あしはら  アシハラ  asihara
あしわら  
アシワラ  asiwara

  

【(朝原・朝廷/治原)・葦原】
1.政を執る場所。朝廷。中央政府。をしらす(御領州)。中心。都。=タカマ

『ときにあめより ふたかみに つほはあしはら ちゐもあき』ホ2
『ひきてあかるき あしはらの うたもさとれよ』ホ5
『たかてるひめお めとりつつ あしはらくにお のらんとて』
ホ10
とよあしはらの ちゐもあき みつほのたあり なんちゆき』ホ23
『ひとはによたり みちふもり これあしはらの とよのかす』ホ23
あしはらの しけこきおやに すかたたみ いやさやしきて わかふたりねん』
ホ31

2.治める地。知行地。領地。

『ひかしはやまと ひたかみも にしはつきすみ あしはらも』ホ2
『ひかしはやまと ひたかみも にしはつくしの あしはらも』ミ2

 
あし(和・治)」+「はら(原・場)
「あし」は「あす(和す・治す)」の名詞化で「あさ(朝)」の変態。
ここでは「A: 合う・纏る・治める・調える」などの意。
「はら」は「区分・区画」を表す。
よって「あしはら」は「朝廷」と同じ。

類語:「おのころ」「なかくに(中国)」「あわくに(和国)」「やすかわ(安河)」「あつみ(安曇)」「をうみ(近江)」「やまと(和)」「おおやまと(央和)」「おおやしま(央州)」「うらやす(心和)
派生語:「あしはらくに(葦原国)」「あしはらなかくに(葦原中国)」

 
 

【葦原】
1.葦の原。雑草地。
2.(二尊が)繁茂する足を引き抜いて都を置いた国。 =しのはら(繁の原)

『いとまあらせて くにめくり よのあしはらも みつほなる かみのみうたに』ホ17
『つちかふは みのあしはらも みつほなる たみとなせとみ とみとなれたみ』ホ17
あしはらに おのころおゑて ここにおり やひろのとのと なかはしら』ホ23

 
あし(葦)」+「はら(原・場)

  

12/02/19

  

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