【垣・(限・画・隔・牡蠣)】
1.収め。包み。囲み。サークル。
2.隔て。分け。限り。境界。柵。
3.分けられたもの。限られたもの。区分。区画。界。
『そのことのねは いさなきの かきのかたうつ いとすすき』ホ9 『やゑかきはたも たまはれは ふたたひのほる あめはれて うやまいもふす』ホ9 『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9 『ぬかおたまかき うちみやと これここのゑに くらふなり』ホ10 『よこしはたみよ ふくしかき むらとはならす わたそえて』ホ17 |
「かく(画く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B:
離す・分ける・区切る」などの意。
変態:「かこみ(囲み)」「かこ(籠・囲)」「かけ(崖)」
類語:「みかき(御垣)」「まかこ(籬)」「みつかき(瑞垣・密垣)」「さかひ(境・堺)」「はゐ(貝)」「かゐ(貝・卵)」「から(殻・骸)」「くり(栗)」「かめ(亀)」「こうら(甲羅)」「かわ(川・皮)」
独り言:「かい(界)」「かく(隔・画)」
【(高き・上き・明き)・駆き】【(芳・香)】
正の方向に離れるさま/離すこと。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
● 芳香。
『いまたさかりの かきつはた のちももよろお ふるもしる』ホ15 |
「かく(上く・明く・駆く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「高める・勢い付ける・栄す・熟らす・優らす・勝らす・至らす」などの意。
変態:「かく(橘・芳・香具)」
10/06/06
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