【故】
然れば。ですから。なので。
『たれおまことと なしかたし かれにひとつお あけしるす』ホ序 『かれをはとのそ めはまえと やもつつきまて』ホ2 『かれにはらみお おおひやま とよけかかゑて わかひとと いみなおささく』ホ3 『やますみか ささみきすすむ かれをかみ とこみきしるや』ホ4 『かれうひるきの みことなり きねはめをとの をのきみそ』ホ4 |
「かれ」は「しかれば(然れば)」の短縮。
「しかれば」は「しかる(然る・如くある)」+「ば」
類語:「されば(然れば)」「ゆえに(故に)」
【枯】【僕】
負の方向に離れるさま。「下がる・落ちる・勢いを失う・負ける・静まる・果てる・終わる」さま
『このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたち』ホ10 『つねにまもりて とりおかふ たみのからかれ あらしなと』ホ21 『たみおみたらは そのつかさ あらためかえて かれおとく ゆえからふなる』ホ21 『しかれと まてのいきかれお しらすをしえん しかときけ』ホ23 『たのめおいれて ねるつるき いきみにちかく かれうとし』ホ23 |
●死。
『しかるのち たかまにはかり そさのをの とかはちくらの みきたかれ』ホ7 『たみのかて けししゆるせは こゑつのり みなはやかれす』ホ9 『かれおなけきて みちさつく おもえいのちは みのたから ことわさもせな』ホ15 『おれかれの をとくまつりお はしつかに なせはかかやく のりのいち』ホ34 『さきのおひかれ よからねは このおこなひは いかにせん』ホ37 |
●故人。
『かくきみか はなたちはなは かれかつま おしやまやりて よはしむる』ホ37 |
●罪人。
『つみあるものお かれといふ なきはいきなり』ホ23 『はたれうち やたみをさむる いきおひも かれはからして いきおゑる』ホ23 |
『きつおむけ ことなれはみお ほろほせる かれらやすます ひもなきと』ホ40 |
「かる(枯る)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「こり(懲り・転)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くろ(黒)」「くま(隈)」「くも(雲)」
類語:「おゑ(汚穢)」「やみ(闇)」「よみ(黄泉)」「とか(咎)」「つみ(罪)」「さか(逆)」「やつかれ(僕)」「やつこ(奴)」
派生語:「はやかれ(早枯)」「とみかれ(臣枯れ)」「かれき(枯疫)」
【(過・右)・彼・故】
1.先のもの。過ぎ去りしもの。過去のもの。右のもの。 故人。
『かくきみか はなたちはなは かれかつま おしやまやりて よはしむる』ホ37 『たけひのいわく うたのこと またとふかれは あわならす なにのうたそや』ホ39 『かれむかし たかみむすひの やそきねと ちゐものこらに をしえには』ミ4 |
2.(「かれに」の形で) 既に。とっくに。
『あるしとふ さくすすはたち のひいかん かれにうせたり これもあめ』ホ28 |
「かる(上る・過る)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・先行する・熟れる・至る・過ぎる」などの意。
また「か(右・過)」+「れ(在)」
類語:「こ(故)」
【かれ】(形容詞活用語尾)
・・・かろう。
『ときにこやねは はやかれと おほものぬしも ととめける』ホ20 『あめつちの ひらくむろやの かみあれは ゑやはよわかれ ぬしはなかかれ』ホ21 『さわりなかれと もてあそふ さるたのかみの なにしあふ』ホ40 |
「から(形容詞未然形語尾)」+「ん(推量)」の短縮形。
11/02/23
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