かき  カキ  kaki

  

【垣・(限・画・隔・牡蠣)】
1.収め。包み。囲み。サークル。
2.隔て。分け。限り。境界。柵。
3.分けられたもの。限られたもの。区分。区画。界。

かきやふり むらくもおこし ほのほふき つふていかつち』ホ8
『そのことのねは いさなきの かきのかたうつ いとすすき』ホ9
やゑかきはたも たまはれは ふたたひのほる あめはれて うやまいもふす』ホ9
『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9
『ぬかおたまかき うちみやと これここのゑに くらふなり』ホ10
『よこしはたみよ ふくしかき むらとはならす わたそえて』ホ17
みつかきお としよつにわけ とはとふか ひかたにこかと』ホ21
『にはりわたりは かきくもり はたたかみなり かきやふる』ホ21
『みあえすみ をこぬしかきの やれおつく みこのたまふは』ホ21
『みのほとも わすれてついに つるきうく うけさせしとて みのかきよ』ホ23
『またとふかきの やゑいかん きみにこゑみて のたまふは』ホ23
『やはやつならす ももちよろ かさぬるふしの やえかきそ』ホ23
『てれはすへらの よよのかき おのかをなりと ちかいなす』ホ23
かきをみは よこまおからし もののへの ちからもるてそ』ホ24
『ひめはすそのに うつむろし めくりにしはの かきなして』ホ24
『つきのこは いみななかひこ くしなしそ あおかきとのに すましむる』ホ27
『これかうち あおかきかけか めのおしも なるうちきさき』ホ32
『ひらきゐわしは もののかき ほなかゆつりは しめかさり』ミ9
『ふのゆんは たおうけもちの ししかきや よこまおをそう ふゆんなりけり』フふゆん

 
かく(画く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B: 離す・分ける・区切る」などの意。

変態:「かこみ(囲み)」「かこ(籠・囲)」「かけ(崖)」
類語:「みかき(御垣)」「まかこ(籬)」「みつかき(瑞垣・密垣)」「さかひ(境・堺)」「はゐ(貝)」「かゐ(貝・卵)」「から(殻・骸)」「くり(栗)」「かめ(亀)」「こうら(甲羅)」「かわ(川・皮)
独り言:「かい(界)」「かく(隔・画)」

 
 

【(高き・上き・明き)・駆き】【(芳・香)】
正の方向に離れるさま/離すこと。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
 ● 芳香。

『いまたさかりの かきつはた のちももよろお ふるもしる』ホ15

 
かく(上く・明く・駆く)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「高める・勢い付ける・栄す・熟らす・優らす・勝らす・至らす」などの意。

変態:「かく(橘・芳・香具)

  

10/06/06

  

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