【可ら】
(〜することが状況に)合うさま。釣合うさま。そぐうさま。
『こおもたは しかときくへら あらたけの まつはねしけて わたかまる』ホ17 『しほつつか めなしかたあみ はるへらや みちひのたまは はてのかんかせ』ホ25 『はらのなの にかきにかたち かたくなし もよことふきお まもるへらなり』ミ4 『ふのこけは はやりおかそう もともとの をきなかわさに あみりたすへら』フふこけ |
「へる(綜る)」の名詞化。
ここでは「A:
合う・釣合う・適合する」などの意。
変態:「へゆ」「べえ」
類語:「へし(可し)」
派生語:「へらなり」
【(開・平)】
開いたさま。
『かみはにきてに うつつちの やれてとへらの はうちわや』ホ8 |
「へる(放る)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・放つ・開く」などの意。
変態:「ひら(開・平)」
【(穢方・卑方)】
負の方向に離れるさま・方。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」さま・方
『たといきねまに さはなすも へらよりきたふ かたたかひ』ミ8 |
「へる(減る・謙る)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。
または、「へ(穢・卑)」+「ら(所・原・方)」
10/06/22
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