【(守主)・物主】
1.モノノヘの主。モノノベを束ねる司。家(統・和)を汚穢から守る垣の主。
『ふとたまは よよまつりとれ またかくやまは ものぬしよ』ホ23 『こやねはよよの まつりとれ こもりはよよの ものぬしそ』ホ23 『ものぬしは ともなすゆえに みそくいお そえものぬしと はらのもり』ホ25 『かんたちお ものぬしとして はてつみと ともにみそふお をさめしむ』ホ27 『みよわのなおき いさおしに なおりものぬし かみたまふ』ホ30 |
2.<二朝並立時> オオモノヌシ (中央政府のモノヌシ) の簡略。
『おおものぬしか ひのかみの ゐみなのあやお もろにとふ』ホ4 『もろかみの かみはかりして ものぬしか まくらことはの ゆゑおとふ』ホ5 『きみくしきねお ものぬしに たけこおつまと なしてうむ』ホ9 『たかみむすひの おをんこと なんちものぬし くしひこよ』ホ10 『みよものぬし みこのなうた こもりこの あにはかんたち つきつみは』ホ10 |
「もの(守・物)」+「ぬし(主)」+
(「かみ(上・尊)」)
「もの」はここでは「もののへ(守侍・物部)」の意。
類語:「もの(守・物)」「やゑかきのをき(八重垣の翁)」
派生語:「おおものぬし(大物主)」
10/03/19
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