【纏る・政る・祭る】
A: 合わす。据える。まとめる。収(治)める。手当て・処置する。世話する。調える。続け連ねる。
『そこつつを つきなかつつを うわつつを これかなさきに まつらしむ』ホ5 『はにすきまつる かみはかり ふつぬしよしと みないえは』ホ10 『ふつぬしと みかつちつねに はんへりて まつりこともれ』ホ11 『くにまつり みけなへもふす をもちきみ ともにたすけよ』ホ31 『なんちかまつり いさめすて おもねりきみお あなにする こころきたなし』ホ32 |
●神霊(日月・陽陰)を世に纏わす。神霊(日月・陽陰)に心を纏わす。 ※「祭る」の原義。
『はこくにのかみ ひたかみの たかまにまつる みなかぬし』ホ2 『たかまに あめみをや もともとあなみ みそふかみ まつれはたみの とよけかみ』ホ4 『ひさかたの ひかりあれます ういなめゑ あゆきわすきに つけまつり』ホ4 『いさなみは ありまにおさむ はなとほの ときにまつりて』ホ5 『このみはめして あさことに あめつちまつり たらちねに つかふみこころ』ホ16 |
変態:「まとふ(纏う)」「ましる(交じる)」「まとむ(纏む)」「まつむ(集む)」「むすふ(結ぶ)」「もつる(縺る)」
類語:「つく(継ぐ)」「つらぬ(連ぬ)」
派生語:「まつり(纏り・政)」「はにすきまつる(埴直き纏る)」
【服る・順る】
A: 合う/合わす。連れ添う。従い付く。治まる。
『さつさつすうた さるたみも つすにまつらて をゑにみたるさ』ホ33 |
派生語:「まつらふ(服ふ・順ふ)」「まつわる(纏わる)」「まとわる(纏はる)」「まとまる(纏まる)」
【奉る・献る】
D:
正の方向に離す。「上げる・敬う・尊ぶ・祝う・栄す」「発展させる・至らす」
『ひとなるのちに やよいみか みきつくりそめ たてまつる』ホ2 |
● 他の動詞に付いて謙譲の意を添えることもある。
『おけはいかりて ひたしせす うちにつくれは とよひめに ひたしまつらし』ホ7 『いせにいたりて をんかみに あさゆふつかえ まつらしむ』ホ25 |
10/03/18
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