かふ  カフ  kafu
かう  カウ  kau
かゆ  カユ  kayu

  

【交ふ・籠ふ・(和ふ・乞う・構ふ)】【支う】【飼う】【代ふ】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。(心身を)合わす。
求める。守る。養う。世話する。保つ。匹敵する。対応する。

『つきよみいかり いやしきの つははくけかれ かわんやと』ホ15
『つねにまもりて とりおかふ たみのからかれ あらしなと』ホ21
『あさひめに こかひきぬおる たちぬひの みちをしゆれは やもとほり』ホ24
『のちうつも よしとたかくら おとしきと やりてしめせと うけかはす』ホ29

 
変態:「かる(交る)」「かむ(噛む)」「きる(着る)」「こふ(乞う・請う)」「こむ(込む)」「くむ(組む)
派生語:「かわ(川・側・皮・革)」「かかふ(抱ふ・考ふ)」「つかふ(仕う)」「むかふ(向かう)」「うかかふ(窺う/伺う)」「たたかふ(戦う)」「ねかふ(願う)」「かふ(代)」「かん(代)」「つちかふ(培う)」「かはね(姓・屍)」「かわる(代る)」「かゐ(貝)」「あつかふ(扱う)」「したかふ(従う)」「かふる(被る)」「かふむる(被る)」「かは(疑問・反語の助詞)」「ひかふ(控ふ)」「なかは(半ば)」「たまかわ(保籠)」「おりかえ(折返)」「かはふ(庇う)

 
 

【(離ふ)・変ふ・(曲ふ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。反る/そ
らす。曲る/曲げる。異なる/異ならせる。

変態:「かる(離る)」「きる(切る)」「ける(蹴る)」「くる(曲る・転る)
派生語:「さかふ(逆ふ)」「たかふ(違う)」「かわく(乾く)」「かわ(川・側・皮・革)」「かは(曲)」「かはね(姓・屍)」「さかふ(逆ふ)」「かわる(変る)」「かゐ(貝)」「かふろ(禿)

 
 
 
【(回ふ・帰ふ)・返ふ・還ふ】【(交ふ・通ゆ)・替ゆ・換ゆ・代ふ・買う】
C: 回る/回す。循環する/させる。行き来する/させる。戻る。転じる。

『ももなそよろの としおへて もとのひのわに かえまして』ホ序
『ことしふそよの さくすすお ふそゐのすすに うゑかえて』ホ8
『ときこぬかれは くるしみて たまのをみたれ あにかえす』
ホ15
『みつましわりて こころいき なりてみつかふ つゆあふれ』ホ16
『またつよく ねかえはいかる とものおみ せまるおゑらみ わけかえすホ17
『ふくしかまえの あつさむも ころもかゆれと ほしにしむ』ホ17

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変態:「くる(転る・繰る)」「かる(借る)
派生語:「かえ(返え)」「うたかふ(疑う)」「ゆきかふ(行き交う)」「かえる(還る)」「かわる(替る)」「かえす(還す)」「うかわ(往回・鵜川)」「かわす(交す・躱す)」「かよふ・かやふ (通う)

 
 

【(上ふ・明ふ・醸ふ・化ふ)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高める・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす・化けさす」

『ときにはたれの いそらかみ のやまおかゑて むらくもや』ホ8
『はるなははみち のもやまも かゑてむらくも ほのほふき』ホ8

 
変態:「かる(上る・駆る)」「かむ(醸む)」「きる(鑽る)」「きむ(決む・極む)
派生語:「さかふ(栄ふ)」「かや(萱・茅)」「かほ(顔)」「かふる(被る)」「かむる(被る・冠る)」「かふむる(被る)」「かふへ(頭)」「かひ(甲斐)」「かほる(香る)」「かゐ(粥)
独り言:「こう(高・幸)」

 
 

【(枯ふ・朽ふ・暮ふ・悔ふ)・黴ぶ】
E: 負の方向に離れる/離す。「落とす・勢いを奪う・劣らす・縮小する・静める・果てさす」

変態:「かる(枯る)」「くゆ(悔ゆ)」「くる(暮る)」「こる(懲る)
派生語:「かや(朽)」「かは(朽)」「さかふ(倒ふ)

 
 

【(曲・汚/枯・朽)】
反り。曲り。枯れ。劣。衰え。

『たけみかつちは なるかみに たけものぬしの かふつちと』ホ8
『よよのかなめの いしつつに かふつつつるき たもふなり』ミ逸

 
「かふ
(曲ふ/枯ふ・朽ふ)」の名詞化。

変態:「かわ(曲・枯)」「かれ(枯)」「かや(朽)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くろ(黒)」「ころ(転)
派生語:「かふろ(禿)

 
 

【株】【(瘤)】【蕪・蕪菁】【(籠ふ)】
1.集まり。塊。瘤状のもの。
2.分割。仕切り。仕切られた各部分・各まとまり。
3.入れ物。器。

『ささけはとこよ ゐのくちの すくなみかみの たけかふに』ホ2
『かくのきよさほ かふよさほ もちきたるまに きみまかる』ホ37
『もろもなんたて かくよもと とのまえにうゑ かふよもと すかはらにうゆ』ホ37
『とこよいのくち やまかけの すくなみかみの たけかふに とりのついはむ』ミ2

 
「かふ(交ふ/離ふ)」の名詞化。
A: 合う/合わす・まとまる・収まる」、裏を返して「B: 離れる/離す・分かれる・限る」などの意。

変態:「こふ(瘤)」「かめ(甕)」「こめ(籠め・込め)」

 
 

【首・頭・上】
上位・首位・中心に在るさま/者/所。

『うるわしや かくなささらは ちかふへお ひひにくひらん』ホ5
『あまてるみこの をしほみみ あまつひつきは たかのかふホ12

 
「かふ(上ふ)」の名詞化。

変態:「こふ(頭)」「くふ(頭)」「くひ(首)」「かほ(顔)」「かみ(上)
派生語:
かふへ(頭・首)」「かふり(頭)」「たかのかふ(高の首)
独り言:「きょう(京)」

 
 

【代・換・替】
代わり。代理。

『しきあかた あなしうをかみ をしてそえ すゑてうつしひ かんをちそ』ホ8
『たかきねやすの いまみやに たかわかみやの かふのとのホ10
『おはさりませは かうのとの まつりとるゆえ よろまろお ひたかみのかみ』ホ11
かうのたくはた ちちひめと そふのつほねも そなわれは』ホ11
『あるひわかひこ かうとのに のほりこかねの はなおとふ』ホ11

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「かふ(替ふ・換ふ・代ふ)」の名詞化。
音便により「かん(換)」とも転じる。

変態:「こふ(代・換)」「こう(代・換)」「かん(代・換)
派生語:「かふのとの(代の殿)

 
 

【(離ふ・座)】
分割。区分。区画。

「こふ(離ふ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・分れる・区切る」の意で、「分割・区分・区画」などの意。 

変態:「くら(座)

 
 

【粥】
上げ。高め。かしき。
 ● (「上げる」の意から) 神に捧げるもの。

『ななくさみそも とんとほも かみありかゆも おこなわれ』ホ30
『めをおえは もちのあしたは ひもろけの あつきのかゆに ゑやみよけ』ミ7
『ささおけとんと もちやきて かゆはしらなす かみありの かゆふとまにや』ミ7
『すのよろは をけのとんとの かゆうらに のりゆみはしら うたうよろこひ』フすよろ

 
かゆ(上ゆ)」の名詞化。

変態:「かゐ(粥)」「こわゐ(強飯・高飯)
類語:「かしみけ(炊食)

  

10/06/20

  

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