ものぬし  モノヌシ  mononusi
ものぬしかみ  モノヌシカミ  mononusikami

  

【(守主)・物主】
1.モノノヘの主。モノノベを束ねる司。 家(統・和)を汚穢から守る垣の主。

『ふとたまは よよまつりとれ またかくやまは ものぬしよ』ホ23
『こやねはよよの まつりとれ こもりはよよの ものぬしそ』ホ23
『ものぬしは ともなすゆえに みそくいお そえものぬしと はらのもり』ホ25
『かんたちお ものぬしとして はてつみと ともにみそふお をさめしむ』ホ27
『みよわのなおき いさおしに なおりものぬし かみたまふ』ホ30
『かかみのとみは うさまろと あたつくしねは ものぬしと みこのもろはそ』ホ31
『あひらつひめと ものぬしと かしはらみやに はんへりて』ホ31
ものぬしと なかとみあわせ なおりかみ うさにいとうの みめかみや』ホ31
『このふみは むかしものぬし みことのり うけてつくりて』ホ40
『しのちりの そしりもうそと おもひくさ ものぬしならて ものやちるらん』フしちり

2.<二朝並立時> オオモノヌシ (中央政府のモノヌシ) の簡略。

おおものぬしか ひのかみの ゐみなのあやお もろにとふ』ホ4
『もろかみの かみはかりして ものぬしか まくらことはの ゆゑおとふ』ホ5
『きみくしきねお ものぬしに たけこおつまと なしてうむ』ホ9
『たかみむすひの おをんこと なんちものぬし くしひこよ』ホ10
『みよものぬし みこのなうた こもりこの あにはかんたち つきつみは』ホ10
ものぬしは いかりていわく ふとたまは きみのとのおち とみをきな』ホ20
ものぬしうけて のりさたむ まつそまおして きおきるは』ホ21
『たみらおそれて これつける ものぬしとえは こたえいふ』ホ21
『ねかわくは ひとなしたまえ ものぬしか もふせはみまこ みことのり』ホ21
『おおなむち ひとたひおちて ひすみきみ そのこものぬし まめおなす』ホ21
ものぬしか きるもたからか ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ23
『とよみもの ものぬしかみの つねのはそ もにはかたおり』ホ23
『あまれはつける ものぬしの たたしあかして ふものかは』ホ23
『あめにわたれは みおからす まかるのつみは ものぬしの みことおうけよ』ホ23
『ときにものぬし ゑみいわく むかしものぬし たまわりて』ホ23
『こやねものぬし きよひとか はねのをみなり きみとをみ こころひとつに』ホ24
ものぬしひとり ひたかみの いせきなしなし ひすみまて』ホ24
『まこにあいたく としよると てつからみあえ ものぬしも よろくひいわく』ホ24
ものぬしは うみへおにしに めくりつつ さしゑにあらた おこさしむ』ホ24
ものぬしは きたよりめくり こゑにきて かのゑおすすむ』ホ24
ものぬしは くわよきおみて あさひめに こかひきぬおる』ホ24
ものぬしは ともなすゆえに みそくいお そえものぬしと はらのもり』ホ25
『こやねものぬし もろともに ここにととまり まつりきけ』ホ25
『ほそのをきるも はらののり ものぬしならす くわのゆみ ははやひきめそ』ホ26
『まつりこと こやねものぬし ともにたせ みやうちのたは みほひめと』ホ26
『あまのこやねと ものぬしと まてにはへりて みちものへ』ホ27
『こよみまたとて ものぬしか いせにもふてて これおとふ』ホ28
ものぬしふれて もののへら かすかのかみお みちひかす』ホ28
ものぬしか をきなうゑんや かすかまた われはとみなり』ホ28
ものぬしか たちにおわれは すすきしま おもむろおさめ たけふかみ』ホ28
『またものぬしは みきのとみ はつよきあきの ゆみつるき』ホ28
ものぬしひとり たみをさむ ときにたけひと あひらひめ』ホ29
『たかのみやもる うものぬし くしみかたまに みことのり』ホ29
ものぬしかかえ くすあみお ゆひかふらせて ややころす』ホ29
『すへをさまれは つくしより のほるたねこと ものぬしに』ホ29
ものぬしか うたんとすれは ゐつせみこ おそれたかより ゆくつくし』ホ30
ものぬしかえり おしくもは かわちにゆきて おしほより』ホ30
『むかしものぬし すえつみか いくたまとうむ ものぬしホ33

 
もの(守・物)」+「ぬし(主)」+ (「かみ(上・守)」)
「もの」はここでは「もののへ(守侍・物部)」の意。

類語:「もの(守・物)
派生語:「おおものぬし(大物主)

  

10/03/19

  

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