【茅・萱】
繁茂。繁茂するもの。雑草類。
『うみてうみかわ やまのさち きをやくくのち かやのひめ のつちもなりて』ホ3 『つひにきかやも こかねさく いさこうみこも しかしかと』ホ11 『むねおかつらに ゆひあわせ かやふきすみて このみはむ』ミ8 『ほつみはつひは うけまつり ふめたつかせに かやおふす』ミ7 『いぬうなる とみはほこりて こはおこる はやるほとかや ほころひるらん』フいぬう |
「かゆ(上ゆ・肥ゆ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「かま(蒲)」
類語:「あし(葦)」「ち(茅)」
関連語:「がやがや」「ちかや(茅萱)」
派生語:「かやのひめ(萱の侍女)」「きかや(木萱)」
【榧】
正の方向に離れる木。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」木
『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9 『これまつかやの にへなるそ みやひなけれは みもかるる』ホ17 『おけらたき わかめみつくみ しときもち まかりかやくり』ミ7 『はつひまつりは ふとまかり やまのかやくり うみのめも』ミ9 |
「かゆ(上ゆ・肥ゆ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
【(曲・枯・朽・伽耶)】
1.離れ。反り。それ。背き。外れ。曲り。
2.負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9 『われきくくまそ ゑあつかや おとせかやとて ひとのかみ』ホ38 『くまそには ふかやとへかや ふたむすめ』ホ38 『おとへかや そのくにつこと おちのこの とりいしかやと ちなませて』ホ38 |
「かゆ(曲ゆ/枯ゆ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・曲る」、また「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「かわ(曲・汚)」「かれ(枯)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くま(曲・隈)」「から(加羅)」「くも(雲・蜘蛛)」
【かや (疑問・反語の助詞)】
(心に)かけるさま。思うさま。〜ではないかな?
『はたれおもえり やにあたり よみかえるかや いたまぬか』ホ8 『ときにしほかみ またとはく いつれもみきの ことくかや』ホ12 『きみにてもほし たみはなお すすかのふみお みさるかや』ホ13 『かすかまろ しからすとめて たらさらは うえはほとこし うけんかや』ホ13 『みをやのめくる ほおこほお いまおのころと なまるかや』ホ18 |
「かゆ(和ゆ・交ゆ)」の名詞化。
ここでは「A:
(心に)合わす・かける」の意。
変態:「〜かえ?」「〜かな?」「〜かね?」「〜かも?」
派生語:「〜か?」「〜や?」
11/05/05
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