【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
ノリノリヒトヌキマノアヤ のりのりひとぬきまのあや 乗り法 一貫間の文 フタカミノ ミヨノヨワヒモ ふたかみの みよのよわひも 二尊の みよの齢も 統治の成行きも ヤスラカニ ヲウミノタカニ やすらかに をうみのたかに 安らかに 近江のタガに 安らかにて ヰマサント ミコワカヒトニ ゐまさんと みこわかひとに 居まさんと 御子ワカヒトに アマテラス ヒツキオユツリ あまてらす ひつきおゆつり 和照らす 日月を譲り マストキニ ますときに ます時に
ヒタリノトミハ ひたりのとみは 「左の臣は オモイカネ ミキサクラウチ おもいかね みきさくらうち オモイカネ 右サクラウチ カナサキハ ヒオウツシマス かなさきは ひおうつします カナサキは 日を写します ヱヲヤトミ カタハウケモチ ゑをやとみ かたはうけもち 上老臣 カダはウケモチ ヲハシリハ ムマヤヲサメソ をはしりは むまやをさめそ ヲバシリは 馬屋治めぞ キミトミト ココロヒトツニ きみとみと こころひとつに 君 臣と 心一つに ツカサトレ つかさとれ 司れ」
トキニヲハシリ ときにをはしり 時にヲバシリ ヒタカミノ ミヤニモフテテ ひたかみの みやにもふてて ヒタカミの 宮に詣でて ミチコエハ トヨケノカミノ みちこえは とよけのかみの 道 乞えば トヨケの尊の ヲシヱニハ をしゑには 教えには
ノリハチミチオ のりはちみちお 乗りは地道を ツネトナス マコニタツナオ つねとなす まこにたつなお 常となす 馬子に手綱を ヒカセオキ ムマノミキヨリ ひかせおき むまのみきより 引かせ置き 馬の右より フミノホリ ふみのほり 踏み上り
シクヤスクラノ しくやすくらの 敷く安鞍の (下鞍) アフミナワ マチニヰキアケ あふみなわ まちにゐきあけ 鐙縄 マチに居木上げ ココロミテ モモトハルヒノ こころみて ももとはるひの 試みて 腿と腹帯の 人の腿と馬の腹帯の ユルミアヒ コシスエノリテ ゆるみあひ こしすえのりて 緩み合ひ 腰据え乗りて 緩みと締め ヤワヤワト ムマノアシトリ やわやわと むまのあしとり 和々と 馬の足取り <と> イキスアヒ アワスカナメノ いきすあひ あわすかなめの イキス 相 合わす要の <人の> ノリノリソ のりのりそ 乗り法ぞ
ツネニココロオ つねにこころお 常に心を 常に馬の心を ウヘキナリ ムマハウマレテ うへきなり むまはうまれて 得べきなり 馬は生れて モノシラス アタハシルトキ ものしらす あたはしるとき もの知らず 熱走る時 ノリオツソ カネテヲシヱハ のりおつそ かねてをしゑは 乗り落つぞ 兼ねて教えば 重ねて カナフモノ かなふもの 適ふもの
マタイツノリハ またいつのりは また厳乗りは ハセルトキ シトナメクラオ はせるとき しとなめくらお 馳せる時 下滑鞍を (「馳す」の連体形) (鞍褥) シキオヒテ ハルヒユルメス しきおひて はるひゆるめす 敷き置ひて 腹帯緩めず
ヒチヨケノ タレカワウハト ひちよけの たれかわうはと 泥除けの 垂皮 浮羽と ナルユエハ ハセユクミチニ なるゆえは はせゆくみちに なる故は 馳せ行く道に ナカクホノ コミソニユキテ なかくほの こみそにゆきて 中窪の 小溝に行きて アフミニテ ソノタレカワオ あふみにて そのたれかわお 鐙にて その垂皮を ウチアオツ うちあおつ 打ち煽つ
ウチアオタレテ うちあおたれて 打ち煽たれて カセフクミ ハネトナルトキ かせふくみ はねとなるとき 風含み 羽となる時 トヒコサス タトヒトフトモ とひこさす たとひとふとも 跳び越さす たとひ跳ぶとも ノルヒトノ ユクリナケレハ のるひとの ゆくりなけれは 乗る人の ゆくり無ければ アエトハス あえとはす あえ跳ばず
クツハニツケル くつはにつける 轡に付ける (「付く」の連体形) ヒキツナオ ヒトヌキノマト ひきつなお ひとぬきのまと 率き綱を 一貫の間と (=手綱) ナツクナリ なつくなり 名付くなり
ユエハアメツチ ゆえはあめつち 故は天地 ワカサルニ アメノミヲヤノ わかさるに あめのみをやの 分かざるに アメノミヲヤの アホオアメ ウヒオクニタマ あほおあめ うひおくにたま 泡を天 泥を地球 <と成し> ウツロノリ シナトノタツナ うつろのり しなとのたつな ウツロ 乗り シナトの手綱 ウツロヰを馬 シナトを手綱として (18文では轡) ノリメクリ のりめくり 和り恵り
ヨロモノウメル よろものうめる 万物生める (「生む」の連体形) フタカミモ ノリメクリテソ ふたかみも のりめくりてそ 二尊も 和り恵りてぞ クニヲサム ウツロクツワヤ くにをさむ うつろくつわや 国治む ウツロ・轡や (空) (風) クニタマオ ヒトヌキノヲト くにたまお ひとぬきのをと 地球を 一貫きの結と 天と地と手綱を引く人は 一心同体に連なるものと ココロヱハ タトヒハスレト こころゑは たとひはすれと 心得ば たとひ馳すれど 急がせど ノリオチス のりおちす 乗り落ちず
ムマクルハセヌ むまくるはせぬ 馬 狂わせぬ ワカココロ ヒトツラヌキノ わかこころ ひとつらぬきの 我が心 一貫きの <と> タツナヒク アルシノママト たつなひく あるしのままと 手綱率く 主の随と ナルモノソ なるものそ なるものぞ
ウハノアオリオ うはのあおりお 浮羽の煽りを 泥除を煽ることが ウツトテモ ツナツヨケレハ うつとても つなつよけれは 現つとても 綱 強ければ できたとしても (手綱) ムマトハス ツナユルケレハ むまとはす つなゆるけれは 馬 跳ばず 綱 緩ければ マエアシオ オリテタオルソ まえあしお おりてたおるそ 前足を 折りて倒るぞ
イツトユル カケコヱメヲノ いつとゆる かけこゑめをの 厳と緩 駆け・越え 陰陽の 駆けと跳躍には 陰陽の アイタアリ コノホトライノ あいたあり このほとらいの 間あり この程らいの 開きがある この加減の マオシレハ チミチイツアレ まおしれは ちみちいつあれ 間を知れば "地道" "厳" "荒" 違いを会得すれば ノリノリオ マタクヱルソト のりのりお またくゑるそと 乗り法を 全く得るぞと サツケマス さつけます 授けます
ココニヲハシリ ここにをはしり ここにヲバシリ ミチオヱテ ヒヒニモモタヒ みちおゑて ひひにももたひ 道を得て 日々に百度 ノリナルル チヨロトトノヒ のりなるる ちよろととのひ 乗り馴るる 千万 調ひ ネリナレテ ヤヤヱルチミチ ねりなれて ややゑるちみち 練り熟れて やや得る地道 ツツノワサ つつのわさ 十九の技 [常]
トシオカサネテ としおかさねて 年を重ねて ネリナレテ アレノリミソコ ねりなれて あれのりみそこ 練り熟れて 荒乗り三十九 ハナワサモ はなわさも 華技も
マタナレシミテ またなれしみて また馴れ染みて イツノリノ ヰソコサツメノ いつのりの ゐそこさつめの 厳乗りの 五十九サツメの タヱワサノ ノリノリサタム たゑわさの のりのりさたむ 妙技の 乗り法定む <功に>
ミコトノリ ノリヲシヱトト みことのり のりをしゑとと 御言宣 "乗り教え人" と <を賜り>
ナルヨリコ イフキトヌシヤ なるよりこ いふきとぬしや なる寄子 イフキドヌシや ソサノヲト スヘヤソヰヨロ そさのをと すへやそゐよろ ソサノヲと 総べ八十五万 ミチソヤノ カミニツタフル みちそやの かみにつたふる 三千十八の 守に伝ふる ノリワサモ ミツレハカクル のりわさも みつれはかくる 乗り技も 満つれば欠くる ヨコシマノ ハヤルマスヒト よこしまの はやるますひと よこしまの はやるマスヒト (荒猛の) <に> ムラカルル ナンマスコチノ むらかるる なんますこちの 群がるる 七十万九千の サマタケモ ヤフルヲシテオ さまたけも やふるをしてお 妨げも 破るヲシテを (呪いの種) タマワレハ ホトヨクハラフ たまわれは ほとよくはらふ 賜われば 程良く祓ふ ムツノカミ むつのかみ 六つの守 (六将守)
タケモノノヘラ たけもののへら 武モノノベら アレイツノ ノリユミワサニ あれいつの のりゆみわさに 荒・厳の 乗り弓技に ヨコシマオ ノソケハ よこしまお のそけは よこしまを 除けば (=ハタレ)
スヘテ すへて 総て ヨソヤマス ヲヲンタカラモ よそやます ををんたからも 四十八マス 大御宝も (480万) <の> ミナステニ ヰオヤスクヌル みなすてに ゐおやすくぬる 皆すでに 気を安く温る
ノリユミノ イサオシタツル のりゆみの いさおしたつる 乗り弓の 功立つる モノノヘオ メクミタマヒテ もののへお めくみたまひて モノノベを 恵み給ひて ヲハシリニ イツノナタマフ をはしりに いつのなたまふ ヲバシリに "厳" の名 賜ふ
コノカミハ トヨケノマコノ このかみは とよけのまこの この尊は トヨケの孫の ミカサヒコ みかさひこ ミカサヒコ
ソノコヒサヒコ そのこひさひこ その子ヒサヒコ カシマカミ イカツチヒシク かしまかみ いかつちひしく カシマ尊 雷拉ぐ イサオシオ タケミカツチト いさおしお たけみかつちと 功を タケミカツチと <以て> ナツクコレカナ なつくこれかな 名付くこれかな
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■印のついたものは筆者の個人的な意見です。
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