【(和ひ)・交ひ・構・掛・懸・蓋・介】
合わせ。交え。結い。織り。掛け。
『ひとくさの みけもこかひも みちなして わいためさたむ いさおしや』ホ2 『またまゆふくみ いとぬきて こかゐのみちも をしゆれは』ホ15 『しとなめきつな むなかひも しほてにそえて』ホ192 『こかいもおなし くわのきは よもにさかえて ゑたもねも』ミ4 『ふのそのは をこぬのかみの こかひして なもこゑくにの ふそのゑるなり』フふその |
「かふ(和ふ・交ふ・構ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・交える・結う・掛ける」などの意。
【(限・囲・皮)・垣・貝・卵・殻・骸】
1.囲み。隔て。限り。区分。区画。 垣。皮。殻。
2.硬い殻に覆われるもの。
『ほらかゐふかせ まひれけし かくむさほらせ これおうつ』ホ8 『みるめあふかゐ ゆるはまお とえはなもなし』ホ11 『なこそしる ふつのみたまの ささむかひ かゐのはまくり あふみをち』ホ11 『みつはにふくむ ほなるかゐ みつうくうつほ ほなるうお』ホ15 |
「かゆ(交ゆ/離ゆ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・覆う・囲む」、裏を返して「B:
離す・隔てる・分ける・限る」などの意。
変態:「から(殻・骸)」「くり(栗)」「かめ(亀)」「こうら(甲羅)」「かわ(皮)」「かや(蚊帳)」
類語:「かき(垣・限・囲・牡蠣)」「まゆ(繭)」「はゐ(貝)」
派生語:「ほらかゐ(法螺貝)」「あふかゐ(合貝)」
独り言:「かい(界)」
【(通ひ・回・替・掻)・梭・櫂】
行き来。行き来させるもの。シャトル。回転。循環。
『めをふみわけて かひなくる をさめくらせて ゆふぬのも きぬもをるなり』ホ23 『よこへにわけて つうちひく かひぬきなけて をさめくる』ホ23 『このおきつひこ かもおみて かいおつくれは まこのしか ほわになす』ホ27 |
「かふ(回ふ・通ふ・還ふ)」の名詞化。
ここでは「C:
行き来する/させる・回る/回す」などの意。
変態:「かえ(返・帰・還・通)」「こゑ(還)」「くわ(桑)」「かも(鴨)」「かり(雁)」「けり(鳧)」
類語:「ひ(杼・梭)」「かき(掻き)」「こき(漕ぎ)」
【(上・萱・牙)・甲斐】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
●上。高み。上層部。表層部。 =かみ(上)
『みかつちか とらへてなくる あしかひの おそれてにくる しなのうみ』ホ10 『とかもより さわたりくるひ ほそたはや かひなおまかん とはすれと』ホ40 『なおそらさむく つきすえは かゐみなきそひ ややひらく』ミ7 |
● <地名> 甲斐の国。
『たけひおは ゆきへおかねて かひするか ふたくにかみと ことおほむ』ホ39 |
「かふ(上ふ・高ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
諏訪・駿河・甲斐は元々は信濃の別名(何れの名も「標高の高い国・山の国」)だったが、時代と共に細かく分割されて行ったよう思われる。
変態:「かみ(上)」「かや(萱)」「かま(蒲)」
類語:「ちの(茅野)」「あち(阿智・阿治)」「すわ(諏訪)」「するか(駿河)」「しなの(信濃)」「しのその(聳の園)」
派生語:「あしかひ(葦萱・葦牙)」
【粥】
上げ。高め。かしき。
● (「上げる」の意から) 神に捧げるもの。
『はつひには かゐとしるとそ うひちには つきことまつる』ホ15 『なつきひめ かゐもてあにの こといのる かれいゐのみや』ホ36 『かみのりかゐは くろまめと うむきとすめと ななのよね かゐにかしきて』ホ38 『まめすめに さかめとななの よねかしき あまこのかみの みしるかゐ』ホ38 『よにますことく みやすひめ きりひのかゐお もるひらへ』ホ40 |
「かゆ(上ゆ)」の名詞化。
変態:「こわゐ(強飯)」「かゆ(粥)」
類語:「かしみけ(炊食)」
10/08/22
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