たひ  タヒ  tahi

  

【(回)・度】
回転。循環。繰り返し。回。

『ゑかひとたひの みけはこれ』ホ1
『おほよすからに ことふくも みたひにおよふ ゆきよろし』ホ4
『さきにすてたる ひるこひめ ふたたひめされ』ホ5
『あまめくり みもむそたひお とほこのり』ホ7
このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたち』ホ10

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たふ(回ふ・廻ふ)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・行き来する」などの意。

変態:「たみ(回み・廻み)
類語:「かひ(還ひ・替・回)」「こゑ(還)」「かよひ(通い)」「と(度)」「くら(座・転)
派生語:「ひとたひ(一度)」「ふたたひ(再び)」「このたひ(此の度)」
独り言:「たん(旦)」「turn」

 
 

【(回)・旅】
行き来。交通。まわりめぐること。巡回。

『はらみこお とひうるための たひやとり あるひひめかみ またのとひ』ホ16
『うたかひに たひやおよはに たちいてて いせにかえます』ホ24
『かけはしの すへれはゆうの たひつけて かけはししたふ たひすかた』ホ24

 
たふ(回ふ)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・行き来する」などの意。

変態:「とひ(訪い)」「たみ(回み)」

 
 

【(灯・燈)・灯火・手火】
正の方向に離すもの。明り。灯火。

『ゆつのつけくし おとりはお たひとしみれは うちたかる』ホ5
『やすかわの やみにおとろく おもいかね たひまつにはせ』ホ7
『ここさわゆくや ひめおとり むらくもたひや ほたるひの わらひあさけり』ホ8
『しはすそか すからふしみに みおくりの たひもかかやく かみのみゆきそ』ホ37
たひおそく しかれはこたえ ゆきおもく つかれねふりて くれしらす』ホ39

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たふ(達ふ・富ふ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・至らす」などの意。 

変態:「てり(照り)」「とう(灯・燈)」
類語:「ともしとほし(点火・灯)」「たき(焚き)
派生語:「たひまつ(松明)

 
 

【(袋)・足袋】
(足を)収めるもの。包み覆うもの。

『かけはしの すへれはゆうの たひつけて かけはししたふ たひすかた』ホ24

 
たふ(溜ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・覆う」などの意。

関連語:「てふくろ(手袋)」
独り言:「たい(袋)」

 

10/02/23

  

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