はす  ハス  hasu

  

【(合す・和す・映す・生す・挟す・愛す)】
A: 合う/合わす。在る//現す。収(治)まる/収(治)める。匹敵する/させる。対応する/させる。

変態:「はつ(泊つ)」「ひつ(漬づ)」「ふす(付す)」「へす(圧す)」「ほす(欲す)」「ます(坐す)
派生語:「はし(橋・箸)」「はさむ(挟む)」「しはす(締す・師走)」「ゆはす(弓弭)」「めくはす(眴す)

 
 

【(離す・放す・発す・派す・外す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。限る。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「はつ(発つ)」「あす(褪す)」「ふつ(棄つ)」「うす(失す)
派生語:「はし(端・恥)」「はせいつ(生せ出つ)」「めくはす(巡はす)」「はしむ(始む)


【(明す)】
C: 回る/回す。往き来する/させる。

変態:「あす(明す)
派生語:「はしる(走る)
はしく(弾く)

 
 

【馳す・(栄す・覇す)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・急ぐ・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」

『やすかわの やみにおとろく おもいかね たひまつにはせホ7
『てにとるときに ゆひやふれ まつはせかえり あめにつく』ホ8
『そはほむし くしきねはせて これおとふ したてるひめの をしえくさ』
ホ9
『またいつのりは はせるとき しとなめくらお しきおひて はるひゆるめす』ホ191
『ひちよけの たれかわうはと なるゆえは はせゆくみちに』ホ191
『ひとぬきのをと こころゑは たとひはすれと のちおちす』ホ191
『やまくいも はせゆきみやの ておひけは しかまたなくる たまのみつ』ホ25
『おとろきて うちにいたれは みかさやま なおはせのほる かすかとの』ホ28
『さつきはつひに ふねはせて ゆくやつしろえ ひのくれて』ホ38

 
変態:「ひつ(秀つ)」「ふつ(悉つ)」「ほつ(秀つ)」「ます(増す)」「むす(蒸す)」「もす(燃す)
派生語:「にきはす(賑わす)」「のはす(伸ばす)」「たかはし(高橋)」「いわす(斎す・祝す)

 
 

【(果す・蝕す)・破す】
E: 負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」

変態:「ひす(非す)」「ふす(臥す)」「へす(減す)」「ほつ(没つ)
派生語:「はし(端・恥)

 
 

【筈】
(〜することが状況に)合うさま。釣合うさま。適当・当然であるさま。 =へき(可き)へら(可ら)

『みやいかり みちなくわれお なせのろふ ゑにはおとから のほるはすホ25
『こたえていなや くちいとお かえてかすはす しれはさち』ホ25

 
「はす(合す)」の名詞化。

 
 

【蓮】
A: 合わすもの。包むもの。覆うもの。
D: 正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

「はす(合す/栄す)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・包む・覆う」、また「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

 

10/07/14

 

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