ヤマサ・ヤマサカミ・ヤマサモリ

→ 語義
  

八将。八将神。八将守。
地の十一神から分れ出た八神霊。
自然災害から人の生活 (衣食住) を守る。また八方位を分担して守る。

1.ウツロヰ  (空)  2.シナトベ  (風)  3.カグツチ  (火) 
4.ミヅハメ  (水)  5.ハニヤス  (土)  6.オオトシ  (豊作) 
7.スヘヤマズミ  (治水・治山)  8.タツタメ  (鎮火・鎮浪) 

クニトコタチの分け身のタマメ五座神 (キツヲサネ) を生む。その内「キツヲ」は適宜トツギして、六腑神 (アミヤシナウ) を生む。この十一神を年宣り神ウマシアシガイヒコチ神地の十一神竈のヱト守り神室十一神ヒヨミ神などと言う。タマメは十一神を「ヱト守り」として編み養い、この過程でヤマサ神が生る。

ヤマサ神は特化された目的のために、十一神から専用部隊として分れ出た分霊のようだ。
二尊はこの八神にそれぞれ名を賜う。

ヤマサ神は宮の門(鳥居)に住んで八方を守り、タマメが中を守る。
またヤマサ神は、火水風の災から人の家と生活を守る。
  

5文では、カグツチ・ハニヤス・ミツハメはイサナミが生んだことになっているが、これは生んだのではなく召喚したと解釈すべきか。
  

【八将神】ハッシヤウジン −広辞苑より−
暦の吉凶をつかさどるという八神。暦本の初めに掲げて、その年に位する方角を記す。太歳(たいさい)・大将軍・大陰(だいおん)・歳刑(さいきよう)・歳破(さいは)・歳殺(さいせつ)・黄幡(おうばん)・豹尾(ひようび)の八神。
  

陽陰の神 ヤマサを生みて  守り 穢神潰は 埴 清きて 祭る社造り 鬼霊退し』21文
トコタチの 子の年宣りの タマメ神 五座六腑を 生み上げる 陽陰より下す 日夜見神 二尊これに ヤマサ和す』21文

陽陰の御孫は 新治の 門の高屋に ヤマサ神 纏るは民の 枯生締 我がクシマドと トヨマドと 常に守りて 鳥を飼ふ』21文
『民心 に届きて 君が門 ヤマサの神が 知る故に 心苦しむ その時は 共に乱るる 鳥の閧 乱れ傷めば 人も知る』21文
『鳥より先に 知る神の 占は鳥居ぞ』21文
『これの 御子に教えて 労わりを 知らねば尊は 鳥・犬ぞ  ほつまを並めて 鳥居 成りける』21文
『またウツロヰの ヤマサ守 ヱトの補により 償ぎ守る 然れど主屋 造る時 強く咎むる』21文
『久方の 天照る神の 発つ代に 日夜見の採りの 中を告ぐる 東・西・央 適の とつぎして』22文
年宣り神の 生れませる その十一神を ヱト守と 和み養うて 八御子生る』22文
『各々御名を 賜わりて を守る ヤマサ神なり この神の 常に恵りて 守る故 火水の業の 障り無し』22文
住み寄ろし 兄オコロ守らば 弟オコロ 片身に代り ひめもすに 宮の大殿の 暗所 中つ柱の 根に住みて』22文
ヤマサの神と 諸共に 弥々のを 守らしむべし 誓ひには 身柱立てよ22文
『年越は 大麦小豆と 米 蒸ます 年宣りヤマサ 鬼遣らい38文
年宣りタマメ ヤマサ守 オコロの守も 地に纏り 年月日々の 守はこれ』ミ8文

  

  

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】