【(付つ・二つ・扶つ・直つ・悉つ)・打つ】
変態:「あつ(当つ)」「うつ(打つ・現つ)」「ひつ(漬づ)」「ふす(付す)」「へす(圧す)」
派生語:「ふた(二・蓋・悉・札)」「ふつき(文月)」「ふち(斑・縁・藤)」「ふと(付・打)」「ふち(付・打・扶持)」「ふたち(両道)」「ふちり(扶治り)」
【棄つ】
B: 離れる/離す。分れる/分ける。限る。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。傾く。
変態:「うす(失す)」「ゆす(濯す)」「ほす(没す)」
派生語:「ふち(縁)」
派生語:「つふて(飛礫)」「かたふち(傾ち)」
【(悉つ・沸つ・鬱つ・熟つ・全つ・至つ)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
変態:「はす(馳す)」「ひつ(秀つ)」「ほつ(秀つ)」
派生語:「ふと(太)」「ふち(太)」「ふつし(悉し)」「ふつく(悉く)」「たふとし(尊し)」「もふつ(詣づ)」
【(失つ・落つ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
変態:「はつ(果つ)」「ふす(臥す)」「へす(減す)」「おつ(落つ)」「やす(痩す)」
派生語:「ふち(淵)」
【(付つ)/沸・悉】
1.合うさま。それないさま。直ぐなさま。一途なさま。直り。直し。調和。
『なこそしる ふつのみたまの ささむかひ かゐのはまくり あふみをち』ホ11 『みかつちの ふつのみたまお くらにおく これたてまつれ あひあひと』ホ29 |
2.上り。日の昇り。ほつま。東。左。
『ふつぬしか てたておとえは かなさきの をきなこたゑて』ホ8 『なこそしる ふつのみたまの ささむかひ かゐのはまくり あふみをち』ホ11 |
●<副詞的に> まさしく。直に。もれなく。甚く。まったく。完全に。ことごとく。
『ふたかみの おきつほにゐて くにうめと たみのことはの ふつくもり』ホ5 『ををひやまさの としたみや さらにつくりて ふつなるお あめにつくれは』ミ4 |
「ふつ(付つ/悉つ・沸つ)」の名詞化。
変態:「ひと(一)」「ひた(直)」「ふた(直)」「いつ(厳・逸)」「いた・いと(甚)」「ふと(太)」「また(全)」
類語:「ほつま(東)」
派生語:「ふつし(悉し)」「ふつぬし(経津主)」「ふつのみたま(直の尊)」
【(二)】
二つあるさま。釣合うさま。対になるさま。
●ふたな(二名)
の略。四国を指す。
『さきにつみはと たけふつと いふきのみやに ふそよかた してをさめしむ』ホ27 |
「ふつ(付つ・二つ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う・匹敵する・対になる」などの意。
変態:「ふた(二)」
10/03/14
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