【皺・皴】
1.包み。囲み。
2.隔てるもの。分けるもの。きざみ。分割。区切。
『みつうくうつほ ほなるうお しはうろこよし ほはくさし』ホ15 『みめくりは ふつきいたれは みかはしり しわさらにきる』ホ16 |
「しふ(狭ふ/散ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B:
離す・分ける・区切る」などの意。
変態:「しま(島)」「しふ(州)」「しい・しゐ(州)」
類語:「かわ(川)」「かき(垣・限・画)」「うろこ(鱗)」
【(潮・更)・屡・数】
往き来するさま。回転するさま。循環するさま。
『みつほまなゐに のりみゆき しはしはまつり きこしめす』ホ192 |
「しふ(更ふ・擦ふ・潮ふ)」の名詞化。
ここでは「C:
行き来する・回る」などの意。
変態:「しほ(潮)」「さら(更・浚)」
派生語:「しばしば」
【(下・地)】
負の方向に離れるさま。下。地。土。世。
『しわかみの こころほつまと なるときは はなさくみよの はるやきぬらん』ホ序 |
「しふ(垂ふ・下ふ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「しも(下)」「しゐ
(魄)」「すえ(末)」
関連語:「しはに(底土)」
【柴】
枯れたさま/もの。枯れ木。
『るはしはの かわけはもゆる るきのほそ きはきのかれて おもひなし』ホ23 『ひめはすそのに うつむろし めくりにしはの かきなして』ホ24 |
「しふ(垂ふ・弑ふ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。
類語:「しおれ(萎れ)」「しはき(柴木)」
関連語:「しばれる」「しわがれる(嗄れる)」
09/11/01
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