【原文カタカナ訳】      【語義考察】           【漢字読み下し】
 ハニマツリノアヤ       はにまつりあや         埴纏りの文
  
 ヤツクリノ ノリハアマテル  やつくりの のりあまてる    屋造りの      法はアマテル

 カミノヨニ アメノミマコノ  かみに あめのみまこの    神の代に      陽陰の御孫の

 ミコトノリ ヲコヌノカミノ  みことのり をこぬのかみの    御言宣       ヲコヌの尊の

 ウナツキテ ニハリノミヤノ  うなつきて にはりのみやの    うなづきて     ニハリの宮の

 ミヤツクリ ノリオサタムル  みやつくり のりさたむる    '宮造り       法' を定むる
  
  

 ソノカミハ クニトコタチノ  そのかみは くにとこたちの    その上は      クニトコタチの
                                   (先)

 カミノヨニ ムノタミメヨリ  かみに たみめより    尊の代に      "ム" のタミメより

 ムロヤナル マツハオナラシ  むろやなる まつならし    室屋成る       まず地をならし

 スキハシラ ムネオカツラニ  すきはしら むねかつらに    直柱        棟をかつらに

 ユヒアワセ カヤフキスミテ  ゆひあわせ かやふきすみて    結ひ合わせ     茅葺き住みて

 コノミハム ヲシヱオタミニ  このみはむ をしゑたみに    木の実食む      教えを民に

 ナラハセテ クニトコタチノ  ならはて くにとこたちの    習わせて      "地床立" の
                                          地の生活の土台を立てる

 カミトナル          かみなる            尊となる
  
       コレヨリサキハ        これよりさきは              これより先は

 アメツチノ ナリテアレマス  あめつちの なりあれます    天地の       成りて生れます

 ミナカヌシ フソヨニウメル  みなかぬし ふそようめる    ミナカヌシ     二十代に生める
                                       <その後の>    (「生むの連体形」)

 タミクサノ アナニスマエハ  たみくさの あなすまえは    民草の       穴に住まえば

 ヒトナラス          ひとなら            人ならず
  
       クニトコタチノ        くにとこたちの              クニトコタチの

 ムロヤヨリ ミヤトノツクル  むろやより みやとのつくる    室屋より      宮殿造る
                                 室屋の開発以来

 ハサラタミ ヰタメタタルノ  はさらたみ ゐためたたるの    ハサラ民      傷め祟るの
                                     <その宮殿が人を>

 オリアレハ コレノソカント  おりあれは これのそかと    折あれば       これ除かんと

 オホスナリ          おほすなり            思すなり
  
       ハサラノタミヨ        はさらのたみよ              ハサラの民よ

 マサニシレ マツヒキノリハ  まさしれ まつひきのりは    正に知れ      まず曳法は  

 ハオナラシ カシキノユウオ  ならし かしきのゆうお    地を平らし     赤白黄の木綿を

 ナカニタテ マシロノユウオ  なかたて ましろゆうお    中に立て      真白の木綿を
                                   [奉て]

 キネニタテ カシロノユウオ  きねにたて かしろのゆうお    東北に立て     赤白の木綿を

 ツサニタテ アシロノユウオ  つさにたて あしろのゆうお    西南に立て     青白の木綿を

 キサニタテ キシロノユウオ  きさにたて きしろのゆうお    東南に立て     黄白の木綿を

 ツネニタテ          つねにたて            西北に立て
  
       トシノリタマメ        としのりたまめ              年宣りタマメ

 ヤマサカミ ヲコロノカミモ  やまさかみ をころのかみも    ヤマサ神      ヲコロの神も

 ハニマツリ トシツキヒヒノ  まつり としつきひひの    地に纏り      年月日々の

 モリハコレ          もりこれ            守はこれ
  
       モシヤヨコマノ        もしよこまの              もしや汚曲の
                                       <それでも>

 サハイセハ アラカネノハオ  さはいは あらかねのはお    障いせば      あらかねの土を
                                            穢れ衰えた土
 ウツロヰノ ウヲマサカミノ  うつろゐの うをまさかみの    ウツロヰの     大将神の

 マサカリヤ          まさかりや            マサカリ
  
       コノハカマロハ        このはかまろは              この果明磨は
                                              (黄金)

 ハヒキナス ナマロクロマロ  はひきなす なまろくろまろ    地曳なす      鉛磨黒磨
                                            (鉛) (鉄)

 アスハナス アカマロヰクヰ  あすはなす あかまろゐくゐ    明地なす      赤磨 埋杭
                                            (銅)

 シロマロハ ヨモノツナカヰ  しろまろは よものつなかゐ    白磨は       四方の綱垣
                                  (銀)             <となる>

 キカマロハ タルハオフキテ  きかまろは たるはふきて    黄赤磨は      惰る地を吹きて
                                  (黄銅)       衰えた土を勢いづけて

 カスレハ          ゐかすれは            いかすれば
                                  改善すれば
 
       スヘテフクヰノ        すへてふくゐの              すべて福埋の

 カナマロノ ナナノキタヒノ  かなまろの ななのきたひの    金磨の       七の鍛ひの
                                 金属精錬の       7種の精錬が

 イクシマヤ タルシマカミト  いくしまや たるしまかみと    イクシマや     タルシマ神と
                                                 <共に>

 フキナスル カトハクシトヨ  ふきなする かとくしとよ    吹き擦る      門はクシトヨ

 イワマトノ カミノユキスキ  いわまとの かみゆきすき    イワマドの     神の "ゆきすき"

 スキトホル          すきとほる            過ぎ通る
  
       ヲコヌノカミノ        をこぬのかみの              ヲコヌの尊の

 ホツマノリ シキマスキミオ  ほつまのり しきますきみお    ホツマ法      敷きます君を
                                ニハリの宮造り法は   その宮を領らす君をも

 イカスレハ タトヒキネマニ  いかすれは たとひきねまに    いかすれば     たとい東北魔に
                                 改善するので    たとえ鬼門より来る邪霊に

 サハナスモ ヘラヨリキタフ  さはなすも へらよりきたふ    障なすも      ヘラより 方ふ
                                障害を受けても     凶方位から 向く
 カタタカヒ アラカネノハオ  かたたかひ あらかねのはお    方違ひ       あらかねの土を
                                  方を違えて        穢れた土地を

 トクネレハ カミノメクミニ  とくねれは かみめくみに    篤く錬れば     神の恵みに
                                  とくと洗練すれば     宮を守る神々の恵みに
 カナフナル          かなふなる            適ふなる
                                  適うなり
  
       コノヤツクリノ        このやつくりの              この屋造りの

 ホツマノリ ヰクヰツナカヰ  ほつまのり ゐくゐつなかゐ    ホツマ法      埋杭綱垣

 ハヒキシテ アスハフクヰノ  はひきて あすはふくゐの    地曳して      明地 福埋の

 ハシラタテ          はしらたて            柱立て
  
       ムロヤミヤトノ         むろやみやとの              室屋・宮殿

 タミノヤモ ムネハタカマノ  たみも むねたかまの    民の屋も      棟はタカマの

 ハラマテモ チキタカシリテ  はらまても ちきたかしりて    までも      千木互知りて
                                          互い違いを交差させて
                                           (天地を和合して)

 サワリナシ          さわりなし            障り無し
  
       シモハチヒロノ        しもちひろの              下は千尋の

 イシスエノ ハシラハチタヒ  いしすえの はしらたひ    礎の        柱は千度

 ネツクマテ シキマスキミノ  ねつくまて しきますきみの    根継ぐまで      敷きます君の
                                      ホ21

 ナカラエオ マモルハサラノ  なからえお まもるはさらの    永らえを      守るハサラの

 カミシツメ          かみしつめ            神しつめ
  
        コレスミヨシノ        これすみよしの              これ住み寄しの
                                              住まいの

 ヰカスリオ ヲコヌノカミノ  ゐかすりお をこぬのかみの    いかすりを     ヲコヌの尊の
                                  改善を

 トクノリト マツリノフミニ  とくのりと まつりのふみに    説く法と      纏りの文に
                                     <して>

 モウシテモウス        もうしてもうす          申して申す

  

  

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