なえ  ナエ  nae
なゑ  
ナヱ  nawe

  

【(和え)・嘗】
治め。まとめ。調え。守り。支配。 =
なめ(嘗)
 ●世の治め。政治。 

『ひかしのきみと みちうけて おおなゑことも まさかきの むよろにつきて』ホ4

 ●身の治め。医療。
 ●一族の治め。まとまり。。家庭。

『このこはますく たらちねの なゑのよつきの みことなりけり』ホ14

 ●神を世に合わすこと。神に心を合わすこと。祭礼。

 
なふ(和ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収(治)める・調和する」などの意。

変態:「なめ(嘗)にふ(和)」「にわ(和・庭)」「にお(和)」「にゐ(和)
類語:「まつり(纒・政/祭)
派生語:「なゑこと(嘗事)」「おおなゑこと(大嘗事)

 
 

【(和え)・苗】
(土・田畑に) 合わす・具える・植えるもの。

『あるしとふ すすなえありや かつてなし ておむなしくす』ホ28
『おもわねは あめのむしはみ はるるとき なえはゑなんや』ホ28
『ぬしらつとめて をしくさの まもりになえも よみかえり』ホ31
『たみなわしろに たねおまく やよいなかより かけろいて なえおいそたつ』ミ7

 
なふ(和ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・具える・植える」などの意。

変態:「なわ(苗)
類語:「そなゑ(具え)」「さなえ(早苗)

 
 

【萎え】
負の方向に離れるさま。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま

なふ(萎ふ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。

変態:ぬは(射干)」「なよ(弱)」「にわ(萎)にふ(鈍)ぬゑ(鵺)なま(鈍)「のろ(鈍)」

  

09/12/04

  

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