【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
オキツヒコヒミツノハラヒ おきつひこひみつのはらひ オキツヒコ火水の祓
ミカマトノ カミノヒミツノ みかまとの かみのひみつの 竈の 神の火水の (陽陰) ミツノネハ ニハリノミヤノ みつのねは にはりのみやの 充の根は ニハリの宮の ワタマシニ アメノミマコノ わたましに あめのみまこの 渡座に 陽陰の御孫の (ニニキネ) ミコトノリ モリオタマワル みことのり もりおたまわる 御言宣 守を賜わる オキツヒコ おきつひこ オキツヒコ
カシキノユフノ かしきのゆふの 赤白黄の結の ミテクラニ ヤモヨロカミノ みてくらに やもよろかみの 幣に 八百万神の カンツトエ タカマノハラノ かんつとえ たかまのはらの 神集え タカマの原の カンツカサ アマテラシマス かんつかさ あまてらします 神司 和照らします <である> ヲヲンカミ ホキタテマツル ををんかみ ほきたてまつる 大御神 祝ぎ奉る <を> ノトナカニ のとなかに 宣詞中に
ミカマノホキノ みかまのほきの 竈の祝の 暮しの向上の ソノカミハ アメツチヒラケ そのかみは あめつちひらけ その神は 天地開け ソムトキニ クニトコタチノ そむときに くにとこたちの 初む時に クニトコタチの 後にクニトコタチとなる神霊の カンハラミ かんはらみ 神孕み 霊的懐妊
ヲフヒノミナノ をふひのみなの 老ふ日の御名の [オ] 太陽の熟成を表す名の キツヲサネ ヰクラノカミノ きつをさね ゐくらのかみの 東西央南北 五座の神の ナリイテテ なりいてて 生り出でて
ナナヨノウチノ ななよのうちの 七代の内の クニトコタチ七代の内、 アマツコト マツルトホカミ あまつこと まつるとほかみ 天つ事 纏るトホカミ
ヱヒタメノ ヤモトノカミノ ゑひための やもとのかみの ヱヒタメの 八元の神の マモラセキ まもらせき 守らせき (尊敬)
クニツマツリハ くにつまつりは 地つ纏りは キツヲサネ ムロソヒカミノ きつをさね むろそひかみの キツヲサネ 室十一神の +アミヤシナウの マモラセキ コノユエヒヒノ まもらせき このゆえひひの 守らせき この故 "日々の ミカマトノ ヱトモリカミト みかまとの ゑともりかみと 竈の ヱト守神" と (暦神) タタエマスナリ たたえますなり 称えますなり
ヒサカタノ アマテルカミノ ひさかたの あまてるかみの 久方の 天照る神の 天に照る神の=日月の ハツミヨニ ヒヨミノトリノ はつみよに ひよみのとりの 発つ代に 日夜見の取りの 生まれた時代に 暦の解釈での カオツクル キツヲカナネノ かおつくる きつをかなねの 和を告ぐる 東・西・央 かなねの オ 和合・中を表す 東と西と央がほどよく トツキシテ トシノリカミノ とつきして としのりかみの とつぎして 年宣り神の アレマセル あれませる 生れませる (「生れます」の連体形)
ソノソヒカミオ そのそひかみお その十一神を ヱトモリト アミヤシナウテ ゑともりと あみやしなうて ヱト守と 和み養うて ヤミコナル やみこなる 八御子生る
アメフタカミノ あめふたかみの 陽陰二尊の ミコトノリ コレニタマハル みことのり これにたまはる 御言宣 これに賜わる ヒヱノナハ ウツロヰノカミ ひゑのなは うつろゐのかみ 一兄の名は ウツロヰの神 ワ ツキノナハ シナトヘノカミ つきのなは しなとへのかみ 次の名は シナトベの神 ミツノナハ カクツチノカミ みつのなは かくつちのかみ 三つの名は カグツチの神 ヨツノナハ ミツハメノカミ よつのなは みつはめのかみ 四つの名は ミヅハメの神 ヰツノナハ ハニヤスノカミ ゐつのなは はにやすのかみ 五つの名は ハニヤスの神 ムツノナハ ソロヲヲトシノ むつのなは そろををとしの 六つの名は ソロ大歳の チカラモル ヲヲトシカミト ちからもる ををとしかみと 力守る 大歳神と タタエマス ナナナハミナノ たたえます なななはみなの 称えます 七名は水の モトシケル スヘヤマスミノ もとしける すへやますみの 源 敷ける スヘヤマズミの カミトナル ヤオトノカミハ かみとなる やおとのかみは 神となる 八妹の神は ホノシツメ タツナミヲサム ほのしつめ たつなみをさむ 火の鎮め 立つ波治む タツタヒメ オノオノミナオ たつたひめ おのおのみなお タツタ姫 各々御名を タマハリテ コヨミオマモル たまはりて こよみおまもる 賜わりて 暦を守る ヤマサカミナリ やまさかみなり ヤマサ神なり
コノカミノ ツネニメクリテ このかみの つねにめくりて この神の 常に巡りて マモルユエ ヒミツノワサノ まもるゆえ ひみつのわさの 守る故 火水の業の サワリナシ サワリナケレハ さわりなし さわりなけれは 障り無し 障り無ければ ヲサマリテ カクツチカミト をさまりて かくつちかみと 治まりて カグツチ神と ハニヤスメ チナミテヨロノ はにやすめ ちなみてよろの ハニヤス姫 因みて万の オコロウム タツナラサレハ おころうむ たつならされは オコロ生む 竜 成らざれば ステラルオ ヲヲクヌカミノ すてらるお ををくぬかみの 棄てらるを ヲヲクヌ尊の ツケニヨリ アメノミマコノ つけにより あめのみまこの 告げにより 陽陰の御孫の ミコトノリ みことのり 御言宣
オコロノカミヨ おころのかみよ オコロの守よ ハルハカマ コタソコニアレ はるはかま こたそこにあれ 春は竈 九尺底にあれ ナツハカト ミタソコニアレ なつはかと みたそこにあれ 夏は門 三尺底にあれ アキハヰト ナタソコニアレ あきはゐと なたそこにあれ 秋は井処 七尺底にあれ フユハニワ ヒタソコニアレ ふゆはにわ ひたそこにあれ 冬は庭 一尺底にあれ ニヰミヤノ シキマスクニオ にゐみやの しきますくにお 和宮の 敷き座す地を イカスリテ ヒトフルナセヨ いかすりて ひとふるなせよ いかすりて 一振なせよ
スミヨロシ ヱオコロモラハ すみよろし ゑおころもらは 住み寄ろし 兄オコロ守らば 居住区を オトオコロ カタミニカワリ おとおころ かたみにかわり 弟オコロ 片身に代り ヒメモスニ ミヤノウテナノ ひめもすに みやのうてなの ひめもすに 宮の大殿の クロトコロ ナカツハシラノ くろところ なかつはしらの 玄所 中つ柱の (地下) ネニスミテ ヤマサノカミト ねにすみて やまさのかみと 根に住みて ヤマサの神と モロトモニ ヨヨノカマトオ もろともに よよのかまとお 諸共に よよの竈を 日々の暮らしを マモラシムヘシ まもらしむへし 守らしむべし チカヒニハ ミハシラタテヨ ちかひには みはしらたてよ 誓ひには 身柱立てよ
コノトキニ アマツミコトノ このときに あまつみことの この時に 上つ御言の (君の御言) サタマレハ カシキノユフノ さたまれは かしきのゆふの 定まれば 赤白黄の結の ミテクラニ ヒミツオムスフ みてくらに ひみつおむすふ 幣に 火水を結ぶ (天地) オキツヒコ ココモタカマノ おきつひこ ここもたかまの オキツヒコ ここも高天の 天と地とを 結んだ以上 ハラナレハ ヨヨニチカフル はらなれは よよにちかふる 原なれば よよに誓ふる ノリコチニ のりこちに 宣言に
モシモクニユリ もしもくにゆり もしも地 搖り ナルカミノ サワルサワリノ なるかみの さわるさわりの 鳴神の 騒る障りの アラントキ キネノヒトキオ あらんとき きねのひときお あらん時 東北の一木を (柳) ヰヤシロニ ヱトノムソカニ ゐやしろに ゑとのむそかに 居代に ヱトの六十日に モリアマル ヤナヰカクロヒ もりあまる やなゐかくろひ 守り余る "柳隠ろひ" ウツロモル ウツロヰノカミ うつろもる うつろゐのかみ 空 守る ウツロヰの神 (空白) アラハレハ タトヘナルカミ あらはれは たとへなるかみ 現れば たとえ鳴神 クニユルモ イツワサナシテ くにゆるも いつわさなして 地搖るも 逸技なして シツムヘシ しつむへし 鎮むべし
モシモムラクモ もしもむらくも もしもむら雲 カオウハヒ ミチニサワリノ かおうはひ みちにさわりの 明を奪ひ 道に障りの アラントキ シナトヘノカミ あらんとき しなとへのかみ あらん時 シナトベの神 アラハレハ ミチノカウハフ あらはれは みちのかうはふ 現れば 道の明奪ふ ヤエクモオ シナトノカセニ やえくもお しなとのかせに 八重雲を シナトの活せに オシハラヒ ヨモアケカタト おしはらひ よもあけかたと 押し払ひ 夜も明け方と シラスヘシ しらすへし 知らすべし
モシモヒケカレ もしもひけかれ もしも火穢れ アラントキ カクツチノカミ あらんとき かくつちのかみ あらん時 カグツチの神 アラハレハ タトヘオタキノ あらはれは たとへおたきの 現れば たとえお猛の たとえその火の勢いが カクヤアレ サラニヒウチノ かくやあれ さらにひうちの かくやあれ さらに火打の 如何にあれ アラタメテ キヨキアタコト あらためて きよきあたこと 改めて 清き愛宕と シキミヨリ ミカマトキヨク しきみより みかまときよく しきみ選り 竈 清く 純化させ マモルヘシ まもるへし 守るべし
モシモホワサノ もしもほわさの もしも火災の アラントキ タツタメノカミ あらんとき たつためのかみ あらん時 タツタ姫の神 アラハレハ タトヒホノホニ あらはれは たとひほのほに 現れば たとひ炎に ハタルトモ タツタニシツメ はたるとも たつたにしつめ はたるとも タツタに鎮め (毒などに「当る」と同じ意) (=竜) ノソクヘシ のそくへし 除くべし
モシモヰノミツ もしもゐのみつ もしも井の水 クミタエテ ミケツノサワリ くみたえて みけつのさわり 汲み絶えて 水欠の障り アラントキ ミツハメノカミ あらんとき みつはめのかみ あらん時 ミヅハメの神 アラハレハ イテノシミツオ あらはれは いてのしみつお 現れば 出の染水を イサキヨク アラタメカエテ いさきよく あらためかえて 潔く 改め変えて ヒトフルニ ミカメモキヨク ひとふるに みかめもきよく 一振に 水瓶も清く マモルヘシ まもるへし 守るべし
モシモミワサノ もしもみわさの もしも水災の アラントキ スヘヤマツミノ あらんとき すへやまつみの あらん時 スへヤマツミの アラハレハ タトヒナカアメ あらはれは たとひなかあめ 現れば たとひ長雨 アフレテモ ヤマハシケキニ あふれても やまはしけきに 溢れても 山は繁木に モチコタエ ナカレオフカク もちこたえ なかれおふかく 持ちこたえ 流れを深く ナスコトモ ツネニイセキオ なすことも つねにいせきお なすことも 常に井堰を マモルナリ まもるなり 守るなり
ミナカンチカヒ みなかんちかひ 皆 神誓ひ イチシルキカナ いちしるきかな 著きかな
コノトキニ トシノリカミノ このときに としのりかみの この時に 年宣り神の マテニアル オオトシカミト まてにある おおとしかみと 左右にある オオトシ神と ハニヤスメ オコロモトモニ はにやすめ おころもともに ハニヤス姫 オコロも共に チカヒシテ イサキヨカレト ちかひして いさきよかれと 誓ひして 潔かれと カンホキニ ホキノリナセル かんほきに ほきのりなせる 神祝に 祝宣なせる (「なす」の連体形) カナキユヒ かなきゆひ かなぎ結ひ
タキヒモキヨク たきひもきよく 『焚火も清く ミツキヨク ミカマトキヨク みつきよく みかまときよく 水 清く 竈 清く ミナキヨク ヒミツノミツノ みなきよく ひみつのみつの みな清く 火水の瑞の タカラオノ スサミナケレハ たからおの すさみなけれは 宝斧 荒み無ければ (包丁) イサキヨク ニアクルミケノ いさきよく にあくるみけの 潔く 煮上ぐる食の ヒモロケオ ササクルスエモ ひもろけお ささくるすえも ヒモロケを 捧ぐる据えも (器) キヨラカニ ムスフヒミツノ きよらかに むすふひみつの 清らかに 結ぶ火水の キヨハラヒ きよはらひ 清祓』
ヨツキタカラト よつきたからと 代継ぎ宝と 代々伝え継ぐ宝として スサマシク シツムチカヒノ すさましく しつむちかひの 進ましく しつむ誓ひの 進上するよう 取りまとめる誓いの イサオシオ ユキスキハニノ いさおしお ゆきすきはにの 功を ユキ・スキ・ハニの ヲヲンカミ キコシメサルル ををんかみ きこしめさるる 大御神 聞こし召さるる キヨハラヒ きよはらひ 清祓
ヒミツオカミニ ひみつおかみに 火水を神に ツツシミテ キヨメタマヘト つつしみて きよめたまへと 謹みて 「清め給え」 と 御身を低めて マウシテマフス まうしてまふす 申して申す
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