【曲・隈・阿】
1.離れ。それ。反り。曲り。背き。
2.負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●枯。暗。病。雲。汚穢。闇。厄。
『やとれはあたる ちちのをゑ をのこはははの くまとなる』ホ3 『たみのをゑくま みにうけて まもらんための くまのみや』ホ3 『あまのはらみと つくはやま あはちつきすみ くまのなりけり』ホ3 『みくまのの みやまきやくお のそかんと うむほのかみの かくつちに』ホ5 『ひしろのよくまそうつあや』ホ38 |
●隅。末。下。果て。
『ときにつきすみ おおくまと ひつめあおこま たてまつる』ホ192 『くまのかた おさくまつひこ ゑとおめす ゑひこはくれと おとはこす』ホ38 |
「くむ(曲む/朽む)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・それる・反る・曲がる」、また結果として「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「くも(雲・蜘蛛)」「こゑ(隅)」「かれ(枯)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「ころ(転)」「くほ(凹)」
類語:「おゑ(汚穢)」「やみ(闇・病)」「あら(粗)」「おり(下り)」「とか(咎)」「つみ(罪)」「さか(逆)」
【分・配】
C: 回し。配り。行き来。派遣。
『あめくまやれは すてにさり かたかうるその たねささく』ホ15 |
「くむ(分む・配む)」の名詞化。
ここでは「C:
回す・配る・行き来させる・派遣する」などの意。
派生語:「くまと(配人)」
【(上・高・肥)・熊・奠】
1.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
2.正の方向に離すこと/もの。「上げる・奉る・奉納する・貢ぐ」こと/もの
『いつしこかたな いつしほこ ひかかみくまの ひもろけす いてあさのたち』ホ35 『ひかかみくまの ひもろけす いてあさのたち やつのうち』ホ37 |
「くむ(上む・高む・超む・肥む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「かみ(上)」「こゑ(肥)」
類語:「うま(旨・美・馬)」「やま(熟)」 「クマゼミ(熊蝉)=ウマゼミ(馬蝉)=ヤマゼミ(山蝉)」
関連語:「くましね(奠稲)」「くまい(供米)」
10/01/15
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