まつり  マツリ  maturi

  

【纒・政・祭】
合わすこと。まとめること。纏わせること。
 1.まとめ。治め。調え。手当て。一揃いの行事。儀式。

『さをしかやつの をんみみに きこしめさるる あさまつりホ序
『もろかみの たかまにまつり はかるのち つはものぬしか』ホ3
ひなまつり をしゑていたる かたのうら あわしまかみそ』ホ9
『おほなむち つかるうもとの かみとなる ほひのみことお もとまつりホ10
『ををんかみ なんちさかなし あひみすと まつりはなれて よるきます』ホ15

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 2.神霊(陽陰・日月) と交わること。あの世とこの世の同調・統合。=祭

『そのうゑにたつ あさひみや きみねんころに まつりして』ホ6
あめのまつりお たておけよ かはねのみやに かんくらお』
ホ13
まつりなけれは あまめくみ もれておつるそ』ホ13
『あゆきわすきの まつりぬし たのみてそれの たまかえし』ホ13
『ふとたまは よよまつりとれ またかくやまは ものぬしよ』ホ23

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 3.続き。連なり。継ぎ。まとまり。系統。家。

『ちちますひとの まつりつく しらひとこくみ このいわひ なかはさおゑて』ホ7
まつりたえんお ひめありて よつきみちきく こはたから』
ホ16
『このゆえに よものまつりも おのつから ひとりにつけり』ホ16
『このたけとめお とみにこふ たけつつくさの まつりつく たけたのをやそ』ホ32

 
まつる(纏る・政る)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・まとめる・収(治)める・連ねる」などの意。

変態:「まとめ(纏め)」「まとひ(纏)
類語:「をさめ(治め)」「なめ(嘗)」「なえ(和え)
はた(機)」「みはた(御機)つき(継ぎ・嗣)」「よつき(寄継ぎ)
派生語:「あさまつり(朝政)」「もとまつり(元政)」「まつりこと(政事)

 
 

【祭・奉】
B: 正の方向に離すこと。「上げる・尊ぶ・敬う・祝う・勢い付ける・栄す・至す」こと

『あさひはら あまてるとよけ ふまつりは みちおみそまた』ホ29
『みあつくなれは にきはひて かれにほつみの まつりなす』ホ31
『ほつみはつひは うけまつり ふめたつかせに かやおふす』ミ7
『ふしあれのわき そろをゑは しなとまつりに のわきうつ ほをのはらゐそ』ミ7
『こもちつきには まめおそふ もちよりさむる をかまつりミ7

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まつる(詣つる・全る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「高める・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす」などの意。

類語:「なめ(嘗)」「いわひ(祝・斎)

 

10/03/18

  

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