トシノリ
→ 語義
1.年宣り 年を告げること。
2.歳徳 (年稔) 成果・収穫を結ぶこと。
『トコタチの 子の年宣の タマメ神 五座六腑を 生み上げる 陽陰よ
り下す 日夜見神』21文
『"鳴神の 主 東北守 ウツロヰの 大将君"
とぞ 年宣りに やしろ賜わる』21文
トシノリカミ
→ 語義
- 年宣り神 五臓神
(キツヲサネ) と六腑神
(アミヤシナウ)。
年の干支を告げる神。 ヱト守 神、陽陰守、日夜見神とも言う。
またウマシアシガイヒコチ神とも言い、衣食住を守る。
この神々からヤマサ守が生まれる。
『トコタチの 子の年宣りの タマメ神 五座六腑を 生み上げる 天よ
り下す 日夜見神』21文
『久方の 天照る神の 発つ代に 日夜見の採りの 中を
告ぐる 東・西・央 適の とつぎして』22文
『年宣り神の 生れませる その十一神を ヱト守と
和み養うて 八御子生る』22文
『年宣り神の 左右にある オオトシ神と ハニヤス
姫 オコロも共に 誓ひして』22文
『年越は 大麦と小豆と 米
蒸ます 年宣り・ヤマサ 鬼遣らい』38文
- 歳徳神 (年稔神) ワカ姫の贈り名。
ワカ姫は死後、玉津宮に祭られて、歳徳神
(年稔神) と称えられる。
押草で虫を祓って成果・収穫を結んでいることから。 =年の恵みの大御守・御歳神
奈良県御所市東持田字御歳山、葛木御歳
(カツラギミトシ) 神社
★『古語拾遺 (葛木御歳神社の由緒より)
』
大地主神、田 作りましし日に、牛の肉を以て田人に食わしめ給いき。時
に御歳神の子、その田に至まして、饗に唾きて還りまして、ありさまを父に告げましき。御歳神、
怒りまして、いなごをその田に放ち給いしかば、苗の葉たちまちに枯れ損われて、
篠竹のごとなりき。ここに大地主神、片巫(かたかんなぎ)
[志止々鳥]・肱巫(ひじかんなぎ) [今の俗のカマワ及米占なり]
をして、その由を占い求めしむるに、御歳神
祟りを為す。宜しく
白猪・白馬・白鶏を献りて、その怒りを和め奉るべしと申すに、
教えのまにまに謝(の)み奉ります時に、御歳神
答え給わく、実に吾が意ぞ。宜しく麻柄を以てカセを作りてカセぎ、
すなわちその葉を以て祓い、天押草
以て押し、烏扇
以て扇ぐべし。もし如此して出で去らずば、宜しく牛の宍をもて溝口におき、男茎の形を作りて加え、[是、其の心をまじなう故なり] ツスダマ・蜀椒(なるはじかみ)・呉桃葉(くるみ)、また塩をもてその畔に班置(まきお)く
べしと宣いき。すなわち、その教えのまにまに為しかば、苗の葉また茂りて、年穀(たなつも)豊稔(ゆたか)なりき。これ今、神祇官に白猪・白馬・白鶏もて
御歳神を祭ることの縁なり。(■この話での「大地主神」はオホナムチで、「御歳神」はワカ姫
(歳徳神) であるように思われる。)
『後にワカ姫 ひたる時 八雲・ヰススキ カダカキを 譲る
琴 の音[言の根] タカ姫を タカテルとなし』9文
『ワカ歌の クモ
クシ文は オクラ姫 授けて名をも シタテルと なしてワカ国 タマツ州 年徳神と 称えます』9文
『守はタカテル シタテルの 年の恵みの大御守』ミ逸文
■現在では、大歳神(御歳神) [ヤマサ
と クラムスビ] 、 歳徳神 [ヒルコ
と ヱト守神]、歳徳玉女、宇迦御魂、保食神、これらすべてが混合してしまっている。
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