【(和る・交る・懸る)・狩る・刈る】
A: 合う/合わす。交わる/交える。収(治)まる/収(治)める。得る。守る。保つ。匹敵する/させる。
『そろおうゑまき くさきりて かりおさむみの たみはまこ』ホ17 『ゑはゆみやとり やまにかる とはうみにいり つりおなす』ホ25 『こよみなは いかかなさんや ときにひめ たらちをかみに かりいわは』ホ28 『しもとゆひして みちおしる のそみめくりて かりたまえ』ホ39 |
変態:「かふ(支う・買う・飼う)」「かぬ(兼ぬ)」「かむ(噛む)」「きる(着る)」「くる(来る)」「こる(凝る)」
派生語:「やから(族)」「つかる(仕る)」「はかる(図る・計る・謀る・諮る)」「から(族・殻)」「からまく(絡巻く)」「みから(己から)」「しかる(叱る)」「あやかる(肖る)」「むらかる(群がる)」「かり(狩・刈)」「あかる(和かる)」「つかる(連る)」「うから(親族)」
【離る・刈る・(曲る・転る)】
B: 離れる/離す。分れる。限る。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
『おおはたぬしと やそともに ゐそすすはらの くさからせ』ホ36 |
変態:「かふ(変ふ)」「きる(切る)」「くる(刳る)」「ける(蹴る)」「こる(樵る)」
派生語:「さかる(離る・逆る)」「から(族)」「まかる(曲る・罷る)」「わかる(分かる)」「のかる(逃る)」「いまかれ(往罷れ)」「つかる(津軽)」「うから(親族)」
【(転る・繰る・回る)・借る・仮る・駆る】
C:
回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。動く/動かす。駆使する。
『つくしあまねく めくりかり いせきつつみに あらたなす』ホ25 『みやあいて とえはやまくい これむかし きみかちおかり とられしお』ホ25 『みゆきして みのたかきたの たかよりの ここりのみやに かりいます』ホ38 『はなたれか みたりまたかり なおかりて うさにたむろし なりひひく』ホ38 『ささひととかす さはなれは たみのいたみそ ほこからす むけんとあれは』ホ38 |
変態:「かふ(替ふ)」「くる(繰る・転る)」
派生語:「〜から(助詞)」「かり(仮・借り)」「まかる(罷る)」「もかる(殯る)」「なかる(流る)」「さきかり(先駆り)」「いまかれ(往罷れ)」
【(上る・明る・幸る・過る)・駆る・駈る】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・先行する・栄る・熟成する・優れる・勝る・至る」
変態:「かぬ(予ぬ)」「かむ(醸む)」「きむ(決む・極む)」「きる(鑽る)」「こゆ(肥ゆ・越ゆ)」「こぬ(捏ね)」
派生語:「こかる(焦る)」「さかる(盛る)」「ひかる(光る)」「いかる(怒る)」「ちから(力)」「かろ(軽)」「たちから(手力)」「かろむ(軽む)」「ほから(朗ら)」「かかる(篝る)」「まさかり(鉞)」
【枯る・(朽る・暮る)】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・落ちる・勢いを失う・負ける・静まる・果てる・終わる」
『かれたるいねの わかかえる わかのうたより わかのくに』ホ1 『わさおきうたふ かくのき かれてもにほゆ』ホ7 『よつなるししは かほすきて ちちみけかれて みもかるる』ホ15 『みのあふらへり けもかれて やかてまかるそ ふつきなか すすしろくえよ』ホ15 『これここなしの ときまちて かるるにほひも』ホ15 |
変態:「かふ(黴ぶ)」「くゆ(悔ゆ)」「くる(暮る)」「こゆ(臥ゆ・凍ゆ)」「こる(転る・懲る)」
派生語:「さかる(下がる)」「つかる(疲る)」「から(韓・漢・加羅)」「かれ(枯れ)」「かれき(枯疫)」「けかれ(穢れ)」「やつかれ(僕)」「かるきみ(枯る君)」「からす(枯らす)」「たそかれ(黄昏)」「かろむ(軽む)」「こからし(木枯らし)」
【(上る・高る)・軽】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
●<地名> かしはら(橿原)の別名か。
『むつきゐか かるまかりおの にいみやこ うつしきさらき そひにたつ』ホ31 『よとしのやよひ にいみやこ かるさかひはら』ホ32 |
「かる(上る・高る)」の名詞化。
【枯・(朽・暮)】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『かみにみつけの かんつかい かるきみのこの しまつうし』ホ11 |
「かる(枯る・朽る・暮る)」の名詞化。
変態:「かれ(枯)」「こり(懲り・転)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くろ(黒)」「くま(隈)」「くも(雲)」
派生語:「かるきみ(枯る君)」
10/02/27
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