【し・(如・然)】「しく(如く)・しかる(然る)」からの転。
・「き」の連体形。動詞の連用形に接続して「〜する如く」の意を表す。
・また形容詞の活用語尾「し」となる。
『いにしえの あめつちうひの きはなきに きさしわかるる あうのめを』ホ2 『みつからしるし このふみお やしろにおくは ゐつこのためか』ホ28 『やすみせし おとめのみめに ましわれは たつさえいるる はなむしろ』ホ38 『うすゐのさかに やまとたけ わかれしひめお おもひつつ』ホ39 『さねさねし さかむのおのに もゆるひの ほなかにたちて とひしきみはも』ホ39 |
【し】「しむ」の短縮。 使役の助動詞「す」の命令形「せ」の変態。
『おけはいかりて ひたしせす うちにつくれは とよひめに ひたしまつらし』ホ7 |
【じ】否定の推量/意志の助動詞。〜しないだろう。〜すまい・させまい。〜するべからず。=まじ
『いそのはの まさこはよみて つくるとも ほつまのみちは いくよつきせし』ホ序 『かせはけしくて なみたつお うちかえさしと まわりうたよむ』ホ1 『わかひめの うたもみやひお かえさしと もふせはきみの みことのり』ホ1 『ふたかみおそれ わかみやに むへそたてしと あめにあけ』ホ4 『おととのくるは さはあらし くにうはふらん』ホ7 |
【為・仕】「す(為)」の名詞化。〜をすること。〜に仕えること。〜を担うこと。
『そさのをしわさ あちきなく なしろしきまき あおはなち』ホ7 『やほさみと うよかたかはし むらいくひ うまささつくり みわかみに』ホ33 |
【為・仕・師】同上。 〜をする器具/者。〜に仕える者。〜を担う者。
『かわかりきさりもち にわとりはきし すすめいゐ はとはものまさ』ホ10 『しゐのねは むらとこころは ふくしゆふ よくらよこしや』ホ17 『やほうよか たかはしいくひ みきつくり みわおおかみに たてまつる』ホ33 『このときに しとりへたてへ おほあなし ゆみやはつかし たまへかみ』ホ37 |
【為・知・領・司・士】同上。 束ねる者。統べる者。治める者。 =うし(大人)・ぬし(主)
『おとうかしきて しきたける かたきあかしも みなこはむ』ホ29 『おとうけし たけたあかたし くろはやは しきのあかたし』ホ30 |
【使・如】匹敵する者。代理者。使い。 =しか(如・使)
『かしはてによる うさこひめ たねこかつまと ちちにとひ つくしのをしと』ホ29 |
【垂・萎・衰・下・沈・死・賤・霜】負の方向に離れるさま。しもつき(霜月)。
『しのたまやまに したたりか なかれうみなる』ホ18 『しにぬうは もまわりそなう をんまつり さゆりのゑなの かみそうみける』フしぬう 『しのゆんは あらやうふやの おそわれも ひきめかふらの しゆんなすなり』フしゆん 『しのゐさは つまのもかりお みくまのの かみのゐさめの あしそひきける』フしゐさ |
【枝・支】同上。 分れ。散り。派生。分割したものの一。
『いまわかみ いきすひととき よそしほと たらぬやまふの かなしさや』ホ16 |
【州・支・枝・方・時】同上。 方。区分。区画。 =しま(州)・しめ(締)・しゐ(州)・す(州)
『きのとこたちや そのみこは あめかかみかみ つくしたす』ホ2 『いましもちひて しらせとて ととほこたまふ』ホ2 『いつしかひめも はらむよし あめにつくれは みことのり』ホ16 |
【繁・聳・茂・優・幸・茅・葦】正の方向に離れるさま。
『うつみやは おおつしのみや いまつくり これたまわりて うつります』ホ25 『しのはらは ははとはらめる やのつほね うちめはなかの くらいなり』ホ27 『しのはらは かみのふしみの たまくしお あみのめくみの みやこたつなり』フしはら 『しのきにの とほこにみつの あらそひも あにかおろかに きもやつむらん』フしきに 『しのちりの そしりもうそと おもひくさ ものぬしならて ものやちるらん』フしちり |
【精】同上。ししなみ(精波)の略。
『ひるはにうえに ひたのほり よるはしうえに みきくたり』ホ16 |
【霊・精・血・乳】同上。物質に宿っている状態のエネルギー。=ち(霊)
『めはあにむかひ ましわりの かねのにしなき とわたなす』ホ16 |
【父】同上。 陽。 =しし
『しのおれは めくみあらわし かのおれは めかおつくして あのくたらなり』フしおれ |
【風】同上。煽るもの。栄すもの。「しぬ(繁ぬ)」から。
『はつきはしめは ふためさく あらしくさふす』ミ9 『ねのつきつゆも しもはしら こからしふけは きはみおち』ミ9 |
【直・清・澄・信・近・親】添う(沿う)さま。直ぐなさま。
●
反り・曲りなきさま。素直。一途。信じて疑わないさま。信仰。
『しのやまは たおうけもちの やつみみも かせうほつみも ちからもるなり』フしやま 『しのこけの はとのまはけて のとやとつ ゆひねつのふむ あみりたおしれ』フしこけ |
●(曲・穢を)直すさま。 直ぐにするさま。直し。
『しのゆんは あらやうふやの おそわれも ひきめかふらの しゆんなすなり』フしゆん |
● 親密。縁。親族。
『しおえては をきなかあみに けゐのかみ あにしらひけも ちゑてやわなり』フしえて 『しのよろの もすみはそろの ひとめくり まなそろあみて よろのかんくら』フしよろ |
【直・清・濯】同上。直ぐなさま。曲り濁りの無いさま。純粋。 しむ(澄む)より。
『すかははきかね ししろかね うひにあかかね はくろかね』ホ15 『みつうくうつほ ほなるうお しはうろこよし ほはくさし』ホ15 『みつはめのかみ あらはれは ゐてのしみつお いさきよく』ホ22 |
11/03/30
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