』ホ序
『たまつのをしか あちひこお みれはこかるる わかひめの わかのうたよみ』ホ1
『みはたより さおしかにめす かんさひと こくみははこと』ホ7
『のほるほつまの をはしりの さかにゆきあふ をしかとは』ホ11
しかにこたえて かえりきき ともにのほりて なかくにの』ホ16
『ちちみつからの つけふみお かくやましかに たてまつる』
ホ20
『うかかゑは いせのをんかみ きこしめし ゆるせはしかの かえことす』ホ20
『つくしより しかとこふゆえ かんたちお ものぬしとして』ホ27
『きみうけて しかさるときに みことのり ふゆいたるひに ををまつり』ホ27
『いなむとき きつのしかちと たらちねに つかえみてねと』ホ40

 
しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵する・代理する」などの意。

派生語:「しかと(使人)」「しかち(使人)」「をしか(御使)」「をしかと(御使人)」「さをしか(差使)
類語:「をし(御使)」「つかひ(使い・遣い)

 
 

【(如)】
同じであるさま。同一。己。自分。

『あまさかる ひなつめのいは たたせとひ しかはかたふち』ホ10
『かたふちに あみはりわたし めろよしに よしよりこねい しかはかたふち』ホ10

 
しく(如く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・匹敵する」などの意。

変態:「ちか(近)
類語:「なんち(汝)

 
 

【(直・清)・志賀】
和合。中。調和。それ・偏り・曲りの無いさま。
 ●<地名> イサナキが禊ぎした所。

『またしかうみに しまつひこ つきおきつひこ しかのかみホ5
『おおわにお しかのうらより つなときて はやちにきたの つにつきて』
ホ26
『つきすみの しかのみことか ゑとのかみ とよりののとの ゆえおとふ』ミ7

 ●<人名>「しかのかみ・しかのみこと」の略。

しかはちおもち たてまつる みやうかかひて わかちそと』ホ25
『たまおなくれは うみかわく しかおひゆきて ふねにのる』ホ25
しかまたなくる たまのみつ あふれてすてに しつむとき』ホ25
しかふねとえは わにかいふ おおかめならは つきこえん』ホ26
『まこのしか ほわになすなよ かなさきは おかめおつくる そのまこの』ホ27

 
しく(直ぐ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・調和する・治まる・直る」などの意。

変態:「さか(直)」「すか(直・清)」「すき(直)」「しき(直)
類語:「しきしま(敷島)」「やまと(和)」「あわ(陽陰・和)」「ほつま(和統)」「すのその(直の園)」「あつみ(安曇)」「むなかた(宗方)

 
 

【鹿】
突出。突起。つの(角)。角ある獣。

しかいぬちより ひとひとり たけみなかたの のりなりと』ホ32
『ゑそらあさむき ののしかか いききりたちて ふみしたく』ホ39
しかのちは ひるおかみぬり さかいきに あたらしものと かたりたまひき』ホ39

 
しく(頻く・繁ぐ・優ぐ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・突出する・優れる」などの意。

変態:「しき(鴫)」「しけ(繁・茂)」「さか(栄・祥)」「さき(咲き・幸)
類語:「か(鹿)

 
 

【(割)】
分け。分割。刻み。限り。区分。区画。

しく(離く・裂く)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・分ける・限る・区切る」などの意。
「それしかない」の「しか」。

変態:「さか(境)」「さき(裂き・割き)」「さく(柵)」「しき(仕切り)」

  

10/06/19

  

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