【霊】
・上位存在。本源。本質。精髄。エッセンス。スピリット。エネルギー。
・(肉体に対して) 人の本源たる精神・意識。魂魄。
『あかたまの わかひるのるは あおきたま くれひのみたま ぬはたまなりき』ホ4 『たまのをととむ みやのなも をとたちはなの あわきみや』ホ5 『うむそさのをは たまみたれ くにのくまなす あやまちそ』ホ7 『たまかえしはたれうつあや』ホ8 『なもみつきつね みそみよろ たまたちせんお かたかこふ』ホ8 |
「たむ(達む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勝る・優れる・至る・上位にある」などの意。「たま(霊)」はさらに陽属性の「たま(魂)」と陰属性の「しゐ(魄)」に分類される。
変態:「たえ(妙)」
類語:「みたま(神霊)」「ちたま(精霊)」「こころ(心)」「なかこ(中子)」「さね(核・実)」「かみ(上・神)」「ち(霊)」「ひ(霊)」「み(霊)」「る(霊)」「たましゐ(魂魄)」「くしひる(貴霊)」「くしひ(貴霊)」
【魂】
<陰霊の「魄」に対して>
陽霊の「魂」。 魂と魄が結合して霊(たま)となる。
『たまのをも とけてむねかみ みなもとへ たましゐわけて かみとなる』ホ13 『あめよりさつく たまとしゐ むすふゐのちの たまなかこ』ホ17 『ひとうまるとき かみともの たましいむすひ たまのをと』ミ6 |
やはり「たむ(達む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・上る」などの意。
これは陽陰の生成過程で軽く上った「陽」を意味する。
類語:「を(陽)」「をせ(背)」「うをせ(背/空火風)」
【(尊・瓊)・珠・玉】
D:
正の方向に離れるもの。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」もの
●上位にあるさま。優れるさま。尊いさま。尊者。頭。かしら。
『さわるいそらの みそきにて ゑなのかこみは おのころの たまことならは ゆきよろし』ホ4 『たまのいわとお ひらけとて いちゐのはなの さくもちて いまこそひらく あまのとや』ホ4 『ぬかおたまかき うちみやと これここのゑに くらふなり』ホ10 『うつしくにたま おほなむち つかるうもとの かみとなる』ホ10 『をこたまの かみをまつりて ゐくらたし みはさしつくり』ホ24 |
●最上位にあるもの。最尊重されるべきもの。掟。教え。法。陽陰和る道。 =と(瓊・経)・たて(経)
『たまはたて ぬきはうるほす ほこもたて よこまほろほす ふたはしら』ミ3 |
●宝石。(和・霊・尊 の物実)
『まなゐにありて みすまるの たまおそそきて たなきねお もちにうませて』ホ7 『きくつねお みさとのあみお のにはりて みなおひいれて たまつなき』ホ8 『まえにひきすゑ たれあくる きみやさかにの まかるたま』ホ8 『あめなるや おとたなはたの うなかせる たまのみすまる』ホ10 『みすまるの あなたまはやみ たにふたわ たらすあちすき たかひこねそや』ホ10 『このやさかにの まかりたま あかくしひると もちゆれは なかこますくに たもつなり』ホ11 |
●みちひのたま(満干の珠)の略。
『たまおなくれは うみかわく しかおひゆきて ふねにのる』ホ25 『しかまたなくる たまのみつ あふれてすてに しつむとき』ホ25 |
「たむ(達む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「とら(照・尊)」
類語:「みたま(尊)」「と(瓊)」「つふり(頭)」「おつむ(頭)」
【玉・球・丸・弾】
凝固して丸まったもの。 またそうした外観(円形・球形)をもつもの。
『そのおしくさは ぬはたまの はなはほのほの からすはの』ホ1 『たましまかわの うちみやに やとるこたねの とつきのり』ホ4 『あかたまの わかひるのるは あおきたま くれひのみたま ぬはたまなりき』ホ4 『つはものぬしか まさかきの かんゑはにたま』ホ7 『きくつねお みさとのあみお のにはりて みなおひいれて たまつなき』ホ8 |
「たむ(詰む・留む/回む・廻む」の名詞化。
「たむ」は、ここでは「A:
合う/合わす・まとまる・凝る」、また「C:
回る・輪になる・丸まる」などの意。
【適・偶】
巡ってくるさま。巡回するさま。
『やほたまゆらと まとふとき いかるあちすき たかひこね』ホ10 『むねのいたみや めのくらみ たまによきひは まめひらふ』ホ16 『もしやくるえる ものあらは たまさかにえる いさおしと』ホ35 |
「たむ(回む)」の名詞化。
ここでは「C:回る・行き来する」などの意。
類語:「まれ(稀)」
【(治・留・保)】
合わせ。収め。治め。囲み。守り。保存。
『ともにあれます みかたちの まとかのたまこ いふかしや』ホ4 『あまくにたまの おくらひめ これもささけて つかえしむ』ホ9 『こやねとは かすかとののこ くしたまは みむすひのよこ』ホ20 『とよつみひこと とよたまめ たけつみひこと おとたまめ』ホ25 『ときたけひてる たまかわの かんたからふみ たてまつる』ホ32 |
「たむ(治む・留む・保む)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収(治)める・囲む・守る」などの意。
変態:「ため(溜め)」「とめ(留)」「とへ(戸畔)」「とみ(臣)」「つみ(統み)」
派生語:「たまこ(保籠)」
【(垂)・賜】
負の方向に離れる/離すさま。 下げ。くだし。授け。 下り。沈み。潜り。下生。
『そろにみのりて ぬはたまの よのかておうる おんたから』ホ1 『うちよりいつる はふたゑは きみのたまもの ふたはあり』ホ16 『ゆめにたまわる たまのなの たまよりひめお うみてのち』ホ27 『わにのりあはえ かえるうち うむこのいみな わにひこは くしみかたまそ』ホ27 『やみやのたまも はなかよみ ゆきみんとてそ さそひくる』ホ34 |
「たむ(垂む・賜む)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下る・沈む・下す」などの意。
11/01/14
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