【(和・治)】
やわし。治め。直し。調和。中。
『ひかしはやまと ひたかみも にしはつきすみ あしはらも』ホ2 『これもまた このかすならす あしふねに なかすあはちや』ホ3 『つくねおあはす そのすゑは あしつみかわの しまつひこ』ミ10 |
「あす(和す・治す)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・和す・調和する・平る」などの意。
変態:「あさ(治・朝)」
派生語:「あしはら(葦原・朝原)」
【葦・(栄・映)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
● 高地。高原。山岳。
『みかつちか とらへてなくる あしかひの おそれてにくる しなのうみ』ホ10 |
●繁茂。繁栄。雑草。 ち(茅)。あさ(麻)。
『ひかしはやまと ひたかみも にしはつきすみ あしはらも』ホ2 『これもまた このかすならす あしふねに なかすあはちや』ホ3 『ちゐものあしも みなぬきて たとなしたみも にきはえは』ホ23 『あしのねさ もとよりあらひ いわねこも みなふしなひけ をさむるは』ホ27 『いろくにと なつけあのみち はのみちも あしのことくに たつゆえに』ミ6 |
「あす(上す・明す・栄す)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「あち(阿智・阿治)」「はし(愛・栄・映)」「あさ(麻)」「あそ(阿蘇)」「うさ(宇佐)」
派生語:「あしはら(葦原)」「あしかひ(葦萱・葦牙)」
【(明・翌)】
1回転して始点に戻るさま。更新。改まるさま。新たなさま。
『こといちしるし われあした くしけにいらん わかすかた なおとろきそ』ホ34 |
「あす(明す)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・循環する・更新する」などの意。
【(悪・浅・褪)】【足・脚】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『しこめにおはす よしあしお しれはあしひく よもつさか』ホ5 『たかおはりへか せひひくて あしなかくもの おおちから』ホ29 |
『さたのあれをさ あしなつち そをのてにつき やめうめと』ホ9 『おとあしなつか めおこゑは ななひめまては かみくらふ』ホ28 |
● 足。下。末。下部。末の部分。 ●足取り。歩き。
『いなやしこめき きたなきと あしひきかえる』ホ5 『しこめにおはす よしあしお しれはあしひく よもつさか』ホ5 『いなたひめ これもはまんと たらちねは てなてあしなて いたむとき』ホ9 『せくくまり ぬきあしなすも つちのかみ めくみによりて またつけす』ホ17 『さそあしなんと はにしらん いやすりたける』ホ17 |
「あす(褪す・悪す)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
【悪し】
負の方向に離れる如し。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」如し
『はらあしことは なかるへし はらやめぬまに たえにさとせよ』ホ13 『うくめくたみに めもけかれ あしきうたゑに みみけかれ』ホ15 『こころはあしき わさなせは みやひなかこに つくあわれ』ホ17 『ときみまこ しるしささけて のちおこふ あめはたあしく ゆるされす』ホ21 『あねいわなかお めせはその かたちするとく みめあしく』ホ24 |
10/03/01
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