【如く・若く・(挿く・飾く・直く・清く)】【(領く)】
A: 合う/合わす。匹敵する/させる。侍る。付く/仕える。
収(治)まる/収(治)める。備わる/備える。調う/調える。直る/直す。
『おふかんつみは はにしきて まつるやつくり しこめなし』ホ21 『なななはみなの もとしける すへやますみの かみとなる』ホ22 『もちゐはゑしき うけかみに いはふほなかと ゆつりはの』ホ25 『かとまつはゑは ゆつりはも はるしきかさる もとおりや』ホ25 |
※ 形容詞の活用語尾「し」は「しく(如く)」の短縮。
また「しく(如く)」の「し」または「く」をカットしてク語法を成す。
変態:「すく(直ぐ・好く・挿ぐ)」
派生語:「しか(直・使・仕・然)」「しかり(然り=如く在り)」「しき(直)」「しかる(叱る)」「しかは(然ば)」
関連語:「ちか(近)」「そく(即)」「そぐう」
【(離く・割く・醜く・鬼く)】
B: 離れる/離す。仕切る。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「さく(離く・割く・裂く)」「すく(空く)」「そく(削ぐ)」
派生語:「しこ(醜・鬼)」「くしく(挫く)」「ひしく(拉ぐ)」「ねしく(拗く)」「しか(割)」「はしく(弾く)」
【頻く・(繁ぐ・聳く・過ぐ・優ぐ・清く・鋭く)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9 『みきはををやま かくつみの ときしくかくの いわひうた』ホ14 『ひもくれて はゑはゆつりは しきもして いねもせてまつ』ホ25 『おおみやはしら しきたてて ちきたかしりて みやなれは』ホ36 |
変態:「さく(咲く)」「すく(過ぐ)」「たく(長く)」「とく(研ぐ)」
派生語:「しき(磯城)」「しけ(繁・茂・重)」「しける(繁る)」「しげしげ」「しきる(頻る)」「しきむ(頻む)」「にしき(錦)」「しけこし(優雅し)」「しきたつ(敷き立つ)」
独り言:「しょく(飾)」
【(垂く・下く・退く・湿く・凍く)・敷く】
E:
負の方向に離れる/離す。「下げる・勢いを失わす・劣らす・縮小する・沈める・隅に置く・果てさす」
『しくやすくらの あふみなわ まちにゐきあけ こころみて』ホ191 『またいつのりは はせるとき しとなめくらお しきおひて はるひゆるめす』ホ191 『わさおおもはは くらしきて ゆきつもとりつ むそあゆみ』ホ192 『はらせくひ あしにしたかふ いしすゑに しきますとこお いかすれと』ホ21 『ちちはみはもお のそみみて やゑのたたみお しきもうけ』ホ25 『もちゐはゑしき うけかみに いはふほなかと ゆつりはの』ホ25 『かとまつはゑは ゆつりはも はるしきかさる もとおりや』ホ25 |
変態:「さく(下ぐ)」
派生語:「しけ(時化)」「しける(湿気る)」「しょげる」「くしく(挫く)」「ひしく(拉ぐ)」「しきゐ(敷居)」
10/03/17
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