しける  シケル  sikeru

  

【(頻る)・茂る・繁る】
D: 正の方向に離れる。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」

『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9
『われつらつらと おもみれは ひとくさのみけ しけるゆえ』ホ27
『みことのりして やしろたつ かみよろこひて まもるゆえ ゐゑゐしけれり』ホ38
『あおはしけれは なからえの さのかおりうく』ミ7

 
しく(頻く)」の連体形。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「さかる(栄る)」「さかふ(栄ふ)」「しきる(頻る)」「しきむ(頻む)」「たける(長ける・闌ける)

 
 

【領ける】
A: 合わす。収(治)める。統べる。守る。仕切る。

『なななはみなの もとしける すへやますみの かみとなる』ホ22

 
しく(知く・領く)」の連体形。
ここでは「A: 合わす・まとめる・収(治)める」などの意。

変態:「しきる(仕切る)」
類語:「とりしきる(取り仕切る)」

  

09/10/09

  

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