【(来州)・紀州】<地名>
(二尊) 巡幸の区画。 (二尊が) 来(き)たりて平和に治める所。
『きしゐのいなた ほをむしに いたむおなけき』ホ1 『たみのなけきに むかつひめ いそききしいに ゆきひらき』ホ1 『よろこひかえす きしゐくに あひのまゑみや たまつみや つくれはやすむ』ホ1 『きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこにわきみお まつそこいしき』ホ1 『そさにきたりて みやつくり しつかにゐます きしゐくに』ホ5 『またはたれ いよのやまより きしゐくに わたりせむるお』ホ8 |
「き(来)」+「しい・しゐ(州)」
「き」は「くる(来る・転る)」の連用形の名詞化で、「C:
回る/回す・めぐる/めぐらす」などの意。
「しい・しゐ」は「しふ(州)・しま(島)」の変態で、「区分・区画」を表す。
ホ5に、二尊が「ソサに来(き)たりて静(し)ずかに結(ゐ)ます」と書かれる。
別名:「き(紀)」「きのくに(紀の国)」「わかのくに(沸の国・若の国)」「そさ(繁・騒)」「なくさ(名草)」
類語:「あわき(和来)」
09/12/12
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