【物・者】<代名詞>
1.〜に匹敵・相当する何か。〜の如き何か。 〜を表す形。ものざね。
『いまめさるれは そのめくみ あめにかえりの もふてもの』ホ序 『みやとのつくり おおやまと よろものうみて』ホ2 『もろかみの たかまにまつり はかるのち つはものぬしか』ホ3 『とよけにて あめみこひたす ものかたり』ホ4 『けものにおとる つみひとそ さしめささくる ゆかりにて』ホ7 |
● 〜の如くである。 一般的な傾向を表す。
『これつよし きみはやさしく やわらかに ませはかかえて ととむものかな』ホ13 『あたはしるとき のりおつそ かねてをしゑは かなふもの』ホ191 『ひとつらぬきの たつなひく あるしのままと なるものそ』ホ191 『ときほこふらは すみやかに とほらんものと つるきなす』ホ23 『しかのちは ひるおかみぬり さかいきに あたらしものと かたりたまひき』ホ39 |
2.形は見えないが存在する何か。モノ。霊。魔。
●特に神に対して比較的低級な霊。 精霊。もののけ。
『あるまうかかふ おゑものお はらふはうたの こゑあまる』ホ1 『むかつひめより さをしかに うけものいのり よみかえす』ホ7 『はたれのものの うくめきて さはいのこゑの おそろしく』ホ8 『みちものま しむにあつけて もろかえりけり』ホ8 『たかのには はけものいてて いふきぬし みやおたつれは しつまるに』ホ8 |
「もぬ(模ぬ)」の名詞化で、「もぬ」は「まぬ(真似)」の変態。
ここでは「A:
合う・似る・匹敵する」の意。
つまり「もの」は「〜に匹敵・相当する何か」「〜の如き何か」を意味し、代名詞として使われる。「こと(如・事)」と同じ。
類語:「こと(如・事)」「かた(形)」「うつわ(器)」「うつわもの(器物)」
【(守・忠)・物】
1.侍ること/者。仕えること/者。守り。もののへ。
『おおものぬしか ひのかみの ゐみなのあやお もろにとふ』ホ4 『もろかみの かみはかりして ものぬしか まくらことはの ゆゑおとふ』ホ5 『たけみかつちは なるかみに たけものぬしの かふつちと』ホ8 『またみかつちは かしまたち いつおあらはす もののへの』ホ10 『あかうらお ふなこつかさに あかまろと あかほしものお そえかこに』ホ20 『なみはかしはの ものやから みなころしゑて ふそやほの』ホ38 |
2.「ものぬし」の略。
『おおたおは ひうかかんとの そえものと なしてむすめの みらひめお』ホ28 |
「もぬ(守ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・侍る・仕う・守る」などの意。
変態:「まら(守)」「まろ(守)」「もり(守)」「もろ(守)」「はへ(侍)」「はり(張り)」
類語:「つき(付き)」「つかひ(仕い)」「つこ(仕)」「そえ(添え)」「さふらひ(侍)」「はふり(祝)」「みはり(見張)」「とへ・とめ
(留)」「とみ(臣)」「あつかり(預り)」「まもり(守)」「ものへ(物部)」「へ(部)」
10/03/19
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