【魄・(垂・下・末)】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『これつみひとの しいととむ ゑやみなすゆえ』ホ33 |
●<陽霊の「魂」に対して> 陰霊の「魄」。 殻(物質・肉体)の源となる陰属性のエネルギー。
『たまのをも とけてむねかみ みなもとへ たましゐわけて かみとなる』ホ13 『これふんた しゐはふすりも おたけんは つらもかたるも わけらんや』ホ17 『あめよりさつく たまとしゐ むすふゐのちの たまなかこ』ホ17 『これつみひとの しいととむ ゑやみなすゆえ』ホ33 『しゐたらさやわ めはくにの つきとみやひお あみやわせ ゐみちあらはす』ミ10 |
●身。肉体。殻。(上との違いに注意)
『くまのかみ しこめかしゐお からすかみ』ホ6 『つちかせの ちまたにしゐの くるしみか けものとなるそ かみうたす』ホ13 『しゐのねは むらとこころは ふくしゆふ よくらよこしや』ホ17 『あちもいろめも よこしまに しゐにあやかり みおからす』ホ17 |
「しふ・しゆ(垂ふ・下ふ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。こ
れは陽陰の精製過程で重く沈んで水と埴に凝った「陰」の属性を表す。
変態:「しる(汁)」「しも
(下)」「しり(尻)」「す
ゑ(末)」
類語:「から(殻・体)」「はに
(埴)」「はこ(魄)」
反対語:「たま(魂)」
【州】
他と区別される一まとまり。 区分・区画・部位・cell。
『きしゐのいなた ほをむしに いたむおなけき』ホ1 |
「しふ(締ふ/散ふ)・しゆ(締ゆ/散ゆ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす・締める・囲む」、裏を返して「B:
離れる/離す・分ける・限る」などの意。
変態:「しふ(州)」「しほ(州)」「しめ(占め・締め・閉め)」「しま (島・州)」「すみ(隅・州)」
【(集・衆・聚)】
「合わす・寄る・集まる・群れる」さま
『すけもとめ うちめいそより しいおりの なかにいそより しるひとそ』ホ27 |
「しふ(染ふ・締ふ)」の名詞化。
変態:「さわ(多)」「そひ(岨)」「しゅう(集・衆・聚)」
【(垂)】
下げ。下に降ろすもの。水棹。
『しいさほのすえ もたしめて ふねにひきいれ なおたまふ しいねつひこの』ホ29 |
「しふ(垂ふ・下ふ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離す」で、「下げる・降ろす」などの意。
変態:「さほ(竿・棹)」「しみ(凍み)」
10/01/08
【ホ
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