【神・(上/上下・陽陰・日月・魂魄/和)】
1.上位にある存在。本源。本質。心。精髄。精神。神性。 =たま(霊)・みたま(神霊)・元つ神
2.陽と陰(魂と魄)が結合していない状態。非物質。エネルギー。気。神霊。
3.陽と陰(日と月)。またその和合。
●陽陰両性を統合する存在。クニトコタチ。
●太陽太陰(日月)の顕現であるアマテル神。
『たみまして あまてるかみの みかかみお』ホ序 『かみのり とほりてそ あめのみをやの まなこより もるるひつきと』ホ4 『あもとかみ みそふのかみの まもるゆえ こたねなること おほゑます』ホ4 『そのよまた かみゆきみれは かなまこと いれすはちみす』ホ5 『かみのかかみの あまてらす ひつきのきみと まもるはこねそ』ホ24 |
[1]
「かむ(和む/上む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・和す」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上にある・優れる・中心にある・至る・超える」などの意。
[2]
「か(上・清・貴)」+「み(下・穢・卑)」
上と下。陽と陰。日と月。魂と魄。
変態:「かも(上下・神)」「かよ(日夜)」「かめ(神)」
類語:「かみしも(上下)」「たましゐ(魂魄)」「ここすと(上下)」「かか(明暗・陽陰)」「あわ(陽陰・和)」「あめ(天地・和)」「ひ(霊)」「る(霊)」「き(気)」「もの」
派生語:「かみゆく(神行く)」「かみさる(神去る)」
【上】【上・頭・守・主・長・尊・官・館】【髪】
D:
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
1.上。上流。上位。先。 頂点。極み。 中心。中核。中軸。源泉。要。主。
『しわかみの こころほつまと なるときは はなさくみよの はるやきぬらん』ホ序 『さかつきうめる かみのなも ひながたけとそ たたゆなりける』ホ2 『かみふそよこゑ いさなきと しもふそよこゑ いさなみと』ホ5 『まかりなおさん かんなおひ おおなおひかみ』ホ5 『ふたかみみめお みことのり かんみむすひの やそきねか もろとはかりて』ホ6 |
●先祖。
『わかかみのをす みかさふみ』ホ序 『そのかみの あめつちひらけ なるかみの みなかぬしより』ミ1 |
●和つ君。最高位者。うえさま。御上。官。公。
『あめつちの ひらけしときに ふたかみの とほこにをさむ』ホ序 『こしくにの ひなるのたけの かんみやに きのみおもちて あれませは』ホ2 『あめのかみよの ななよめお つくいとくちは』ホ2 『みのらすみその にいなめの かんみはおれは とのけかす』ホ7 |
●上位者。貴人。尊者。 またそれに対する敬称。 =きみ(君)・たま(尊)・みたま(尊)
『それわかは わかひめのかみ すてられて』ホ1 『まさかきの うゑつきゐもに みつるころ よつきのをかみ』ホ2 『きみはその きのみによりて をかみはき めかみはみとそ なつきます』ホ2 『とこよかみ きのみひかしに うゑてうむ はこくにのかみ』ホ2 『きのとこたちや そのみこは あめかかみかみ つくしたす』ホ2 |
2.下位(民)を治める者。役人。上・守・主・司・長・官・頭。 臣・彦。
『もろかみの かみはかりなす たかまにて』ホ4 『しまつひこ つきおきつひこ しかのかみ これはあつみに まつらしむ』ホ5 『もろかんたちも しかときけ きみはいくよの みをやなり』ホ6 『ををんかみ もろとはかりて やそきねお ねのくにかみと』ホ7 『もちてたみたす おちとおは しらやまかみそ』ホ7 |
3.(先に上った) 陽。
『あそのよの なるかんをかも すみめかも わけやかえらん たのしきわなり』フあその |
4.頭。首。顔。髪。
『みふゆかみおき はつひもち あわのうやまひ』ホ1 『かみぬきひとつ つめもぬき またととかねは ころすとき』ホ7 『わかかんはせも あえみえす はちはつかしく あめにこふ』ホ13 『あなれくらわた しむねこゑ なりわみめかみ』ホ14 『ふものかは しまにさすらす みけたかは かみつめぬきて いれすみし』ホ23 |
5.館。上位者の座所。政庁。 =やかた(館)・たち(館)・みや(宮)
『たけもろすみお つかわせは かんぬしふりね かんほきに つくしにゆきて』ホ34 |
「かむ(上む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」などの意。
類語:「うえ(上)」「あめ(天・上・陽陰)」「ぬし(主)」「うし(大人)」「かふ(頭・首)」「をさ(長)」
派生語:「かみはかり(守議り)」「かみおき(髪置き)」「くにかみ(国守)」「くにつかみ(地つ守)」「かんへ(守部)」
独り言:「かん(官)」
【守】
1.治め。世話。守り。養い。
2.治める者。世話する者。支配する者。主。守。守り神。
『たらちめの つかれにちしる ほそけれは ほいゐのかみの みちつひめ』ホ4 『よもつの ひらさかは いきたゆるまの かきりいわ これちかえしの かみなりと』ホ5 『こおこふる いもをせのかに こもりくの こもりそたてん たらちねのかみ』ホ14 『みやつやなりて そふのかみ すかたかむすめ みきさきに』ホ20 『なんちうけへし あめのかみ やまさおうみて みかまもり』ホ21 |
「かむ(交む・支む)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・治める・守る・世話する」などの意。
【上み・醸み・(極み)・紙】
正の方向に離れる/離すさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・化ける」さま
『みちをみくめと みかきもり かんのとことは いんへとみ』ホ30 |
●熟成したもの。醸したもの。化けたもの。
『ときにはたれの いそらかみ のやまおかゑて むらくもや』ホ8 『よろきみほひこ ゆふはなに やいろにきての かみすすむ』ホ14 『ときにひめ かえしはあおひ きみかつら かみにつつみて みひきくさ』ホ26 |
●熟成者。精製者。醸造者。=かま(醸・竃・釜)
『ときにしほかみ またとはく いつれもみきの ことくかや』ホ12 |
「かむ(醸む・上む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・化ける」などの意。
元の原料と大きく異なるものを造る場合に「かむ(醸む)」と言うように思う。
また「かみ(紙)」という音から「かみ(上・神)に捧げるもの」となったか。
【(上み・醸み)・香味】
D:
正の方向に離れるさま。立ち上る気。沸き立つ気。きわだつ気。
『くはきうの をのほおいとふ はしかみの をかめかふすへ ひしかんと』ホ8 『もちまえまつる ほからつき まめやかうたゑ かみおとり』ミ9 『としよりて そのたのしあり ここなしの かるることくに かんはしく』ミ逸 |
「かむ(上む・香む・醸む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「こう(香)」
類語:「かほり(香り・薫り)」「にほひ(匂い)」「か(香)」
【(和・交・籠・込・組・瓶)・缶】
1.(何かを)収める所・容器。倉庫。
『ちつるきうつす いそのかみ かみかかすかの いちかわに つけおさめしむ』ホ37 |
2.まとまり。集合。組。
「かむ(和む・交む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収まる/収める」などの意。
変態:「こめ(込め)」「かめ(瓶)」「くら(蔵)」「から(殻)」「くみ(組)」
11/04/28
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